それでも私は私なんです! 2008.8.21

 さて、現在の状況報告から。今日も一日家にいましたが、右足は徐々に良くなっており、日常生活に支障は全くありません。しかし走るのはまだかな、と言うことで、今日も病院に行ってきました。昨日は鍼灸だったのですが、症状の説明とかがなくて煮え切らんかったので、今日はきちんとした整形外科に行ってきました。軽度の肉離れと言われ、できるだけ動かさないようにとのことで、包帯ぐるぐる巻きにされてしまいました。ちょっと大げさかと思いましたが、私は昨日も勝手にテーピング取るような奴ですので、その方がいいのかも、とは思いました。ただ、これまで早く治るようにと、リハビリと称してストレッチとかいろいろしてたのですが、それってダメらしいです。余計に筋肉を痛めるので。それを知れただけでも病院に行ってよかったです。

 ところで、今日も珍しくオリンピックを見ました。昨日の女子ソフトボールが面白かったし、今日は金メダルのかかった決勝だったので、ご飯を食べながら見ていました。やりましたね。私は必ずしも日本を応援するとは限らないのですが、今回は純粋に日本を応援していました。そして悲願の金メダル。聞くところによると、次回のロンドンではソフトボールはなくなるそうで。それだけに金メダル取れてよかったな~と素直に喜ぶことができました。ツレは横で拍手しまくりでした。その中で私が何より感動したのが、解説者の宇津木元監督。試合中は基本的にテンション低くて、どっちに味方だか分らんような解説しながら、日本がヒット打ったりすると、「OK!」とか「いけ~!」とか急にテンション上げたりするのが、とても楽しく聞いていました。ソフトボールの試合よりも宇津木さんの解説にばかり耳がいったりして。そんで、最後はサードにゴロが転がった時なんか、身を乗り出したような声を出して、そして栄光の金メダル。その後はなぜか宇津木さんの声が聞こえないな~とか思っていたら、嬉しさで号泣してたとか。時折、涙混じりの声で「金メダル、、とれて、本当に、よかった、うぅ~」とか聞こえてきて、こっちまでもらい泣きしそうになりました。

 宇津木元監督については、改めてその存在を確認できたのですが、そう言えばだいぶ前に何かの番組に出てたのをツレと一緒に見たことがあります。ソフトボールを通して青少年に何かを伝えるような番組だったと思いますが、それはもう、厳しそうで、正直、怖いと思いました。ノックなんかも全く容赦なし。そして言葉もぼろくそ。しかし、それでいて、何か「感動」を誘うような番組でした。なぜか。そこに「愛」があったからだと思います。

 正直、今回のソフトの解説聞いてても、「お前は中国サイドか!」と思えるような、日本選手のダメだしとかしながらも、ヒットが出たら「OK!」とかとっさに出て、最後は号泣して解説がストップするような人。この人、めっちゃ本気で生きてるな~と感動しました。おそらく普段の練習なんかもめちゃ厳しいのでしょう。女の子相手なんで、もう、何人泣かせたかわからんようなシゴキやったのでしょう。それでもたくさんの人が宇津木監督について行って、そして監督を退いた後、悲願の金メダル。宇津木元監督。なんだか「愛」の塊のように感じました。

 昨日もちょっと書きましたが、なんだか口先の表面だけで「愛」をふりまくようなお粗末な態度には辟易しているのです。例えば自分の「愛」や「配慮」を受け取ってもらえないで、落ち込むような連中とか。落ち込むくらいなら最初からなんも言うな!と思います。昨日の話の続きじゃありませんが、本当に相手のためを思っているのであれば、どんなに反発されようと、最後の最後までその人のことを思い続けるべきです。「あの人のためを思って言ってるのに・・・」なんて、さもいい人ぶって落ち込むだけの人間。私は正直、虫唾が走ります。そこには「愛」の欠片も感じないし、決して人を感動させることもないでしょう。

 こんな話があります。私の崇拝する営業の神様、加賀田晃先生の話。加賀田先生が現役営業マン時代、ある商品を営業していました。そしてあるご婦人相手にそれを成約することができたのですが、翌日、そのご主人からすごい剣幕で電話がかかってきます。キャンセルするから来い!という電話です。玄関に到着しました。ドアを開けた瞬間、ご主人仁王立ち。鬼の形相。青年加賀田氏の首根っこをつかんで怒鳴りつけます。勝手なことしやがって!と。そこに後ろからその奥さん、つまり前の日に商品の契約をしたご婦人がでてきました。何とそのご婦人、血だらけ。お岩のよう。血の気の多いご主人から、殴られたことはすぐにわかります。「あなた~、ご近所の手前もあるから、上がってもらって~」と泣きながらご主人に訴えます。そして居間に上がってからも、ご主人の罵倒は続きます。青年加賀田氏は一しきりその罵倒を浴び続けます。ご主人、もうエネルギーを使い果たして一息ついた瞬間、加賀田氏の出番です。さてどうなったでしょう。何とキャンセルを取り下げさせただけでなく、ご主人からももうワンセット契約できたのです。

 これ聞いてどう思いますか。相手はやくざ顔負けの鬼のようなご主人。加賀田氏はどうやって、その前に「何を思って」もうワンセット売ることができたのでしょうか。それはこう言う理屈です。もしもここでキャンセルを受け入れてしまったら、その奥さん、単なる「殴られ損」ではないか、と。殴られた分、こちらからお金を差し上げるならまだしも、もちろんそんなことはできません。だとすれば、キャンセルを取り下げるだけでなく、ご主人までをも説得して、もう一つ契約を取ること。これしか奥さんを救うことはできません。

 そもそも何のために営業するのでしょうか。営業マンは誰のために存在するのでしょうか。言うまでもなく「相手」のためです。相手をハッピーにするために、営業マンは存在するのです。自分がよいと信じたものを、相手のために、売ってあげる。これが営業の真髄です。もしもそこでキャンセルを受け入れてしまったら、相手をハッピーにできないだけでなく、奥さんにとっては単なる殴られ損になってしまいます。そうならないためにはどうするか。相手のために、相手がハッピーになるために、何がどうあっても「売る」しかないのです。もしここで「自分」のことだけ考えていたらどうでしょうか。ま、そんな怖い状況、すぐに立ち去ってしまうでしょう。だって自分さえ我慢すれば、それ以上、怖い状況に立ち会わなくてもいいわけですから。しかしこれが「相手のため」であればどうか。本気で「相手のため」を思っているのであればどうか。どんなことがあっても売るしかないでしょう。殴られようが、蹴られようが売る。それが相手のためだからです。そしてそんな「思い」で来られた日にはどうなるか。根負けして買うのではありません。感動して買うのです。

 こんな話を聞いたことがあります。ある少年がいじめにあって登校拒否状態になっていました。そのお父さんは、しばらくしてその事実を知ります。息子を説得しても、学校に行こうとしません。でも、お父さんは息子に学校に行って欲しいです。そのためにはどうするか。学校に電話するだけでは埒があきません。何とお父さんは学校に単身乗り込んで行って、校長や担任はもちろんのこと、いじめている生徒、それらの父兄に対しても、切々と訴えたそうです。それを見た息子はどうなったか。そしていじめている生徒や学校側はどうなったか。感動したそうです。自分の息子を真剣に思うお父さんの態度に感動したのです。それから息子のいじめはなくなり、学校にも行くようになりました。

 私が考える「愛」とはこう言うことです。本当に「相手のため」を思うのであれば、最後まで思い尽くせ。昨日の話で言えば、本気で私のことを考えているのであれば、公衆の面前たるメーリングリストで「心配しています」なんて耳触りのいいこと言って済ますのでなく、直接、私に電話してこい!そして本気になって私と向き合え!。もしそうであれば、私は「感動」して、その人のことを大好きになるでしょう。相手のことを真剣に真剣に真剣に思っているのであれば、最後まで思い尽くすべきです。そうでない限りは、中途半端に「心配しています」なんてメールを公衆の面前で送るべきではありません。ましてや反論されて凹むなんて論外です。

 私の大好きな詩があります。あまりにも有名なマザー・テレサの詩です。紹介します。


人々は、理性を失い、非論理的で自己中心的です。
それでも彼らを愛しなさい。

もし、いいことをすれば、人々は自分勝手だとか、何か隠された動機があるはずだ、と非難します。
それでもいい行いをしなさい。

もしあなたが成功すれば、不実な友と、ほんとうの敵を得てしまうことでしょう。
それでも成功しなさい。

あなたがしたいい行いは、明日には忘れられます。
それでもいい行いをしなさい。

誠実さと親しみやすさはあなたを容易に傷つけます。
それでも、誠実で親しみやすくありなさい。

あなたが歳月を費やした建物が、一晩で壊されてしまうことになるかもしれません。
それでも建てなさい。

ほんとうに助けが必要な人々ですが、彼らを助けたら彼らに襲われてしまうかもしれません。
それでも彼らを助けなさい。

持っている一番いいものを分け与えると、自分はひどい目にあうかもしれません。
それでも、一番いいものを分け与えなさい。



 まさにそうなんです。営業で言えば、「相手のために思って売っているのに、虫けらのようにはじき出されます。それでも売りなさい!」ということ。「相手のためを思って心配しているのに、(Qのように)反論する奴がいます。それでも心配しなさい!」ということ。そうなんです。自分がどんなに一生懸命であっても、そんなに簡単にはその思いが通じるとは限りません。それでも一生懸命であり続けるのです。

 話を戻します。宇津木元監督。これは私の想像ですが、きっと宇津木監督も厳し過ぎて反感を買ったことも多いと思います。すべの人から受け入れられたわけではないでしょう。嫌われることもあったはず。それでも相手のためを思って厳しく接してきたのでしょう。その結果、今回の金メダル。試合終了後の宇津木さんの涙混じりの声を聞いて、そんなことを想像してしまいました。

 もう一つ思い出しました。これは私の友達の話。その人はいつも周りがハッピーになるように、ハッピーになるようにと、いろんなことを考えて企画しています。もちろんその人の周りにはいつも人がいます。しかし、いいことばかりではありません。中にはその人のペースについていけず、敬遠されてしまうこともあるでしょう。もちろん敬遠する人が悪いわけではありません。その気持ちだってわかります。時には、いつしか疎遠になって、交友が途絶えてしまうこともあります。傷ついているかもしれません。しかし、それでもその人はいろんな企画をやめないのです。それでも周りをハッピーにしようと一生懸命なのです。実は私もその人の企画に一枚噛むことになっています。来年の2月の話ですが。

 いろいろ偉そうなことを書いてしまっていますが、私はこのマザー・テレサの「それでも」という詩が大好きです。何かへこたれそうになったら読み返すのです。私が一番大切にしている考え方は、自分の考え方です。その考え方に私は正直でいたいと思っています。しかし、あまりに正直でいると、時として人から反感を買うこともあるでしょう。それでも自分の考えに正直でいたいと思っています。毎日毎日、自己満足な長文のブログを書いており、時々、イイ話をありがとうと感謝されることもありますが、一方で敵を増やすこともありますし、いつの間にかマイミクを外されることもあります。多くの場合、私のスピリチュアル批判(正確にはサイキック・似非スピ批判)を読んで気に障った人から外されるのですが、それでも私は私の考えることを正直にブログに書き続けたいと思っています。今はちょっとお休みしていますが、来年はまたセミナーを再開する予定です。おそらくケチを付けられたり、謂われない誹謗中傷を受けることもあるでしょう。それでも私はいろんな人をハッピーにするためにセミナーを開催するのです。今、出版のために動いており、年内に一冊目を出したいと思っています。出したら出したでアマゾン書評で酷評されたり、嫌がらせのコメントや2ちゃんねるなんかで悪口書かれることもあるでしょう。それでも私は本を出すのです。いろんなことしていると、いつの間にか離れていく人も出てくるでしょう。それでも私は私でいたいのです。

 オリンピックの話から、なんだか大げさな話になっていますが、そう言えば右足が痛いのも忘れていました。来週には営業も復活できそう。今月あと2回の山登りはできなさそうですが、それでも山登りは続けたいと思います。滝行やったり山登りしたりするエネルギーを、もっと建設的なことに使えと忠告受けることもありますが、それでも私は滝行も山登りも続けます。私が私であり続けるって、実はそんなに簡単なことではないかもしれません。それでも私は私であり続けようと思っています。要するに宇津木元監督、ありがとう。日本女子ソフトボールチームの金メダルおめでとう。私にとっての北京オリンピックは卓球の愛ちゃんでもなく、柔道の谷でもなく、シンクロのデュエットでもなく、男子100・200メートル走でもなく、水泳の北島でもなく、女子ソフトボールがハイライトでありました。ありがとう、そして、おめでとう。

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Commented by いってつ♪@金・魚鉢 at 2008-08-22 12:23 x
これからも、Qさんの成長についていけない人は離れていくでしょうし、Qさんの成長に嫉妬する人は誹謗中傷を行うでしょう。

けれどその後は、Qさんの成長に似合った人が現れます。だから安心して去るものは追わずで、自分の考えに正直なQさんで行ってください。

応援しています(^^)
Commented by あんこや at 2008-08-23 10:22 x
はじめまして。初コメいたします。
半年前から拝読させてもらっています。
私も宇津木さんの涙声に感動させてもらいました
長年の想いがひしひし伝わるようでしたね
>相手を思い尽くす
Qさんのご意見に激しく同意いたしました
Commented by katamich at 2008-08-23 23:06
■いってつさん!
ありがとうございます!おっしゃる通りだと思います。
Commented by katamich at 2008-08-23 23:07
■あんこやさん!
はじめまして、コメントありがとうございます!
宇津木さん、素晴らしいかったですよね!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by まるすぎ at 2008-08-29 10:11 x
はじめてコメントさせていただきます。
マザー・テレサの詩を読み、なぜだか涙が出てきました。
驚きながらコメントしています。
鳥居先生のプログラムでご紹介されて以来Qさんのブログを拝読しています。
今回は大きな転機ですね。
変態前の一瞬とでもいうか・・・
これからのQさんの飛躍が楽しみです!
Commented by katamich at 2008-08-29 16:52
■まるすぎさん!
コメントありがとうございます!!
鳥居さん経由なんですね!
ブログを少し拝見させて頂きましたが、福岡にお住まいとのこと。
ご縁がありますね。これからもどうぞよろしくお願いします。
by katamich | 2008-08-21 03:56 | ■人生哲学 | Comments(6)