ひとり 2004.5.17
2004年 05月 17日
こないだまでテレビを見る側だった人が、一夜にしてブレイクできるような、言わばお笑い市場の成熟化と呼べるような現象が起こっています。
昔はお笑いというと、吉本か松竹に入門して、弟子や下働きで修行を積んでから、師匠の許しがでてようやく舞台に立てるという世界でした。
でも、最近は○○プロというよく分からないプロダクションにとりあえず籍を置いて、ちょっと面白ければドカン!とブレイクできます。
タレント志望にとってはいい時代になったのかも知れません。
ただし、その分競争相手も多いので勝ち抜いていくのが大変でしょう。
NHKの「爆笑オンエアバトル」なんて、その熾烈な生き残り合戦をみなまで見せてくれる、非常にシュールな番組だと思います。
そのような中、とりわけ奮闘しているのが「ピン芸人」と呼ばれるひとり芸人達でしょう。
このスタイルは「ボケとツッコミ」が基本形だった大阪では馴染みの薄いものだったと思います。
しかし、最近になって「陣内」のような吉本ピン芸人もメジャーになっているので、大分定着したことでしょうね。
近頃売れているピン芸人としては、「陣内」の他には「長井秀和」「だいたひかる」「青木さやか」「はなわ」あたりが思い浮かびます。
しかし、ここに来て今年ブレイク間違いなしという芸人が出てきました。
その名は「波田陽区」。
ギター侍、「・・・って言うじゃない」、テコテコテコテコ、「残念!」「○○斬り!」っていうとお分かりでしょうか。
もうすでに巷では「残念!」が流行っていると聞いています。今日、そんな話を会社でしていました。
そして、今日は高額納税者の発表がありました。最高納税者は健康グッズなどを取り扱う商社の代表である、齋藤一人氏でした。齋藤氏はビジネス書などでその名前を見たことありますが、最高納税者とは知りませんでした。
その齋藤氏ですが、名前は「ひとり」と読むそうです。
これまで日本社会では、共同体や組織、チームなどに従属し、個人を表に出すことはあまり好ましいこととされてきませんでした。
しかし時代も変わったのか、「ひとり」もさほど悪くない、むしろ積極的に受け入れられ、評価されるようになっている気もします。
人間最後は独りですしね。でも皆とは仲良くしたいものです。