今日も読書感想文 2004.8.11

 そろそろお盆休みに入る人が出てきました。毎年、この辺りの時期は好きなんですよね。お休みムードでのんびり仕事できて。

 というわけで、今日も会社でマイペース資料づくりをし、結構はかどりました。昼休みは近くの農協で昼食を食べた後、ジュンク堂(本屋)をぶらぶらしました。そして本を3冊購入。大野和興著「日本の農業を考える」(岩波ジュニア新書)、斎藤一人著「ツイてる!」(角川oneテーマ21)、島田紳助・松本人志著「哲学」(幻冬舎文庫)の三冊です。仕事の合間に得意の斜め読みで一気に読みました(目を通しました)。最近、読書感想文ばかりで恐縮ですが、今日のテーマにしたいと思います。

 まず、「日本の農業を考える」ですが、岩波ジュニアは本来高校生向けに書かれた新書であるため、現在の日本の農業を取り巻く問題が分かりやすく書かれています。ショックだったのが、日本は先進国の中で最も食料自給率が低い、欧米に比べ明らかに農業の高齢化が進んでいる、近代化の歴史の中で農業は政策的に削減され農業の自立心を剥奪してきた、農薬使用量は今でも(あの!)アメリカの9倍、BSE・鳥インフルエンザ・遺伝子汚染など食の安全性の著しい低下など、最新のデータをもとに裏付けられている点です。こんなのを見ると、日本の農業はまさに瀕死の状況であることがわかります。本来、日本は農耕民族で欧米は狩猟民族であると言われてきまたが、その農耕民族の誇りは今や完全に失われていることがよく分かります。しかし、見方をかえると、農業は食の確保にとって必要不可欠であるゆえに、このような「逆境」は新しいビジネスチャンスにつながるものと言えます。筆者は、これからの農業として、地域性に見合った技術や方策に基づく農業のあり方を提言しており、私もそれには大きく同調するところです。かつてのような国策としての農業振興は時代にあわず、やはり地域の農業者や消費者、それを取り巻く関係者等が「わが町、わが村」に見合ったやり方を模索し実践していくべきだと思います。私の仕事の重要性もまさにその辺りにあるのだと自覚しています。
 
 2冊目は斎藤一人さんの新刊です。ここでも「ツイてる」の斎藤節が満載であり、非常に楽しく読めました。付録にCDによる講和もついています。斎藤氏の完全なるプラス思考は読んでて、聞いてて元気になります。最近、私の周りにも「ツイてる」教が増えてきました。みんなで「ツイてる」を口癖にして、楽しい生活を送りたいですね。

 3冊目は「哲学」で、島田紳助松本人志の共著です。島田紳助氏は私が最も敬愛する芸能人であり、真の「天才」だと思っています。両氏によるテレビ番組「松本紳助」は最近は見る機会に恵まれていませんが、かつてはむさぼり見たものです。本初はその紳助氏と松本氏が大きなテーマにそって、お互いに論じ合うというスタイルで構成されています。この人たちを見ていると、本当に頭がいいなあと思ってしまいます。と同時に、(意外にも)2人ともものすごく謙虚なんですよね。この本にもその辺りがよく感じられます。やっぱり「謙虚」だからこそ人から愛され息が長く続くんですかね。偉そうになって消えていく芸人って多いですし。その姿勢だけでも見習いたいものです。

 夜はニューコンボでジャズを聴いてきました。小國雅香トリオです。小國さんのピアノは久々に聴きました。とってもよかったので、これも近いうちにレビューしたいと思います。

(写真は往年の名漫才コンビ「紳助竜介」)

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by katamich | 2004-08-11 20:07 | ■読書・書評 | Comments(0)