プラトーを愛する 2008.8.19
2008年 08月 19日
ま、お金も話もそうですが、それを含む含まざると、ハッピーに関してもやっぱり「類は友を呼ぶ」は当てはまっているな~と思います。これも平たく言えば、ハッピーな人はハッピーな人同士でしか付き合えないし、逆もまた真なり、と言うこと。そう言う意味では、これまたこの1~2年、私の周りはハッピーな人だらけになっています。そしてこれはいろんなところで言ってるのですが、もしも永遠にハッピーになりたいのであれば、まずは他人をハッピーにすることを考えればいいです。そして実践します。するとそのハッピーを求めて、必ず人が集まってきます。そしてその中から好きな人と付き合っていけば、必然的に自分の周りは好きな人だらけになるし、ハッピーな人だらけになります。とても簡単です。そういえば今年の抱負は「他人をハッピーにする」でしたが、どうかな、できてるのかな。完璧とは言えないまでも、今の私の状況を振り返ってみると、それなりにできてるかも、と思われます。本当に楽しい毎日です。
そうそう、今日はとても嬉しいことがありました。守秘義務があるので、詳しくは言えませんが、コーチングのクライアントさんにとてもハッピーなことがあったのです。その方とは3か月ほどコーチングさせて頂きました、確かに最初の頃は新鮮でいろんな気づきや進展もあったと思います。しかし、これまた必然なんですが、途中で必ずと言っていいほど中だるみみたいなことがあります。つまり自分の思うように事が運ばない状態です。その時、クライアントは焦り始めることが多いです。しかしこれは傍から見ているとよくわかります。先日、赤城夫婦のセミナーでも言われてたのですが、これはいわゆる「プラトー」と呼ばれる状態であり、日本語で言えば「一時的な停滞状態」となります。何事もそうですが、最初は結構いい手ごたえなんです。筋トレとかダイエットとかそうですよね。ちょっと腕立てするだけで、筋肉痛になったりして、筋肉がついてる実感を得るのですが、そのうち慣れてくると止まりますよね。ダイエットでも最初は面白いように体重が減っていくのに、そのうち何やっても減らない時期がありますよね。これって、スポーツ選手の間では「プラトー」と言ったりするらしいです。どんなに練習しても進歩しない状態のこと。この時期って、焦ったり、投げやりになったりする人も多いようですが、逆に「プラトー」の時期であることを知っていれば、そんなこともないのです。
ですので、コーチングでも途中から、この「プラトー」の時期に入ることが多く、人によってはコーチに皮肉言ったり、変に卑下したりすることもあります。しかし私はわかっているのです。それがプラトーであることを。ですが、こういう時期に「これはプラトーと言ってですね・・・」と説明すると、逆に気休めみたいに思われ、火に油を注ぐこともなくはないです。こう言うときは、まずはクライアントを信じること。もちろんその時期に限らずクライアントに対してはずっと「信じる」ことが重要なんですが、とりわけプラトーの時期はそれがより重要になってきます。今回のコーチングでは、いかにプラトーが長引こうとも、「望ましい結果は突然くることが多いですからね~、いろんな人と接してきて、そう言えるのですが・・・」などと言い続けていました。そして、そのクライアントさんの潜在能力を100%と信じ切っていました。この方なら必ず大丈夫だ!と。
そしてお盆休みを挟んで、今日は久々のセッションになったのですが、開口一番、とてもいい報告。私の方も嬉しくなりました。こう言う瞬間がたまらんです、コーチングやってて。そして「今回のこのコーチングには驚きました、石田さんは何をやってたのですか?」と聞かれたのですが、私としては一つだけ。「あなたを信じる」、それだけです。もちろんコーチング上のいろんなテクニックも知ってるし、それこそスピリチュアルなアプローチだってできます。しかしそんなことよりも最も重要なのは、クライアントを「信じる」ことです。その「信じる」にもレベルがいろいろあり、「環境(その人の属性)」、「行動(その人がやってること)」、「能力(その人の顕在的な力)」、「信念(その人が大切にしている考え方)」、「アイデンティティ(その人そのもの)」などに分かれます。これ、NLPでいうニューロロジカルレベルのことですが。実は調子のいい時、つまり目標達成を繰り返している時は、「行動」や「能力」に対する承認でもいいのですが、スランプ、今日の言葉で言うプラトーの時期では、とりわけ「アイデンティティ」のレベルにおける承認が重要になります。その人そのもの、全人格に対して「信じる」のです。むしろこの時期にあれこれとテクニックを弄してもあまり効果ありません。NLP的に言う「スポンサーシップ」のみが最も効果を発揮するのです。もちろん「スポンサーシップ」それ自体にも、やり方はあります。ロバート・ディルツの「NLPコーチング」などにもそのやり方は書かれています。しかしもっと重要なのは、やり方ではなく「あり方」。本気で、自分の全人格を投入して、クライアントのことを「信じる」のです。もちろん力む必要はありません。それを押しつける必要はもっとありません。さりげないながらも、心の中では「この人がハッピーにならないのはありえない!」くらいの気持ちで当然のようにサラっと言うのです。文章を読むと策略的に聞こえるかもしれませんが、本当に心の底から思い込んでいると、そんなに力む必要もないのです。むしろ力んでいる状況では、本気で思っているとは言えません。本当のお金持ちが「私はお金持ちだ!」なんて言わないように。言ってるのはたいてい成金か嘘つきです。
ま、それはそうと、コーチングにおいて何をおいても重要なのが、この「信じる」こと。質問のスキルとかテクニックとか二の次。「信じる」さえできていれば、その上に何を重ねようともうまくいきます。ですので、今回のコーチングに関しても、うまくっている時はうまくいってる時なりの信じ方はありますが、そうでない時、つまりプラトーの時期にどれだけクライアントを信じることができるか。そこにセッションの質が問われるのです。これはコーチングに限りません。学校の先生なんか特に必要だと思います。生徒をどれだけ信じることができるのか。生徒が調子悪い時こそ、先生の資質が試されます。感情的に叱ったりするのではなく、生徒のことを思って本気で信じること。これは生徒であれ、クライアントであれ、伝わります。
それにしても「プラトー」ってのは実に重要な概念ですね。赤城夫婦は成功者とそうでない人の違いを、この「プラトー」を愛することができるかどうかだと言っていました。まさにその通りです。そして「Qさんって、プラトーを愛してる感じですね?」と言っていただけ、「はい、Mなんで」とは答えずに、「まさにそうだと思います」と答えました。停滞の時期ってのは私だってありますし、その時こそ、自分を信じることが重要になるんです。むしろプラトーは力を貯めてる時期と考えればいいだけで、逆にプラトーがない人なんて大した成長もないんです。プラトーを愛する。いい言葉です。誰だってプラトーはあります。その時期に感情に負けて、下らん行動を取るのでなく、「しめしめ」と思って、今まで通りに継続。そしたら急に花開きます。これ、私は知ってるんです。知らない人多いです。これを「プラトーの法則」とでも言いましょうか。これを知ってる人と、知らない人とでは、人生の質がどんだけ違ってくるでしょうか。自分で言うのもなんですが、これ、読めてラッキーだと思いますよ。
と言うわけで、今の私は、雷事件でちょっと負傷している限り、一種のプラトーかもしれませんが、これはこれで楽しみ方もたくさんあるので、じっくり味わいと思っています。プラトーを抜けたら、さらに大ブレイクしますので。もうすぐ実りの秋ですしね。今日はこの辺で。ではでは。

いつも為になるお話、ありがとうございます。
どういたしまして!
こちらこそどうも!近々お会いできるのが楽しみですね!