コミュニケーション・ネタをちょっと披露 2007.5.16
2007年 05月 16日
で、今日も執筆していました。う~ん、書けば書くほど、書き直したくなります。私の脳がグルグル回転しているようです。いい感じなんですね、これは。きっと素晴らしい本になると思います。今日はその他コーチングなどしていました。セッションの中でコミュニケーションに関する話をしており、我ながらなかなかいいことを言ったので、ちょいとシェアしたいと思います。ちなみにそのクライアントさんは、私のコーチングを受け始めてから、コミュニケーションに関するブロックがガンガン外れてきた、と嬉しいことを言って頂けます(^^)。
【キャリブレーションとラポール】
カタカナでよく分からんと思いますが、日本語にすると「観察と信頼関係」という意味です。別にカタカナにする必要はないのですが(しかも英語とフランス語)、専門用語的にはこの方が通じいいので、カタカナにしています。石井裕之さんの受け売りですが、「相手の目を見て話すのが苦手」な人は「相手の瞬きに回数を数える」というテクニックがあります。最近、ミクシィ日記に「目とペーシング」っていうエントリーを残していますので、こちらに再アップしておきますね。結構、いい文章だと思ってしまいますが、メモ代わりのミクシィ日記もそれなりのくクオリティですね。目でラポールを築く方法ってやつです。下の方に貼り付けますので、後ほど読んでおいてくださいね。「目とペーシング」です。
で、話を戻しますが、以前、ある男性のクライアントさんに「瞬きを数える」というテクニックをお話しました。また、これも石井さんの受け売りなんですが、「髪が分かれている側からアプローチすれば、心を開きやすい」って話もしました。髪でおでこを隠しているってことは、警戒しているからなんですよね。その点、私なんて、どこからでもウェルカムよ!って感じです。そんな話はともかく、「瞬きを数える」とか「髪の分け目からアプローチ」なんてテクニックをお話したところ、素直に実行してみたそうです。すると、、、苦手だった上司とは仲良くなれるは、女性にいきなり声かけても警戒されない、などの実例を生み出してるとのことです。で、私なりによくよく考えてみると、「瞬きを数える」や「髪の分け目からアプローチ」ってのは、実はテクニック効果以前に「キャリブレーション(観察)」そのものなんですよね。キャリブレーションによって相手に対する「情報収集」をするのです。瞬きの回数は結構多いな、髪は右分けだな、鞄は左側にかけてるな、ブルー系の服をよく着ているな、などキャリブレーションによって情報収集するのです。だから何?と思うかもしれませんが、ラポール(信頼関係)ってのは、お互いの情報量に比例するってのが、私の考えです。
例えば、昨日まで中村真さんと一緒でしたが、直接お話したのは、こないだの金曜日が初めてです。しかしそれまでに、メールやブログ等でお互いの情報を開示し合っていたので、初対面でも違和感なく、酒の飲めるし、野宿もできるわけです。ラポールが出来ているからですが、そのラポールはお互いの情報量に比例するのです。仮に私の方からほとんど情報開示せず、「前に中村さんのピアノ聴きました」程度のアプローチだと、初対面で外で飲むなんてことにはならないはずです。情報開示という意味では、インターネットはかなり使えるわけです。
しかし、アプローチしたい相手がネットしてなかったらどうでしょう。だとしたら、リアルに姿を見に行く、見せるのが一番手っ取り早いです。そして相手のことをキャリブレーションすれば、相手は潜在意識で「私のことに関心があるのかな」とキャッチします。するとラポールが深まります。ただし、それは潜在意識でのアプローチでなければなりません。もし、「あなたは瞬きの回数が多いですね」とか「髪は右分けですね」なんて、突然言われると、ストーカーと思われます。言語化して顕在意識でアプローチしてはNGなのです。無言でキャリブレーションすることで潜在意識に働きかけるのです。
もう一つ。どんな些細なことでも情報量で相手に勝ると、コミュニケーションに余裕ができます。例えば苦手な上司がいたとすると、まずは「瞬き」を数えてみます。多くても少なくてもどっちでもいいです。秒針が一周するまでに何回するか数えてみるのです。仮に10回だとします。そこで「あの上司は一分間に10回瞬きをする」という情報を得ることになります。それが何?と言われるしょうが、別にそれでいいのです。相手の情報をより多くつかんでいると思うだけで、コミュニケーションで優位に立てるのです。スポーツなどでも、対戦相手のことを事前にリサーチしますよね。多分。同じように、コミュニケーションの上でも、相手のことをリサーチ、つまりキャリブレーションすることが重要なのです。単に「苦手な上司」と思うよりも、「一分間に10回瞬きする苦手な上司」と考える方が、気分的に楽ですよね。余計な修飾が付く分、「苦手」ってのが弱まるからです。
好きな異性でも使えそうですよね。単なる「美人の女性」と見るよりは、「色が白くてまつ毛が長い美人の女性」って考える方が、ぐっと身近な感じがするでしょう。ただ、それを口に出してはダメです。心の中だけで情報収集するのです。すると相手の潜在意識にもそれが届いて、ラポールが深まるわけです。そして言葉にする時は相手が気づいていないようなことがいいです。お淑やかな女性に対しては、「意外とお転婆な部分とかありそうですね」と言ってあげるのです。普段はお淑やかと言われているのに、突然、「お転婆」と言われると、その人本人が自分の中の「お転婆な要素」を探し始めます。そして何か見つけると、その人は「お転婆」と指摘してくれた人のことを信頼します。自分でも気が付かないところにまで目を配ってくれてる、と。人は意識していることを言われても何も感じません。むしろ反発することもあります。しかし無意識な部分については、無条件に心を開きます。ですので、お淑やかな人には「お転婆なとこありますよね」と言い、活発な人に対しては「とても女性らしい感性をお持ちですよね」なんて言うと、いちころです。是非、お試しあれ。
私は今さら女性を口説くためにはこんなテクニックを使いませんが、コーチングなどでラポールを瞬時に築かねばならないときは、時々、使ったりします。あ、手の内あかしちゃった(^^;。ま、いいです。ネタはたくさんありますから(石井さんの受け売りも多いですけど)。でも、コミュニケーションって手品と同じで、ネタをあかしちゃうと、警戒されることもあるんですよね。なので、普通の会話ではあかしませんが、ブログを読んで頂いてる読者の方には、あかしちゃいます。よかったら試してみてください。でも6月9日のセミナーではブログで書いてないネタをたくさん披露しようと思っています。お楽しみに。
てなわけで、今日は別の話もしようと思ってたのですが、長くなったのでこの辺で。ミクシィ日記に書いた「目とペーシング」を貼り付けておきますね。ではでは。
【目とペーシング】
「目を見て話さない人」って何か悪く言われがちですよね。そんな人に対して「目を見て話してもらえない?」とか、ちょっと高圧的で馬鹿にしたような態度で接したりして。
「目を見て話す」のが善で「目を見て話さない」のは悪だと言う前に、それは「個性」だと私は思います。視覚系の人は眼球を上に向けるし、聴覚系の人は眼球を横に向ける、、とNLP等で分析されるように、目を見て話すも話さないも、それぞれの「個性」であり、いい悪いではないと考えています。
どれくらいのパーセンテージか分かりませんが、世の中には確かに「目を見て話す(のが得意な)人」と「目をそむけて話す(のが得意な)人」の二通りが存在します。仮に前者をA、後者をBとします。AとA同士では円滑にコミュニケーションが行われるのでしょうが、同様にBとBでも円滑なわけです。問題はAとBのコミュニケーションの場合ですが、AはBに対してイラつきを覚えるのでしょうし、BはAに対して圧迫感を感じるものです。そこにディスペーシング(ディスコミュニケーション)が生じるわけです。
優れたコミュニケーターはAとBの場合でも巧みにペーシングして、瞬時に円滑化を図ります。Aの人は基本的に目をそむけて、Bがこちらを見たな、と感じ取った時に目を見ればいいのです。そしてBがそむけば、そむける。それでラポールが築かれます。
逆にBの人はどうすればいいのでしょうか。目を見るのが苦手です。その時は「相手の瞬きの回数を数える」ことで解決します。「目を見る」という行為を「瞬きの回数を数える」という機械的な作業に置き換えてみるのです。それで格段に楽になります。そしてたまにAが目をそむけたとき、自分もそむけます。また目を見始めたら、再び瞬きの回数を数えればOKです。これは石井裕之さんの受け売りですけどね。
それよりも「目を見て話す=善」、「目をそむけて話す=悪」という図式は考え直したほうがいいと思います。Aだからと言って必ずしも仕事ができるわけでもないし、人から好かれるわけでもありません。Bでも世の中で成功している人は普通にたくさんいます。重要なのはそれを「個性」と認めることと、相手に合わせる(ペーシングする)ことにつきるのです。
それが卓越したコミュニケーターの条件だと思います。
いつもありがとうございます♪
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