笑いは最高! 2004.6.26

昨日、今日と今年の梅雨の最後を飾るにふさわしい大雨でした。
昨日なんかは車に乗っていると、ワイパーを全開にしても、どしゃぶりで前が見えないほどでした。今朝もまだそんな感じでした。

しかし今日は9時から大事な用事がありました。現在参加している「春日まちづくり塾」の「笑まち班」で実際にまち歩きをしようというものでした。
それは以前もここでお話したとおり、「笑い」をテーマとしてまちにツッコミを入れながら歩くのです。言いっ放しじゃ申し訳ないので、先ずは我々から実際に歩いてみるのです。

9時にJR春日駅に集合。しかし、昨日から続くあいにくの大雨。でも予定メンバーは一人を除いて当然のごとく集合。9時半頃に4人が集合したのですが、4人とも口を揃えて、
「とりあえずこんな大雨にまち歩きをするなんて、まずは自分達がツッこまれる」
と大笑いしながらスタートしました。

するとどうでしょう。いざ出陣と春日原の商店街に足を踏み入れた瞬間に雨が完全に上がったではありませんか。
昔、親から「天候の不満は一番言ったらあかん」と言われていましたが、この歳になってそれが実感できるようになりました。天気なんて何を言ったからといって自分の力では変えることはできないのだから、雨なら雨で感謝していた方が得です。そうすると気持ちは晴れやかになるし、ひょっとしたら今回みたいに天に微笑まれることもあるのです。

そういうわけで幸運にも4人とも傘をささずにまち歩きが始まりました。
「ツッコミ」という視点からまちを見るとなかなか思った以上に面白いものです。
例えば、
・「俄か関にどうぞ」という看板に対しては、「読めません!(にわか雨と読むそうです)」とか(JR博多駅)、
・「リサイクル・アンティーク」の店(古い)に対しては、「あんたがアンティーク!」とか、
・「暗い店です」の店に対しては、「それは気になる!」とか、
・店先に得体の知れない骨をぶら下げている「ホルモン屋」に対しては、「これは実は売りものか!」とか、
・スナック街でピンク色のハートマーク入りの看板に書かれた「定食」を見つけては、「ちょっと違うだろ!」とか、
他にもいろいろツッコミどころが満載でした。そして、歩いていると、結構疑問点なんかも出てきて、市場の人に「この魚どうやって食べるの?」とか、「この黄色い梅は何?」とかいろいろ質問してしまうわけです。それがまた楽しい。そうやって笑いながら歩いていたものですから、余計にまた楽しい。

さらに笑いながらもこんな経験までしました。まち歩きの最後の方に、あるお店に入った時です。そこは割り箸や串、紙コップ、箱、色紙などが売られている店だったのですが、店の奥でおじさんがなにやら一人机に向かっているのです。何をしているのか入って近寄ってみると、仕出のお弁当などの「箱」を一つ一つ丁寧に組み立てていたのです。我々はそのような箱はてっきり機械で大量生産しているものと思っていました。しかし、そこでは一つ一つを手作りで組み立てていたのです。そんなのを見てしまえば、食べ終わったからといって簡単にごみ箱には捨てられません。しかし洗って使うのも難しそうなので、せめて捨てる時に「ありがとうございました」と言って捨てるべきだと強く思いました。そして、さっきまで笑っていた4人もえらく「感動」してしまったのです。

まちにツッコミながら歩いていたのが、「笑い」だけでなく「感動」まで得られたのは大きな収穫でした。4人はその後、味のあるコーヒー屋に入って一時間しゃべった後、カレー屋で昼食をとり、そこでも一時間しゃべってしまいました。結局歩いている時間より、座ってしゃべっている時間の方が長かったのですが、これもひとえに「笑い」の班ならではのことでした。

そして「笑い班」は2時前に解散し、私はそのまま友人の家に行き、4時から夜中の12時まで飲んでいました。そこでも大いに笑いました。

やっぱり「笑い」は素晴らしいものです。これからも、「笑い」を生活はもちろん、まちづくりやビジネスにももっと積極的に活かしていきたいと思います。

(写真は春日原商店街)
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by katamich | 2004-06-26 02:06 | ■まちづくり | Comments(0)