なぜ、あらゆる願望は実現されているのか? 2008.4.18

　近頃のテンションの高さは尋常でない！といろいろ言われます。自分ではそんなつもりはないのですが、自然とそうなっているのでしょうか。無理やりテンション上げてるわけではないので、楽ではありますが。と言いながら、今ちょっとコンディションが不調な部分もあります。それは何かという、左肩から背中にかけて「痛い」というコンディションです。なぜかと言うと、昨日、「アマデウス」を見るのに集中したり、新しい本を読んだりしているとき、ずっと不自然な姿勢でいたのです。それもちょっと壊れた座いすにもたれて、変に身体をひねっていたようです。ちょっと転寝したりも。そして、気がつけば身体のスジがちょっと痛くなっていました。

　しかしここで気づいたことがあります。私は「潜在意識」の力だけでダイエットをしようと、ある方法でプログラミングしたところで、実はそれと深い関係があることに気づいたのです。今の状況では「悪い姿勢」よりも背筋を伸ばした「いい姿勢」の方がずっと楽です。ご飯を食べるときも、パソコンに向かう時も、天に向かってピンはった姿勢を保っています。そしてその姿勢でいると、何とご飯を食べるのがゆっくりになっているのです。私は高校の寮生活で10分以内に夕食を食べないといけない状況を約3年間過ごしたせいか、早飯が習慣になっていました。早飯は太る原因となります。しかし、この2日ほどは背筋を伸ばしたいい姿勢を保ちながら、ご飯をゆっくり食べるようになっています。これはもしかして、、、と思い、体重計に乗ってみると、、、やはり2日前から体重が1キロ減っていました。これこそまさしく「潜在意識」の力です。「潜在意識」にプログラミングをすると、まず、自然にその通りになる効果はあるのですが、実はプログラム通りに進めるために、いろんな「材料」がもたらされることがよくあります。それが今回の「肩の痛み」なんだと思います。

　近頃、「願望実現」の話が続いていますが、それに関連してもう一つお話をしたいと思います。それは「すべての人間は願望実現の達人である」という話です。どういうことかと言うと、実はすべての人は「潜在意識」のレベルですでに願望を実現しているものです。それは「潜在意識（無意識）」の世界だけに、気づかないだけです。ただ、すべての人が「意識」の世界で「願望実現」をしているかと言うと、必ずしもそうではありません。もう一度言います。すべての人は「潜在意識」のレベルで願望実現しているのですが、「意識」の世界では必ずしもそうではありません。

　「潜在意識」のレベルで「願望実現」しているとは、どういうことか。それは人の「本能的な欲求」を満たしている、ということです。「本能的な欲求」とは何か。それは第一に「危険からの回避（安全欲求）」と「生存の欲求」です。エイブラハム・マズローの有名な「欲求5段階説」によると、人間の欲求は低次なものほど本能的な欲求に近く、高次になるにつれ、社会的、精神的な欲求へと移行していくものとします。ウィキペディアをそのまま引用しますと、

１．生理的欲求：生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求
２．安全の欲求：衣類・住居など、安定・安全な状態を得ようとする欲求
３．親和（所属愛）の欲求：他人と関わりたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求
４．自我（自尊）の欲求：自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求　
５．自己実現の欲求：自分の能力・可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求

となります。私は1と2、つまり「生理的欲求」と「安全の欲求」は同次元だと思っていますので、必ずしも生理的欲求が一番目であるとは考えません。実際、乳幼児の欲求に大人のような性的欲求があるとは考えられませんし（もちろんフロイト的な幼児性欲はあるかもしれませんが、大人のそれとは質が違うものです）。本能に近い乳幼児の欲求とは「食欲」と「睡眠欲」と「安全欲」の3つだと思っています。ちなみに「排泄欲」を欲求に入れる人がいますが、私はあれは単なる生理現象であり、「欲求」や「欲望」とは異質のものと考えています。ですので、とりわけ乳幼児は、まずは「食欲」「睡眠欲」「安全欲」を満たそうとし、それを親や周囲の人に完全に委ねます。それがある程度自分で可能になれば（つまり手足や言葉の発達により）、今度は次の段階へと進みます。それが3つ目の「親和の欲求」ですが、私はこれを「関心欲」と言っています。つまり人は他人から「関心」をもたれたい存在であり、それが「人・ひと」ではなく「人間（間をもつ人）」つまり「社会・集団・組織」を形成するものだと考えます。それが満たされると、4番目の「自我（自尊）の欲求」となり、ここでは地位や名誉、それを体現する経済力などに欲求が移っていきます。そして最後は5番目の「自己実現の欲求」です。これは一言で言うと、本当に自分の実現、なりたい自分の実現のことです。

　で、実は「潜在意識」のレベルの「願望」というのは、この5段階のうち、1番目と2番目のことを言います。より本能の近い部分での欲求こそが、「潜在意識」で実現している「願望」なのです。「潜在意識」はアプリオリに（自明の前提として）、本能的な欲求・願望を実現するようにプログラミングされています。ですので、今、生きていること自体が「潜在意識」のレベルで「願望実現」している証拠なのです。しかし、もちろん我々一般の言う「願望」とはそんなレベルのものではありません。成功したい、金持ちになりたい、素敵な恋人が欲しい、人から認められたい、生きがいのある人生を送りたい、、、など、もっと高次元の「願望」のことを言いますよね。しかし、その高次元の「願望」と本能に近い低次元の「願望」が対立した場合、「潜在意識」が叶える「願望」は言うまでもなく、低次元のそれです。例えば「お金持ちになりたい」という意識での「願望」があったとします。しかしもしお金持ちになって、好きなことして、好きなものを好きなだけ食べて、好きなところに行けるようになったとしても、食べすぎて太って健康を害したり、友達を失ったり、外国に行って危険にさらされたりするようでしたら、その「願望」は実現されず、それらを回避する本能に近い「願望」が実現されてしまうのです。つまり意識的な高次の願望が実現されない、、、という「願望」が「実現」されるのです。

　ですので、実のところ「潜在意識」というものは、深いところで自分自身を守ってくれていることを知るべきです。意識的な「願望」が実現されないのも、「潜在意識」が自分を守ってくれているからなのです。仮に今、熱が出て活動できない状況だとします。それも熱を出して活動を抑えることで、身体の限界を超えて生命への危険がないように「潜在意識」が守っているのです。自分に降りかかっているあらゆることすべて、「潜在意識」が自分を守っているのです。何度も言いますが、例えば、貧乏なのも、病気なのも、容姿がよくないのも、背が低いのも、太っているのも、すべて「潜在意識」のレベルで自分を守るためであり、ゆえにすべての「願望」は「実現」しているのです。もう一度言います。「潜在意識」は自分を守るためにプログラミングされており、常に「願望」を「実現」しているのです。

　しかし、、、人間は言うまでもなく、本能だけに生きる存在ではありません。より社会的、精神的、自己実現的な、つまり高次の「願望」を満たすこともまた、人間としての「本性」に組み込まれているものです。通常、「意識」ではそのような高次の「願望」を意図しますが、実際の「実現」を果たしている「潜在意識」は必ずしも高次とは限りません。ですので、一般的に言う「願望実現」とは「意識の願望」と「潜在意識の願望」が一致した状態を言うのです。もう一度言います、我々の意図する「願望」とは「意識」と「潜在意識」の一致を意味するのです。

　では、どうすれば、「意識」と「潜在意識」の願望が一致するのか。それについては、また、いろいろとやり方がありますが、今日のところは、「なぜ、私の左肩が痛んでいるのか」という理由を伝えるに留めたいと思います。つまり私はある方法をつかって無理せずダイエットするプログラムをインストールしました。そしてそれを実現するには、一見、荒療治に見えるかもしれませんが、「アマデウス」という映画を見せることで、無理な体勢を取っていることに気づかせず、そのまま、身体の筋を違えて左肩に痛みを走らせ、姿勢をよくし、ご飯をゆっくり食べるよう、プログラムがラン(run)している状態なのです。その結果、2日で1キロ近く体重が落ちていました。この通りにプログラムが走り続けると、予定通りダイエットが成功するでしょう。成功して当たり前の状態になります。なんだかこじ付けのようにも聞こえるかもしれませんが、それはそれで自由です。しかし私は、プログラムが正常に動いていることを「左肩の痛み」によって確認できているので、とても感謝しています。この左肩の痛みなんて、すぐに治ります。そして治った時には、姿勢よく、ゆっくり食べるプログラムが定着した時になるでしょう。実はそのことに気づいた今、左肩の痛みはかなりやわらいでいます。では、どうすれば、「意識」と「潜在意識」の「願望」を一致させるのか、望ましいプログラムを「潜在意識」にインストールすることができるのか。その辺りはセミナーのテーマとします。トークライブではそこまでは踏み込めそうもないので。

　最後にもう一度言いますが、「潜在意識」は本能に近い部分での「願望」をすでに「実現」しています。しかし我々の「願望」は本能的なものだけに限定はされず、より高次な「願望」を「実現」することもまた、人間の本性なのです。そこでその高次の「願望」を実現するには、「潜在意識」のプログラムを変える必要があり、そのやり方こそが、いわゆる「願望実現」なのです。ここででは「潜在意識」にプログラミングしたところで、本能的な「願望」、つまり生存や安全の欲求が満たされなくなる可能性はあるでしょうか。それはほとんど「ない」と断言します。高次の「願望」が満たされる時は、すでに本能に近い低次の「願望」も満たされている状態なのです。例外がないとはいいませんが、普通はそうです。ですので、我々はどんどん高次の「願望実現」を目指していいわけですが、一方で、それが満たされないこともまた、自分自身を守るために「潜在意識」が深い願望を実現していることを知るべきです。そして「感謝」するのです。その瞬間、「潜在意識」は高次に動くかもしれません。。。

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