農業 2004.6.21
2004年 06月 21日
今回の企画書は「みかん」を名産とする町の地域(農業)振興の方策です。
通常なら所員の何人かでブレーンストーミングをして、知恵を出し合ってから書くのですが、今回は誰も取り組んだことないですし、競合相手も強敵なので、「書くなら私一人で」という条件で書きました。前にも言ったように、標準的な企画書を書くくらいなら、一人で「奇抜な企画書」を書きたいと思っていたところです。取れる確度が高いものはそうもいきませんが、今回はどちらかと言うと条件は不利なので、そのお許しがでました。
企画書を提出して、プレゼンも終わったことなので企画書のポイントだけ公開します。
①地域活性化には「若い女性」を引きつけることが大事。方法として、みかんを使った美容関連製品の開発、ゼリーなど美容食品の研究、美容農園の展開、シトラスアロマオイルなど癒しグッズの開発などを提案。
②「ほんもの」をつくる。農法、農作物は環境や健康に配慮したものとし、先端の農法を紹介しながらそれを取り入れ改良する方策を提案。
③「地域で生産・消費」を大切にし、輸入オレンジにまけない付加価値(ブランド)を求める方策を提案。
こんなとこです。特に①は重要だと考えています。よく考えると世の中のブームの原動力となっているのはたいていが女性です。「冬のソナタ」も然り、メロンパンも然りですし、観光など地域活性化の裏には必ず女性ありです。「京都」はいまだに日本一の観光地ですが、リピーターのほとんどは女性です。他にもガラス工芸のまち「小樽」、黒壁のまち「長浜」、映画と温泉のまち「湯布院」、手作り工芸のまち「綾」、ペンションのまち「伊豆高原」など栄えているところはみんな女性に支持されています。
逆に某○牟○市などはネイブルランドをつくっても炭鉱というイメージが女性に好まれず、衰退が進んでいます。某○世○市などもハウステンボスという目の付け所はよかったのですが、ここも米軍と造船の男臭さ溢れるイメージが拭えず、衰退が進んでいます。同じ長崎でも長崎市なんかはランタン祭りや中華街など女性に好まれ賑わっているイメージがあります。
これはちょっと考えればわかることです。若い女性のいる場所には男は群がりますが、野郎がたむろしている場所になんか女性は寄り付きません。
実に簡単な理屈で、誰もが納得できると思うのです。しかしいざ行政相手となると、個々人は分かっていても、すぐに「だけでいいのか論」が蔓延り、消沈してしまします。つまり「女性だけでいいのか」、「老人は?子どもは?働き盛りの男は?」、とこうなるのです。行政は全ての対象を平等に見る必要があるようなので、一点だけにターゲットを絞るのは却下されやすいのです。その結果「計画倒」が常習化してしまうのです。
まあ、これは私の勝手な思い込みもあるのですが、マーケティングを全ての性別年齢に拡散するくらいなら、「若い女性」一点に絞る方がずっと効果的だと思うのですが。
そんなことを企画書に書きました。が、時間が10分しかなかったためか、どうも消化不良に終わった気がします。中には○ー○ン○テストを使った「本物みかん」と「農薬みかん」の見分け方なんて小ネタも挟んでいたのですが、当然質問されませんでした。今ごろ、「何だこれは?」と思っているかもしれませんが。
農業の話からそれてしまいましたが、「女性」と「農業」のカップリングなんて面白いと思うのですが。こんなテーマならいくらでも企画立てられますよ。でも、NPO辺りではできそうな気がします。未来に期待、期待ですね。
(写真は長崎ランタン祭り)
