パートナーシップがうまくいく秘訣 2007.9.21
2007年 09月 21日
夜は今日も結婚式の打ち合わせ。昨日はお花の打合せで30分程で終わりました。前回、初回のお花の打ち合わせのとき、割と強気に出てしまったので、ちょっと申し訳ない気持ちでいました。メインテーブル5万円、各テーブル5,000円で見積をきったのが、実際の打ち合わせになると、その倍以上のものばかり勧めてくるので、「5万のを10万にすれば立派になりますよ、なんて話は私でもできますよ。5万という予算の中でどれだけクライアントに満足感を与えるかがプロのお仕事でしょう!」なんて、もっともらしいことを言ったしまったのです。で、昨日の打ち合わせでは、当初通りの予算内で、素晴らしい内容のものを出して頂けました。私はお花のことはわからないのですが、ツレが満足そうだったので、OKです。そして今日はMCとプランナーの方と進行に関する打合せ。3時間半もかかってしまいましたが、ようやく私も式の形が見えてきました。あと5週間です。
で、帰りの車の中ではちょっとだけツレと意見の言い合いになりました。最終的な詰めとして、いろいろ決めることがあります。ある一つの事項に対して、3つの選択肢があったとします。仮にA、B、Cとします。それぞれはメリットもあればデメリットもあります。最終的な決定としては、いかにメリットが大きく、デメリットが小さい選択肢を採用するかが重要になります。その点で見て、仮にAが最大メリット最小デメリットの案として決定します。ただし、そうは言っても、デメリットが完全に解消されたわけではありません。AのデメリットはBにはない場合もあります。どんな選択肢を採用したとしても、完璧はありえないのです。しかし、どこかで妥協も含めて決定する必要があり、Aを採用しました。しかしながら、ツレは再びAのデメリットについて悩み始めたりするのです。私としては一度決めたことを蒸し返すのは好きではありません。現実的には必ず妥協点が存在するわけですから。そんなことで、少し言い合いになりました。おそらく、わかる、わかる~と実感されるご夫婦、カップルの方も多いと思います。
ただこれは、どちらが正しくて、どちらが間違ってるという問題ではありません。現実的にはどこかで決着をつける必要がありますが、場合によってはあまりに早期に決めてしまうのも問題のケースはあります。仮にAと決めても、別の諸条件が変動することによって、Bの方がよくなるケースもあるからです。ただ、私としては、「決まったことがベスト」と思っているので、どうなろうと構いません。これはお互いの指向性の問題なのです。仮に私を「アウトカム重視型(結果重視型)」とすれば、ツレは「プロセス重視型(過程重視型)」となります。私は結果こそがすべてだと思うのに対して、ツレは全体のプロセスの方を重視するのです。例えて言うなら、前者をアメリカ型、後者を日本型とでも言えましょうか。アメリカ型は過去にどんなに貢献していようと、今の結果で判断されがちですが、日本型は過去の貢献も後々まで効力を発揮しますし、未来に対する期待も重視されがちです。どちらが優れてて、どちらが劣っているわけではありません。それぞれにメリットとデメリットがあるからです。
石井裕之さんはその辺の指向性に対する理解がコミュニケーションの質を高めるのに重要だと考え、彼のオリジナル概念として「Meタイプ-Weタイプ」という考え方を提唱しています。それについては、石井氏の著作をお読み頂ければと思いますが、コミュニケーションにおいて重要なのは、相手を理解することだと考えると、それぞれの「指向性」について理解することも大切なのでは、と思います。ちなみに「アウトカム重視型」はMeタイプの傾向があり、「プロセス重視型」はWeタイプの傾向があります。
そんなわけで、何かを決める時、私は「アウトカム重視型」であるのに対して、ツレを初めとして多くの方は「プロセス重視型」の場合もあるでしょう。重要なのは、どちらが正しいと主張し合うことではなく、相手のタイプを理解することだと考えます。私が仮に「プロセス重視型」の人と何かを決める場合があるとすれば、必ずどこかで齟齬(そご)は生じます。違ったタイプ同士が対置した場合、これは必然なのです。その際に大切なのは、相手を理解することです。その際、「アウトカム重視型」の人が「プロセス重視型」の人と対置した場合、
「なるほど、そういう考え方もありますね」
と言って、決定に至るまでのプロセスを一緒に体験することが大切です。「プロセス重視型」の人は、結果そのものよりも、その過程を味わうことの方が重要だと考えるからです。ただ、今回の私のケースについて言えば、ちょっとした言い合いに発展してしまいました。これは失態です。あまりに近しい関係にあると、感情の方が先行してしまい、冷静な対応を欠く場合が多いにあります。コーチングでも夫婦や恋人、近しい友人に対しては、あまり機能しない傾向があります。良好なパフォーマンスを得るためには、ある一定の距離を保ちながらのラポールが重要だと考えています。そして一方、「プロセス重視型」の人が「アウトカム重視型」の人と対置した場合は、
「いい案ですね。別の方法が必要になった場合はまた検討しましょう」
と言って、相手を尊重しながら、なおかつ、結果を急ぎすぎる傾向を中和することができます。それから「アウトカム重視型」同士であれば、「これでいこう」とあっさり決まるでしょうが、時としてフライングになる場合もあるので、やっぱりなんらかの形で「プロセス重視型」を入れておいた方がいいと思います。一方、「プロセス重視型」同士であれば、なかなか決まらない傾向があるので、これまたやっぱり「アウトカム重視型」を入れておくことが得策だと思います。要はバランスですね。てなこと考えると、私らに関して言えば、とりあえずうまくいく傾向があるのでは、と思います。まずは違ったタイプであることで磁石のプラスマイナスのように引き合いますが、共同生活をしていくにつれ、タイプの違いが「齟齬」に発展するケースもゼロではありません。そこで重要なのが相手に対する「理解」なのでしょう。うまくいく夫婦やカップル、ビジネスパートナーというのは、まずは「違ったタイプ」であること、そして「理解」があることだと思います。つまりは「別タイプ」×「理解」となります。
てなこと言うと、同じタイプ同士の場合はどうすればいいのか、という話になります。ここで言うならば、「アウトカム重視型」の男性(女性)は「アウトカム重視型」の女性(男性)とは付き合えないのか、一方、「プロセス重視型」の男性(女性)は「プロセス重視型」の女性(男性)とは付き合いなのか、という話になるかもしれません。結論的に言えば、確かに上手くいかない可能性の方が強いと思います。ただ、お互い引き合うという現実があるのであれば、その時点で既に「違うタイプ」のケースが多いということです。語弊があるかもしれませんが、多くの場合、男性は女性に惹かれ、女性は男性に惹かれます。近頃はホモセクシャルも少なくありませんが、それでも多くは「男性と女性」のカップルです。なぜそれが多いかというと、「異なった性別」だからです。
そう考えると、もし、自分自身のパートナーを振り返ったとき、自分とあまりに違う側面があるのであれば、その方が実はうまくいくのかもしれません。もしうまくいかないのであれば、お互いの「理解」が欠如しているとまずは考えた方がいいのでしょう。確かに私と同じようなタイプの女性に対しては、気が会うと感じることはあっても、異性として惹かれることはほとんどありません。さらに言えば、私と同じタイプであるが故に、最初から避け合うことも少なくありません。
このあたりのタイプ別コミュニケーションについては、それこそジョン・キャンパス氏や石井裕之氏、アラン・ピーズ氏などが先行していますが、私自身もこれからのテーマとして考えていきたいとは思います。男女間コミュニケーション、親子間コミュニケーション、上司部下コミュニケーション、ビジネス上のパートナーシップなど、いろいろなケースがあると思いますが、何かの機会にまた整理してシェアしたいと思います。
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今も 愛用している すごぺん で お世話になり ありがとうございました。
私はプロセス重視型です。
これって 女性性と 男性性に分けると プロセス重視型が 女性性で アウトカム重視型 が 男性性になるのかな~と なんとなく思いました。
内なる女性性と男性性をどうバランスとっていけるのかな~と思っていたら、こちらの記事に おおっ!。
なんだか とても 面白いです。
まだ自分の中で理解できたと言い難いですが 相手を尊重する方法 とてもためになりました。
ありがとうございます(^^)
是非 リンク頂戴させてください。
うちは両方『アウトカム』ですね~。
でも微妙に私のほうがより『アウトカム』で夫のほうがちょっぴり『プロセス』ですね。
ってことは私、頭ん中男なののぉ~~??えぇ~~!!??(笑)
確かに「プロセス=女性型」「アウトカム=男性型」の傾向はあるかもしれませんが、実際にはその逆も少なくないので、一概には言えないかも。何でも即決する彼女と優柔不断な彼氏というカップルも世の中には多いですし。私は「男性」「女性」という価値観をたくさん含む定義よりも、「右左」「黒白」などのような、ニュートラルな言葉で分類する方がいいとは思っています。
ただ、確かに男性性・女性性はどちらの性にもあり、どちらかの傾向はあるかもしれないですね。
リンク、よろこんで!
実は両方同じになっても、うまくいっている夫婦・カップルの場合、自然と、役割分化がされるようです。会社では「アウトカム」でも、家庭では「プロセス」というケースも多いと思います。その場その場で役割をスムーズに変えることができる人がコミュニケーション上手であり、社会適合力が高い人だと考えています。