はまりつつあるドラマ 2008.6.24

 今日は今月3回目の山登りと滝行を済ませます。これで月のノルマも達成。気持よく7月が迎えられるというもの。そして今週末は楽しみがたくさん。金曜日は高校の同級生と飲みます。私の上京に合わせて男女10名以上が集まってくれるのだとか。嬉しいものです。土曜日はサクセスカレッジ、日曜日は私のセミナー、月曜日は出版社と打ち合わせ、そして夜に帰ります。7月もエキサイティングな月になりそうです。

はまりつつあるドラマ 2008.6.24_b0002156_2231255.jpg ところで、最近、俄かにはまっているものがあります。またまた加賀田晃先生の関係ですが、研修中、何度もお勧めして頂いたドラマにはまっているのです。それは何かと言うと「ホ・ジュン」というタイトルの韓国ドラマです。例によって私の実家の母親が韓国ドラマにどっぷりなんですが、偶然にも最近、母親も「ホ・ジュン」を見始めたそうです。そしてせっせと録画しているのですが、その前半の20話くらいまでを福岡に持って帰ってきました。全部で64話あり、今で12話くらい見たとこなのでまだ先は長いのですが、段々と面白さが増してきます。とりあえず最近は一日2話は見ないと気がすみません。今年の正月「ガラスの靴」という韓国ドラマを見て、めっちゃ後悔しました。なぜかと言うと、先が気になり過ぎて、DVDの前に入り浸りになり、無駄に時間を使ってしまったからです。しかも「ガラスの靴」は非常に「不条理」な終わり方をして、心がすっきりしないドラマでした。なのでしばらくと言うか、もう、韓国ドラマは見まい!と決めていたのに、メンター加賀田先生が「おすすめ」と言うものですから、やっぱり素直に見てしまうのでした。

 「ホ・ジュン」は人名で500年ほど前の朝鮮半島にいた実在の人物だそうです。ネットで調べたところによると、歴史に残る医学書を編纂し、同時に際立った名医だったそうです。ただ、身分制度の厳しい当時の朝鮮では、妾の子どもとして生まれ、最初はただのゴロツキだったのですが、あるきっかけから医学(医術)の道に進むことを決意します。そのきっかけとは、ドラマでは架空の人物である「ユ・ウイテ」という名医に出会ったことであり、そこで苦労に苦労を重ねながら医術を極めていく内容です。私が今見ているのは、その修業中の話です。

 とにかくまあ~、さすがは韓国ドラマ。見てられないです。ハラハラドキドキで。私が今まで見た韓国ドラマは「冬のソナタ」と「ガラスの靴」だけですが、必ず意地悪をする人物が現れ、主人公を苦しめます。それも絶妙な間合いで主人公が追い込まれるのですね。見てて歯がゆいです。ただ、加賀田先生が大絶賛するだけに、ありがちなドロドロの恋愛ドラマではなく、実に人生を考えさせてくれる物語です。ちなみに加賀田先生は毎朝、「今日も一日、ホ・ジュンやユ・ウイテのごとく過ごせますように」とお祈りしてから一日をスタートするそうです。確かに凄いです。ネタバレになるかもしれませんが、例えば、ユ・ウイテの医院に賤民の身分の人が、家族が死にそうだと助けを求めてくるシーン。ユ・ウイテは院長で一番偉いんですが、その部下などは露骨に賤民差別をして診察に行こうとしないですね。そこでユ・ウイテはホ・ジュンを連れて診察に行くのですが、行った先は、ずっと寝たきりで風呂にも入れず、糞尿も部屋の中で垂れ流しの状態。ホ・ジュンは思わず顔をふさぐのですが、ユ・ウイテは平然と患者に向き合い、まずは「床ずれ」を治す必要があると言い、「膿」を出すために刃物を入れます。しかし膿は出てきません。するとユ・ウイテ何とその患者の感部に直接口を付け、膿を吸い出すのです。ホ・ジュンは唖然とその光景を見つめます。ウソだろ~という眼差しで。でもそれこそが本物の医者の姿であり、そのようにしてホ・ジュンは医術だけでなく、ユ・ウイテから医者の心を学んでいくんですね。しかしその姿は医者でない私にも響くものがあります。私は何のために、どのようにして「ミッション(使命)」を全うすべきなのか。実に考えさせられます。「ホ・ジュン」にはそのような人生訓がいろんなところで読めるのです。全部見終わるまでまだまだ先は長いですが、加賀田先生と同じく、私にとっても人生のバイブルとなるかもしれません。

 そのような人生訓も素晴らしいのですが、随所随所で小ネタと言うと、面白い話もたくさん散りばめられています。例えばホ・ジュンが山で隠居しているある医者に弟子入りして、教えを請う内容など。表向きのテーマは「医術」なんですが、その医学的な話がまた面白いです。特にこの時代は西洋医学はなく、中医学、つまり漢方が医学のすべてです。東洋医学は西洋医学と違って、全体性を重視します。つまり西洋医学なら、抗生物質を投与して菌を殺したり、患部を切り取って直接治そうとしますが、東洋医学の場合は心と体の全体的なアプローチをしますよね。例えば病気の原因を身心の陰陽のバランスが崩れていることとし、陽が弱ければ陰を押えて陽性の食べ物で補ったりします。しかし食べ物や漢方だけでは追いつかない場合は鍼灸によって身体の流れを正常化します。

 こう言う話を改めて聞くと、病気にならないためにはやっぱりバランスが重要であることがよくわかります。スピ系の人たちがしばしば好むマクロビとか自然治癒力とかの話ですね。そう言う意味では、身体が陰に偏ってる時などは、お肉を食べるのが一番良かったりします。何もベジタリアンだけがいいのではありません。ただ、陽性の強いお肉を食べる時は、陰性の食べ物と一緒に食べてバランスを取る必要があります。陰性の食べ物と言えば、例えばニンニク、芋、ナス、トマトなどがありますが、それらはまさにステーキの付け合わせであり、その辺のバランスは意識せずとも知られていたわけですね。

 「ホ・ジュン」を見ていると、改めてそんなことまで考えさせられます。その中で面白かった話がこれ。「人の体は宇宙に似ている」と言う話です。その台詞のところを引用しますね。


生命の根源は宇宙の根源に同じ
人の頭が丸いには空に似て、足が四角いのは地に似た
空に四季があるように、人には四肢があり
空に五行があるように、人には五臓がある
空に六極があるように、人には六腑があり
空に九星があるように、人には九穴がある
空に十二支があるように、人の体には十二系脈がある
空には二十四気があるように、人には二十四脈がある
空が365度であるように、人の体には365の関節がある
病を治すには先に人の心を鎮めねばならない
患者の心から疑念や雑念を取り除き
体を自然に任せねばならない
心を空とみなし、心と空を一体にすると
人が和らぎ、人格が穏やかになり
自然と病が治る


 なるほど、面白いです。ここでの「空」とは自然と言う意味なんでしょうが、もうちょっと補足してみますね。

「人の頭が丸いには空に似て、足が四角いのは地に似た」はまさしくアナロジーです。そして

「空に四季があるように、人には四肢があり」は「春夏秋冬と手足の対」、
「空に五行があるように、人には五臓がある」は「五行(木火土金水)と五臓(肝・心・脾・肺・腎)」、
「空に六極があるように、人には六腑があり」は「六極(凶短折・疾・憂・貧・悪・弱 又は気・血・筋・骨・肌・精)と六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)」、
「空に九星があるように、人には九穴がある」は「九星(一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫)と九穴(目×2・耳×2・鼻×2・口・尿道・肛門)」、
「空に十二支があるように、人の体には十二系脈がある」は「十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)と十二系脈(手足それぞれの太陰・少陰・厥陰と太陽・陽明・少陽)」、
「空には二十四気があるように、人には二十四脈がある」は「二十四気(一年を24等分した言い方)と二十四脈(よく知らないけど24の脈があるらしい)」、
「空が365度であるように、人の体には365の関節がある」は「一年365日とよく分からないけど365の関節」


と言うことらしいです。詳しいことはよくわかりませんが、東洋医学には「人体は宇宙(自然)と同じ」という考え方が根本になるんでしょう。と言うことは、よかれと言うことであれ、西洋医学的な対処療法(患部を切ったり菌を殺したり)及び国土開発(自然破壊)とは対極をなす考え方だと言えます。もちろん西洋医学にしても開発にしても、とりわけこの数百年で人間の生活を飛躍的に向上してきました。ただ、よく言われるように、今はもしかしたらその転換点であり、21世紀は「東洋時代」がやってくると言う人もいます。実際どうなるかはわかりませんが、19世紀はイギリス、20世紀はアメリカの世紀だったのに対し、21世紀をまさしく「中国の世紀」と言う人もいますが、中国と言うより「東アジア(中国・台湾・朝鮮半島・日本)」と言った方がいいかもしれません。ここで言う中国の中には内陸部は含まれていないと思いますし。

 そんな意味で「人体は宇宙(自然)と同じ」と言う考え方は、21世紀では主流となるのかもしれません。つまり「バランス」の社会。陰だけでも陽だけでもなく、調和の社会。「ホ・ジュン」を見ながらそんなことを考えたりしました。で、これか先、例によって時々、「ホ・ジュン」ネタが登場するかもしれません。とりあえず明日で滝行満行です。ではでは。

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by katamich | 2008-06-24 23:23 | ■人生哲学 | Comments(0)