直感力を磨く 2008.11.21
2008年 11月 21日
と言うわけで、実は今日は一日その書きものをしていました。ところで、最近、ふと思うことがあります。このまま出版してしまったら、私の人生はどう変わってしまうのか、など。今は自由に好きな時にセミナーを開催して、比較的リーズナブルな料金で参加者を募り、より身近な雰囲気で楽しくやっています。当然、懇親会なんかも自由に盛り上がっています。
しかし、出版後はどうしても会社との関係ができてしまうので、今のように自由にはできないかもしれません。集客の面では心強いのですが、その分の料金は参加費に上乗せされてしまうでしょう。すると、私が目指すエステ感覚のセミナーが維持できるかどうか。懇親会や旅行なども自由にできるかわかりません。だからと言って、現状維持でいいかと言えば、それも決して望みません。やっぱりやるからには「発展・成長」していきたいものです。
何かを取れば、何かを失う。これが世の常なんでしょうが、その「失う何か」が結局、自分の成長や実現を妨げているわけです。これは意識せずとも、むしろ「無意識・潜在意識」に入っているからこそ、実現が妨げられるわけです。
例えば「お金持ちになりたい」という願望があったとします。それを実現すると、当然、得るものもあれば、失うものもあります。得るものは経済的な豊かさ。失うものは、それまでの人間関係であったり、自由な時間であったり、さらに極端に言えば身の安全であったり。
「何かを得れば、何かを失う」そして「失うことを恐れては、何も得られない」
もしかしたらこれは「真実」なのではないかと思います。これらを統合させるために、コーチングでは「エコロジーチェック」というのをよくやります。ある「目標」があったとして、それが実現できた時には、「環境」がどのように変化するかをチェックするのです。
例えば、より多くの収入を得るために残業時間を増やしたり、副業をしたりしても、それによって家族との時間が少なくなり、さらに身体を壊してしまっては意味がありません。エコロジー(環境の維持)が崩れてしまいます。ですので、ここでは「エコロジー」が崩れないように、目標達成するための方法を考える必要があります。
そこで重要なのが「価値観」です。エコロジーは何によって支えられているか。それが「価値観」なのです。極端な話、家族不破になっても、健康を害しても、それでも収入を増やさなければならないと言う「使命」、そしてそれを支える「価値観」を持っているのであれば、とことんやってもいいのです。コーチがその「価値観」を一方的に決めることはできません。しかし、その「価値観」が本当にその人の潜在意識、さらに言えばハイヤーセルフ(超意識)からのOKが出た「価値観」かどうかを判断するための材料は提供しなければなりません。それがコーチの役割です。
私の独断かもしれませんが、いいコーチとそうでないコーチの違いの一つとして、コーチが適切な「感覚・直観」を有しているかがあげられると思っています。通常のコーチングセッションでは、対話、とりわけ「質問」を武器に進めていくのですが、クライアントの返す「言葉」をそのテクスト通りのメッセージとして受け取るだけでは不十分だと思っています。場合によっては何度も何度も質問を繰り返すことも必要なのですが、その際の「見極め」は「感覚・直観」でしかあり得ないと思っています。
この「感覚・直観」について、先日の15日のセミナーではちょっと説明したのですが、それこそが「無意識的コミュニケーション」の極意となります。「意識」と「無意識」とでは3対97とか、1対2万とかいろいろ言われるにせよ、いずれにせよ「無意識」の範囲は「意識」をはるかに凌駕していることは間違いありません。そして詳しい説明は省きますが、「意識」とは「言葉」であり、「無意識」とは「(身体)感覚」によって表わされます。
先日のセミナーでは半分以上が初対面の方でしたが、会場に入る前、会場の付近に何名か人がいたのですが、どの方が参加者なのか、、、直感でわかることがよくあります。しかも、その人がどの名前の人なのかさえわかることがあります。これは完全に「感覚・直観」の世界です。そして何の迷いもなく「○○さんですよね?」と言って近づくと、ほぼ正解です。これは「言葉」以前の範囲です。しかしそれ以上の情報になると、「言葉」を使わなければわからないことが多いです。年齢、出身地、職業など。これらは「言葉」による質問でほぼわかります。しかし世の中には、それさえも「感覚」でわかる人がいるのです。そう言う人のことを、しばしば「超能力者」と呼ばれたりするのですが、多かれ少なかれ育っている「感覚」を、可能な限り磨き上げた人たちのことです。
ではどうすれば「感覚」を磨くことができるのか。それは「感覚・身体」の声に耳を傾けることが重要です。例えば今、こんな質問を自分自身にしてみます。
「今、何を見ていますか?」
「今、何が聞こえますか?」
「今、どんな匂いを感じますか?」
「今、どんな味が口の中に広がっていますか?」
そしてさらに、
「今、どんな感じがしますか?」
と聞いてみます。この「感じ」はいくつもあるはずです。今私はイスに座ってパソコンを打っていますが、まず、皮膚にさわる衣服の感じ。お尻に集まる身体の重さ、イスの感触。キーボードを打つ指先の感じ。耳の先に伝わる冷気。などなど。それらを一つ一つ感じてみるのです。NLPで「センサリーアウェアネス」というワークで、プラクティショナーの初日に体験させられます。これはNLPでなくとも、一人になれば、いつでもどこでもできます。私も一人でバスに乗っている時とか、どこかの待合室にいる時などはいつもやっています。
するとそれまで無視され続けられてきた「感覚」が声をあげるのです。この「声をあげる」という感じは文字通り「声」が聞こえるわけではありませんが、もっと一般的な言い方をすれば「今まで気づかなかった感覚に気づく」という感じでしょうか。例えば、今、「足の裏の土踏まず」の感覚を言葉にできますか。しようと思わなければできません。しかし、生まれてこの方、一度も「足の裏の土踏まず」と対話したことがない人が大半だと思います。こうやって自らの身体の隅々まで「対話」をしてみるのです。「今、どんな感じ?」と。
「NLPの父」と呼ばれるミルトン・エリクソンは、若き日に小児麻痺(ポリオ)によって、身体が極限的に不自由でした。そして際限なくとことん「身体」と対話していたおかげで、無意識をコントロールする術を身につけるようになりました。そしてさらに、他人の無意識まで手に取るようにわかるようになり、エリクソンは天才的なセラピストとなったのです。それこそまさにエリクソンは極限でした。
しかしエリクソンほどでなくとも、普通の人でも「感覚」と対話することはできます。するしないの違いですから。そしてその習慣をつけることで、徐々に「無意識」の正体がわかるようになり、それが進むと自分の無意識のコントロール、そして他人の無意識のコントロールができるようになります。そしてさらに進むと、人類の「集合的無意識」にまでアクセスすることができます。それをできる人が、いわゆるチャネラーとか超能力者とか言われる人なのでしょうか。
そういう特殊な能力を持っている人の多くに共通することが一つあります。それは「入院」の経験です。言いきっていいかわかりませんが、何かの病気や怪我によって入院を余儀なくされてしまうと、自分の「身体」に対して人一倍敏感になります。そして入院中はすることもないので、ぼーっとしている間、自然と自らの「身体」と対話してしまいます。そのうち自然と特殊な能力、つまり「集合的無意識」にアクセスできる能力が身につくのです。
ではもし、そんな能力を身に付けたくなったとして、単純に入院すればいいのか、または入院しなければ能力が身につかないのか、と言えばそんなことはありません。これはあくまで一例ですから。別の方法としては、瞑想や座禅なども「身体」と対話するいい方法です。よくTM瞑想などビジネスマンに受け入れられている瞑想法がありますが、これも結局は「身体」との対話の手法であり、ビジネス上のパフォーマンスをあげるために「無意識」の世界にアクセスすることを主眼としたものです。意識だけのコミュニケーションではビジネスでいい成果をあげることは難しいです。ちなみに巷で話題の「○○先生と語る会」の○○先生は「無意識的コミュニケーションの達人」です。オカルトな意味ではなく、その辺のモデリングのために一度足を運ぶのはいいかもしれません。私はブラックリストに入っているようですので、行けないのが残念なところ。ちなみに先日、五日市剛さんと話をした時、○○先生に対する見解が、私とまったく同じであったことは驚きました。やっぱり、と言う感じです。
話がどんどん脱線しそうですので、元に戻します。エコロジーチェックの話でしたね。
「何かを得れば、何かを失う」そして「失うことを恐れては、何も得られない」
という真理について、それを自らの「価値観」に合わせて統合するには、コーチングのような手法が役立つということ。しかしコーチには有能な人とそうでない人がいる。その違いは「直観・感覚」、つまり「無意識(潜在意識)」へのアクセスが上手かどうか、です。その「直観・感覚」を磨くためには、普段から「身体」との対話をする習慣が必要。その訓練はいつもできます。もしも短時間でそれをしたいのであれば、私は「滝行」が効果的だと思っています。それは実感として。それも冬の滝。ただし、冬の滝行をするには、それまでの準備が必要となりますし、危険を伴うので誰にでもお勧めできることではありません。
しかし実際に冬の滝行をしていると、それはもう、「身体」ととことんまで「対話」していますので、「感覚」が鋭敏になるのも自然な成り行きです。今、私はちょっと滝行を休んでいますが、近々、再び「行」に入りたいと思っています。やっぱり私のアイデンティティに「滝行」は外せないのかもしれません。
と言うわけで、話が脱線に脱線をしていしまいましたが、「何かを得れば、何かを失う」と言うことで、出版によって私自身が飛躍する一方、これまでの何かを犠牲にせねばならないのも事実。それが懇親会であったり、旅行関係であったり。それぞれを「楽しい価値観」で統合するのが、私の信念とも言えますが。エステ感覚のリーズナブルで身近なセミナーと、私自身の大いなる飛躍。これらをいかに統合していくのか。また、統合されるのか。自分でも楽しみなところではあります。
ところで、12月は立て続けにセミナー関係を入れていますが、12月と言えば師走、師走と言えば忘年会ですよね。12月13日(土)の東京でのトークライブでは、人数が多くなることを想定して、懇親会はしない方針か、やったとしてインドメンバーだけの内輪のものにするかの予定でした。ただ、せっかく年末ですので「大忘年会」と称して、トークライブ後も可能な限り希望者全員を懇親会にご招待させて頂きたいと思っています。ある意味、それも最後になるかもしれませんが、私はいつも最後のつもりで全力を尽くしているのです。トークライブはもちろんですが、その後の「大忘年会」も楽しく賑やかに年忘れできればと思っています。そして素晴らしい人たちとのしばしの交流よって、お互いがワクワクした気持ちで来年を迎えることができればと思います。とても楽しみです。
その他の地域のセミナーでも当然「忘年会」はやりますので、よかったらセミナー後もしっかり懇親会に参加頂ければ嬉しく思います。11月29日(土)の無料コーチングのイベントも、まだまだOKですので、気軽にご参加くださいね。そう言う場であれば、聞かれたことは何でもしゃべるつもりですので(笑)
それではよい週末をお過ごしください。ありがとございました。
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