老犬が守ってくれる 2007.5.22
2007年 05月 22日
ところで、沖縄旅行記の二日目に「老犬」の話、ちょこっと書きましたよね。最終日にその話すると言っておきながら忘れていました。ここで書きます。車で北上中に読谷村という地域の「ヤチムンの里」ってのに寄りました。焼き物や陶器などの工房が立ち並ぶ里で販売もしています。近くに来たので何気なく寄ってみました。私自身は、ま、そこまで興味あるものではないのですが、とりあえず冷やかしてみます。ある工房の入り口に一匹の黒い犬が寝ていました。その時は素通りしたのですが、ヤチムンを去ろうとして駐車場に行った時、どこからともなくその黒い犬がやってきたのです。ツレは大の犬好きなので「老犬、わんわん」とか言いながら、その黒い犬に近寄っていきました。確かに老犬です。15歳以上はあるでしょう。私は、ま、そこまで犬好きでもないので、別に近づきもせずにいたのに、その老犬、ツレの方は素通りして私に近寄って来たのです。そして、私から50センチ離れた場所でお座りをするのです。吼えることもなく、擦り寄ってくることもなく、50センチ離れたところでお座りをするだけです。私が歩き出すと、着いてきます。そして止まると、私の方をジッと見ながらお座りします。その繰り返しです。老犬だけに、何となく哲学者のような犬です。気にはなるのですが、ずっと構ってるわけにも行かないので、車に乗ります。ドアを閉めようとするのですが、それでもお座りしてジッと見つめるのです。写真がその風景です。でもまあ、きりがないので、ドアを閉め、車を走らせます。吼えることもなく、追いかけることもなく、立ち上がって見送ってくれます。何となく切ない感じです。ツレが言います。「ほんやくこんにゃくが欲しい~」、と。ドラえもんの道具で、そのこんにゃくを食べると、どんな言葉でも理解できるのです。動物はどうだか知りませんが。でも、その老犬が私を見つめる雰囲気に只ならぬものを感じたのも事実です。私に対して目に見えない何かを感じ取っていたのかもしれません。もしかして何かの予兆のようなものかも。これ以上は「解釈」の話になります。私は前向きに「沖縄いらっしゃい」というメッセージに受け止めたのですが、同時に「気をつけなさい」という意味も感じていました。ですので、歓迎を快く受け止めながら、注意喚起も厳粛に受け止めたのです。
確かに知らない土地で慣れない車を運転するわけですから、普段以上に気をつける必要はあります。ましてや旅行ということで浮かれています。景色にだって気をとられやすいわけです。実際、今回の旅行中、車の接触事故を二回見ています。しかし、私にはその「老犬」の顔が意識にインプットされたおかげで、かなり気をつけるようになりました。シュノーケリングでもいつもみたいな単独行動をせず、ロープにつかまりながら、インストラクターたちと一緒に行動しました。そして車の運転もいつも以上に慎重にです。
で、結果として、今、こうやって無事に帰ってきていますし、旅行中は天気にも恵まれ、素晴らしい旅となったのです。そう考えると、あの老犬のおかげかも、、、と考えてしまいます。もちろんこれは解釈の問題で、そんな深い意味はなく、たまたま私と波長があっただけかもしれません。朝食をたくさん食べたので、そのにおいに釣られてきたのかもしれません。ただ、私のほうは「歓迎」と「注意喚起」として受け止め、それ以降、気持ちを引き締めるようになったので、「おかげ」と言っても間違いではありません。なんにせよ都合のいい風に解釈するのが私のポリシーでもありますので、今もってあの老犬には感謝しています。私やツレのこういう「感性」はこれからも大切にしていきたいと思います。
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