心の通い合い 2004.5.23
2004年 05月 23日
実は昨日の晩、ツレと軽いケンカ状態になりました。
でも今朝には元通りになり、今日は夕方までデートでした。
そして夜は一人でジャズを聴きに行ってきました。
いつものニューコンボなんですが、今日のメンバーは小林陽一(ds)、椎名豊(p)、神田芳郎(b)という豪華な顔ぶれでした。
7時半開演の時間に行くとお客さんは私を入れて4人。
客の入りを待ってても仕方ないので、20分ほど遅れてスタートしました。
それにしても、こんな豪華な顔ぶれなのに4人とは寂しいものです。
ジャズのライブはクラシックと違って、演奏者とお客の掛け合いが何よりの醍醐味です。
演奏者がかっこいいフレーズやリズムを奏でた時など、お客さんが「いえ~」とか「ひゅ~」とか言ってあげると、演奏者は調子に乗りどんどんプレイがよくなっていきます。
プレイがよくなるとまたお客さんが「いえ~」とか「ひゅ~」とか言います。
するとまたプレイがよくなり、その循環によってライブの空間が盛り上がっていくのです。
ですから、お客さんはなるべく多い方が盛り上がります。
しかし今日は4人で、私以外の3人は女性。5千円もチャージ代を払っているからという訳ではないのですが、今日は周りを気にせず一人ででも勝手に盛り上がってやろうと決心してライブに臨みました(と言うよりいつも盛り上げるのですが)。
一番前、演奏者の2m手前に席をぶん取りました。
すると後ろが見えないのでいつものように「いえ~」が言いやすくなります。
それにしても今日のメンバーは皆、超一流なので演奏が悪かろうはずはありません。
ですので、私がどう盛り上がろうと最高水準の演奏をされるのだとも思いました。
ライブが終わりました。実にいいライブでした。
拍手をしながら余韻を楽しんでいると、いきなり、リーダーの小林さんが笑顔で私を指差してきたではないですか。
すると今度はピアノの椎名さん(先日亡くなったエルビン・ジョーンズのレギュラーピアニストをつとめていた世界的奏者)が、私に歩み寄ってきて「盛り上がってくれてありがとう」と握手を求めてきたのです。神田さん、小林さんも私に握手を求めてきました。どっちが主役だか分からない状態です。
嬉しいものです。私が一番前で一人、「いえ~」とか「や~」とか「ひゅ~」とか言っているのにきちんと反応してくれていたのです。
まさしく演奏中、私とメンバーは心を通い合わせていたのです。
言葉や想いの力は凄いものです。そう思うと胸がジーンとしてきました。
これからもいい言葉やいい想いを素直に表現して、いろんな人と心を通い合わせていきたいものです。
先ずは身近なツレや同僚、友達などに対して実行していきたいと思います。
そういったことが広がっていけば、戦争なんておこらないのに・・・とライブの帰りに思いました。