「超意識」を呼び覚ませ! 2008.2.29
2008年 02月 29日
それはそうと、福岡は本日、大雨でした。花粉が飛ばないので助かりますが、雨が上がったときその反動が来るので、覚悟が必要。花粉症を治すには断食がいいとか聞きますね。私もどこかでまた断食をやってみたいと思います。今までの最高は5日間。ただ水やジュース系は飲んでましたので、あまりストイックなのはないですね。そのレベルで言えば一日はやりましたが。ま、時期が来れば花粉も過ぎ去るので、あまり気にせず過ごしていきたいと思います。
夜はセミナーに行ってきました。「インプロ」の体験セミナー。「インプロ」とは「インプロヴィゼーション」の略。日本語にすると「即興劇」。最近、コーチングやNLPの仲間の間でよく耳にするのですが、コミュニケーションスキルや交渉力を磨く上で、社員研修などでも積極的に取り入れられているそうです。そこで福岡でもやっていることを知り、体験セミナーに行ってきました。2時間でしたが、ものすごく気づきがありました。私もNLPなどを実践していて、それなりにコミュニケーションについての知識や経験はある方だと思っていましたが、改めて「無意識」の領域が大きく、自分自身をコントロール出来ていないかを思い知らされました。どんなことでも、まずは「無意識」を「有意識」化して、そこできちんとしてから再び「無意識」化するプロセスが重要なんですが、専門と考えるコミュニケーションにおいても、まだまだきちんとなっていない「無意識」の領域が大きいんだな~と実感しました。無意識との対話、、、ますます課題意識を持つようになります。「インプロ」については、今日が初めての体験で、まだ何もわからない状況ですが、もしかしたらこれからさらに深く学んでいく可能性はあります。久々に面白いものに出会えた気分です。
ところで今日は一冊本を読みました。最近は「読書箱」をやっているのもあり、読書数は多いのですが、近頃、私の周辺でちょっと話題になっていた本を読みました。
溝口耕児著「なぜ、追いつめられたネズミはネコに噛みつくのか?」(フォレスト出版)
という本です。この本は出た当初から知っていたのですが、タイトルとフォレスト出版のマーケティング臭さが、いかにもだったので、読む気にはなれませんでした。ただ、近頃、NLPやメンタル関係の仲間の間でちょっと話題になっていたので、騙されたつもりで購入。そして一気に読みました。内容としては「潜在意識」の力を活用せよ、というような、一般的な自己啓発本ではあるのですが、本書ではさらに深く「超意識」という言葉を提示しています。もちろんここで言う「超意識」もいわゆる「顕在意識」対する「潜在意識」の一部分ではあるのでしょうが、いわゆる「本当の自分の力」として「超意識」という定義を持ってきたのは、なるほどと感じさせました。
まず前提として「超意識」はすべての人に備わっているということ。例としては、震災時に何トンもの壁を持ち上げてわが子を救ったお母さんの話。小柄な女性には普通は100キロだって持ち上げられないはずです。それでもわが子を救うという窮地においては、信じられないパワーが引き出されることもあるのです。いわゆる「火事場のクソ力(K.K.Dbyキン肉マンⅡ)」のこと。さらにイチローやタイガーウッズにしても、なぜあれほどの尋常でない活躍ができるのか。それは彼はら試合中に「超意識」を使っているからだとします。
せっかく備わっている「超意識」です。使わずにいるのはもったいない、という視点から、本書ではその「使い方」まで、懇切丁寧に紹介されます。まず「超意識」を出にくくしている原因としてあるのが、3~14歳の間にプログラミングされた「ブレーキ癖」だとします。親をはじめ大人からはしきりにあれダメ、これダメと言われてきたと思います。それはもちろん子どもを危険から守るために必要な言動でしょうが、ダメと言われ続けることによって、本来は危険でも何でもないことまでブレーキを踏んでしまう癖がついたと言います。もちろんそれは悪いことばかりではないのでしょうが、「成功する」と言うことについても、アクセルでなくブレーキを踏んでしまうのです。わかりやすい例をあげれば、「独立して成功する」という目標があったとします。そのためには会社を辞める必要があるのですが、辞めたら生活できなくなるかも、、という恐怖がブレーキとして働きます。そこでグイ~んとアクセルを踏んでいれば「独立して成功する」という目標に達しているかもしれないのに、なぜかブレーキを踏んでしまいます。しかしこれは当然と言えば当然。しかし世の中にはブレーキを踏まない人もいます。だからこそ成功するのであり、そういう人こそが「超意識」の使い手と言えるのかもしれません。
ではどうすれば「超意識」を引き出せるのか。一番簡単なのが「極限状態」に置かれるということです。それこそ生死に関わるような状況に置かれると、知識や経験を超越した「力」が働くでしょう。先ほどの何トンもの壁を持ち上げたお母さんのように。実際、アメリカのセミナーでは、一種の「極限状態の疑似体験」をさせるものもあるそうです。目隠しをして15メートルのロッククライミングをさせたり(命綱はつけますが)、他の参加者の支えのみで、テーブルの上から後ろ向きに倒れてみるとか。アンソニー・ロビンズの火渡りなどもその一つでしょう。そして実際、体験すると、大泣きしてブレーキが外れるのだとか。確かにラディカルな方法ではありますが、ものすごく効果的だとは思います。実際、アメリカの自己啓発セミナーは、ほとんどがワークを中心に進められ、話を聞くだけというのは少ないそうです。
余談になりますが、私のセミナーも基本的にはワークを多く行います。もちろん危険を伴うものでも、恥ずかしくなるものでもありません。それでも参加者同士の交流やちょっとした体や表情の動きを伴うものではあります。しばしばセミナーの問い合わせを受けるのですが、中には「ワークをやりたくない」という方もいらっしゃいます。話を聞くだけではないのですか、と。正直、私はそう言う人はお断りしています。ブロックを外したい、変わりたい、もっと自由に自分の人生を歩みたい、と願いを持ってながら、ワークさえもできないなんて。話を聞くだけならば、CDやDVDだけで十分でしょう。ワークを通してひとつの「体験」をすることによって、簡単にブロックが外れるわけです。実際、私が実践している「Q式(旧KAGATA式)」はその効果が十分にあるもので、最初は皆さんドン引きするのですが、観念してやってみると、徐々にブロックが外れる心地よさを味わえるわけです。話を聞くだけで変われる。そんなことはありません。いや、あるにはありますが、あまりにブロックの厚い人にはその効果はないでしょう。
本書の話に戻りますが、面白い表現をしています。意識には4段階あって、普段意識している「顕在意識」、行動パターンや癖などの「無意識」、幼少時から少しずつプログラミングされて自らのパーソナリティを形成する「潜在意識」、そしてその下に生まれながらに持っている生命維持装置として「超意識」があります。その4つの「意識」は一本のパイプでつながれており、奥に行くほどパイプの詰まりがひどく、通常は「顕在意識」と「無意識」を行ったり来たりするに過ぎないと言います。だとすれば、「顕在意識」から「超意識」までのパイプをすっかり掃除してしまえば、文字通り、いつでもすごいパワーを発揮することができるし、自分の思いのままの人生になるわけです。
ブロックが厚い人と言うのは、そのパイプの詰まりが厚い人と言えます。そしてその詰まりを掃除することを怠っているがゆえに、いつまでたっても同じことの繰り返し、望まざる自分に留まってしまうのです。で、本書はその「パイプの詰まり」を掃除するためのノウハウが紹介されているのですが、実は誰でもパイプの詰まりが全くない時期を経験しているのです。それは言うまでもなく赤ちゃんの時期です。その後、あれダメ、これダメという禁止ルールによってパイプはどんどん詰まってしまうわけですが、もし、本当に自分の人生を歩みたいのであれば、その「詰まり」はどこかで掃除する必要があります。もしかしたらそれは今かもしれないし、来年かもしれないし、もしかしたら詰まったまま生涯を終えるのかもしれません。いや、むしろ詰まったままの人がほとんどでしょう。しかし私は詰まったまま生涯を終えるのはゴメンです。
ということは、人生成功の秘訣は「4つの意識」の「パイプの詰まり」を掃除することだと単純化することもできます。で、本書では12週間でそれを実行するためのプログラミングが組まれており、それを忠実に実行すると、12週間後には自動的に「超意識」が動き出し、「なりたい自分」に近づいていくことになります。具体的な方法については、興味のある人は本書を読んで頂ければと思いますが、この12週間のプログラムはなるほどと思わせられる部分が多いです。また、私にとってはすでに実行していて、効果を確認済みのものもあります。奇をてらったものではなく、非常に常識的、合理的なプログラムだと思われます。
で、いつものフォレスト出版商法として、巻末に高い教材やセミナーの案内があるかと思えば、今回はそれはないのです。この先出てくる可能性はありますが、本書に関して言えば、純粋に「超意識」の力を紹介するもののように思います。タイトルが一般受けを狙いすぎて損してる感じはありますが、評判通り、内容は確かに読ませる部分が多いと感じました。
何より私にとっては今度のセミナーに向けてのインスピレーションがまた開いたので、やはり「引き寄せ」というか、必要な情報がきちんと手元に入ってきたことを実感させるものです。今日の「インプロ」もしかりで。というわけで、今度のセミナーに向かって、今まさしくパワーチャージ中であることを確認できた「キン肉マンの日」でした。ありがとうございました。
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