「ドラえもん」に学ぶ人生哲学

昨日は山登りから帰って、しばらく横になっていたら、いつの間にか電気を付けたまま寝てしまっていました。そして目が覚めたのが一時過ぎ。9時過ぎに寝たと思うので、4時間は寝ていたことになります。やっぱ山登りで体力使ったんですね。で、一時に目が覚めてから、今度は布団をちゃんと敷いて寝ました。で、朝は6時に起きました。てなわけで、今日は一体何したかな~って感じですが、夜はツレと結婚式2次会の会場の下見に行きました。日中は、片づけしたり、本読んだり、ネットしたりしていましたね。ミクシィをよくやってるのですが、最近は「インド」の話が自分の中で熱いです。


ところで、今日は久々に「ドラえもん」ネタをやってみたいと思います。「ドラえもん」って何気に人生を教えてくれるんですよね。近頃はコンビニで売ってるので、それを買うこともよくあります。私のバイブルになりますね、これは。では、まずこれから。今の世の中でダメダメなのび太は文明が発達してない石器時代に救いを求めます。最終的には、石器時代でもやっぱり失敗ばかりで、スネオ似の先祖に猿扱いされるのです。ただ、これって昨日の私の「アセンション」の話に通じてると思いませんか。要するにマッチのない世の中でマッチをこすると魔法になるし、電灯のない世界では懐中電灯でみんな驚く。携帯電話のない世の中で、携帯を使うと、とんでもない超能力者になる。余談ですが、近い将来、5次元メッセンジャーという機械が開発されますので、どうぞよろしく。
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そんで次はこれ。スネオがのび太の日常を隠し撮りして、上映して恥をかかせちゃうわけです。これって完全な「盗撮」ですなわち「犯罪」なんですが、とても立派なことを言ってますよね。昔、小さい頃、「盗撮」なんて概念がなかったので、みんなの言うことがとっても大人に聞こえたのでした。特に「かがみ」の例えなんて、小学生にはできないので、妙に関心したものです。スネオの「イエース」ってのが得意げですよね。この「イエース」ってのはちょっとだけ流行ったことがあります。
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この後、スネオに仕返しするために、未来の「8ミリ」を取り出すのです。22世紀でも「8ミリ」って言ってるところがすごいですね。これは小型のレンズを撮影対象にくっつけて、自動的に隠し撮りができちゃうしろものなんですが、スネオにつけるつもりが、風の影響で野良猫にくっついたしまうんですね、これが。すると皮肉にものび太の失敗日記を見た人全員の隠し撮りがなされてしまうのです。しずかちゃんは「顔の美容体操」、帽子の少年は「塾サボり」、ジャイアンは「おならのアブクの計測」、スネオは「おもらし」と続くのですが、何よりすごいのがこれ。「かがみ」のメタファーでのび太を知的にへこました小太りの少年のこれです。わかりますよね、これ。もったいぶっても仕方ないので、やっぱり画像ははります。じゃじゃ~ん。
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実は「宇宙となかよし」の歴史の中で、この画像って3度目か4度目なんですよね。昔、これ見てほんと衝撃でした。今考えるとシュールなんですが、何より、ハナクソがぼた餅のようになってしまうのが衝撃でしたね。藤子不二雄ってすごい発想しますよね。次はこれ。「へそりんガス」ってやつ。これ、ちょっと危なすぎませんか。完全に麻薬じゃないですか。しかもめちゃくちゃハードなやつ。ドラえもんって時々、この手の「薬物系」が登場するんですよね。未来の道具と言いながら、20世紀にもある代物です。メタファーとしてもヤバイです。結局、このガスはジャイアンやスネオだけでなく、しずちゃんにも広まってしまい、さらに広がりを見せるのです。ただし、出来杉君は登場しません。でも完全に中毒化してしまうのです。最終的にはドラえもんが「あれはおそろしいガスなんだぞ!」と言って、取り戻そうとするのですが、そんなに恐ろしいのなら、最初から出すな、、と言っては漫画が終わってしまいますね。ただ、その恐ろしさを力説するシーンは、来るべき学校現場での麻薬蔓延への警鐘と受け取ることもできます。藤子不二雄はやっぱり侮れないですね。
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 次は個人的に大好きなシーン。のび太パパが温泉旅行のことを自慢して、のび太も温泉に興味を持ちます。そこで出してもらったのが「温泉ロープ」。これを広げれば瞬時にそこは温泉になるのです。ここで、お風呂が壊れてお風呂屋さんも休みで困っているしずちゃんに、待ったましたとばかりにのび太の温泉を奨めます。当然、最初は断るのですが、ここでののび太のセリフには見事としか言い様がありません。NLPの理論の中にVAKってのがあって、人は傾向として「V:視覚」「A:聴覚」「K:感覚」を優先するのに分かれるのですが、しずちゃんは明らかに「K:感覚系」ですよね。お風呂ばかり入ってるし。こういう人を説得するには感覚に訴えかけるセリフが効果的なのです。そこでのび太の「あかと汗で体がかゆくなるだけのことだから」というセリフは、しずちゃんを落とすのに充分なフレーズなのです。しかも後向いてさり気なく言うものだから、しずちゃんの潜在意識にもドカンと入ってしまいます。この時のしずちゃんの顔が傑作です。もちろんしずちゃんはのび太の部屋でお風呂に入ることになり、お決まりのごとく覗かれます。それにしてものび太はすごいですね。卓越したコミュニケーターであることがわかります。
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 で、最後はこれ。まずのび太のドラえもんはテレビを見ています。写っているのはボクシングの世界チャンピオンです。
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どんな話かと言うと、このボクサーは中学卒業してフラフラしてた時、ある小道に入ってしまい、チンピラにからまれている老人を助けたのですね。その老人こそが、ボクシングジムの会長で、その彼がボクシングの道に進むきっかけを与えることになったのです。で、たまたま入った「小道」が命運を分けたというのです。ものすごく感心するのび太です。
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 これ、わかりますよね。つまり人生は「小道」が決めるものと、勝手に都合よく解釈してしまい、安易に正しい道に進めるような道具を出してもらうのです。オラ○ルカードとかタロ○トカードみたいなものでしょうか。。。しかし、のび太のこと。やっぱりどこに進んでも、失敗ばかりするのです。のび太は「運命の神」を呪います。ここでドラえもんがキレて言うのです。
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あ~いいこと言いますね。現代への風刺が効いてます。最後のコマはのび太が犬に噛まれ、ボールにぶつかりながらもたくましく進んでいる雄姿が描かれています。のび太も頑張っているんだ。オレも頑張ろう!ってところで、今日はこの辺で。


by katamich | 2007-08-30 23:46 | ■人生哲学 | Comments(0)