意識の二面性と目標達成 2007.3.10
2007年 03月 10日
てなところで、今日の本題に入ります。って別に本題という話でもないのですが、最近、コーチングをしていて、よく感じることがあります。もっとも私のコーチングはテーマ的にセラピーと言った方がよい場合もあるので、近頃は自分の肩書きを述べるとき、「セラピスト」と名乗ることが多くなってきました。最近の気づきというのは、昨日書いた「美味い・まずい」の二面性の話ではありませんが、人間の「意識(広義の)」にもどうも二面性があるということです。「広義の」と書きましたのは、「潜在意識・無意識」を含むものとしての「意識」という意味です。狭義の意識とはそれらを含まないところの「顕在意識」としてとらえています。「(広義の)意識」の二面性というのは、ざっくりとは「顕在意識」と「潜在意識」という区分になるのでしょうが、単純にそう割り切れない部分もあります。例えば「顕在意識」の部分に「建前」と「本音」という二面性があった場合、もしかしたら「潜在意識」の方は、そのどちらかに共振していることがあるかもしれません。なので意識の二面性=顕在意識と潜在意識とはわけずに、漠然と二面性があると考えみたいと思います。とはいうものの、文字通り顕在意識と潜在意識と考えた方がしっくりくる場合も多いとは思うのですが。。。
そんなわけのわからない理屈はともかく、具体的に言いますと、こんなケースがあります。例えば子どもが「喘息」になったとします。子どもにとって喘息は非常に苦しいものです。顕在意識では喘息をかなり憎んだりします。しかしながら、潜在意識ではもしかしたら喘息を望んでいるのかもしれません。なぜなら病気になると母親がかまってくれることを子どもは無意識的に知っているからです。なので「かまって欲しい」という強い意識の力が、子どもにとっても意図せずして喘息を引き起こしてしまうのです。そういう時はどうすればいいのでしょうか。どうすれば喘息が治まるのでしょうか。場合によっては子どもが寝付くまで、子どもの胸に手を当てて「お母さんはここにいるから安心しておやすみ」という「形」をつくることが有効かもしれません。それだけで潜在意識の「かまってほしい」という欲求がおさまり、喘息が治る可能性もあるのです。よく言われるのですが、二番目の子どもが出来ると、長男長女が急にわがままになったり、病気がちになったりすることがあるようです。それなどもまさしく「かまってほしい」という意識の表れなのかもしれません。
これは実際に聞いた話なんですが、私の知人の知人の話です。その方のお母さんは何かの持病で寝ているときも痛みで何度も起きたり、唸り声を上げたりするそうです。そして私の知人がノニジュースという鎮痛効果のある飲み物を提案してみたところ、数年ぶりに痛みのない夜を過ごしたのだそうです。これは素晴らしいと思ったのもつかの間。そのお母さんは突然「飲まない」と言い出したのです。どんなに快適な睡眠が手に入ったところで、「飲まない」ことを選択したのです。言い分としては、まずいとか身体に合わないとかあるのでしょうが、眠れなくなるくらいの痛みがおさまるのであれば、それくらいは我慢できるとは思うのです。普通の人でもノニジュースなんて愛飲している人はたくさんいますし。これも子どもの喘息と同じ理屈かもしれません。顕在意識では病気は治りたいのですが、潜在意識では実は治りたくないのです。これはもちろん私の推測ですが、もしも治ってしまったら、かまってもらえなくなったり、嫌な仕事をさせられたりするかもしれない、というのが潜在意識に入ってしまっているのです。
となると、その病気を治すには潜在意識に聞いてみるしかないのです。とは言うものの、誰もが容易にわかるものでもありません。まずはその人の立場にとことんなりきってみるしかないと思います。その人が何を言っても、自分の意見を押し付けず、完全に同調してみるのです。場合によっては一緒に寝てみるのもいいかもしれません。そうすることによって、潜在意識同士が共振し、何かしらの解決方法がわかるかもしれません。もしもその方が「かまってほしい」というのが潜在意識としてあるのであれば、その人が寝るまで横にいるとか、隣に布団をひいて寝るとか、いろんな工夫でもしかしたらいい方向に進むかもしれないです。方法は一通りではありませんので、その場その人のケースに応じて解決策を探してみる必要があることでしょう。最終的には「愛」がすべてと思いますが。
で、このような問題については、本人同士でわかることもありますが、優れたセラピストや臨床心理士の力を借りることも有意義だと思います。私自身もこのような問題にもカバーできるように精進していくつもりですが、「コーチング」ということにおいては、夢実現や目標達成という分野にシフトして行きます。喘息などの病気や精神的な病では「マイナスの状態をゼロに」が決着になるのですが、コーチングの対象は「ゼロの状態をプラスに」が主目的となります。で、その場合でも「二面性」の問題は当然にも存在します。
例えば「目標達成」において、何でもいいのですが、「収入を2倍に」としておきましょうか。素晴らしい目標ですよね。顕在意識では真剣に2倍にしたいと思っているのです。しかし本当にそうでしょうか。それを確かめるために有効な質問がコーチングには用意されています。つまり、、、
「もしも収入が2倍になったらどんなよいことがありますか?」
です。即答できればOKです。しかし改まってそう聞かれると、、、言葉を詰まらせてしまうこともあります。その時は次の質問です。
「ではもし収入が2倍になったらどんな悪いことがありますか?」
です。ひょっとしたらこっちの方が出てくるかもしれません。でも「悪いことはない」ときっぱり言う人もいるかもしれません。そうなると、次は、、、
「では収入を2倍にするプロセスにおいて、考えられる限りの悪いことはなんですか?」
ってのもあります。この質問によってちょくちょく出てくるかもしれません。例えば「友達と遊ぶ時間がなくなる」「早起きしなければならなくなるかもしれない」「苦手な車の運転をしなければならない」「大勢の人と合わないといけないのかも」などなどです。そこで初めて目標達成を妨げているものがわかるかもしれません。場合にはよっては、考えようによっては、すぐに解決できるものもあるでしょう。解決できればそれでOK。目標は達成できたも同然です。もしも解決できなければ、それを解決する方法、またはそれらを避ける方法を導き出すことができるかもしれません。「嫌なことは避ける」も立派な方法です。例えば「嫌な奴は避ける」ことで、スムーズに目標が達成されることもあるでしょう。ただし、玉ねぎの皮むきと同じで、避け続けても、芯(解決策)が出てこない場合もありえますので、いい加減のところで腹を決めることも重要ですからね。
最初の質問に戻りますが、「もしも収入が2倍になったらどんなよいことがありますか?」という質問に対して、もしもすぐに答えられないようでしたら、もしかしたら潜在意識は「現状のままがいい」と言ってるのかもしれません。で、現状のまま年をとって死んでしまっても何の害もないわけです。2倍にしない方が幸せかもしれません。
でもやっぱり目標は達成したいものです。もしかしたら達成しない方が幸せかもしれませんが、今の自分にとっては達成することしか考えられない、、、という方にはそうすることもできます。だって収入が2倍になったらもっと自由になるし、いろんな可能性も広がるわけですし。潜在意識はNOでも顕在意識で強く望めば、そのうち、潜在意識もOKになることもあるわけです。もちろんそれはすべての問題をクリアにした上でのOKです。
そこで再び「意識の二面性」の話になるわけです。顕在意識では「A」だけど、潜在意識では「B」。「A≠B」では目標達成されません。その時は「B」の本当の意図を探って、それをクリアにしたところで、最終的に「B→A」としてしまうのです。「A=A」です。これで目標は達成されます。ではどうすれば「B→A」にできるのでしょうか。それがわかれば苦労しませよね(笑)。でもあえて書きます。それは「新月の夜に紙に目標を10個書いて、満月の夜にそれを開いて月にかざし、心の中でオオカミのような雄たけびを7回する」のです。いまだかつて、それをやって達成されなかった人を聞いたことがありません。なぜならやった人を聞いたことがないからです(笑)。要するにそんなことではないのです。そんなに簡単に目標達成できるのならば、私のようなコーチングなんて仕事は存在しえません。すいません、茶化したりして。。。
で、今日はちょっと遅いし、明日も早いので、続きはまた明日ということで。。。
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