「話し上手」になるための最大の秘訣 2007.1.25

 今日もいい天気でした。ほんと、1月とは思えないです。各地で狂い咲き現象も見られているそうですが、何だかもう4月頃のような錯覚を得ます。滝もとても気持ちが良かったです。でもまだ一月なんですよね。と考えると嬉しいです。今年はまだあと11ヶ月もあるのですから。

 今日は午前中、「話し方教室」に行ってきました。生徒として行きました。私もセミナーやら何やらで人前で話をすることが増えていますし、近々、「宇宙となかよし」の吹き込みも行います。人前で話をすることは決して苦手ではない、と言うか大好きではあるのですが、これまでほとんど自己流でした。この辺でプロの話し方を学んでみようかな~ということで、よくあるカルチャースクールの体験講座に行ってきました。結論から言うと、これという得られるものはなかったです。どちらかと言うと話すのが苦手な人が対象になっているようで、私が望んでいたような高度なスキルみたいな話ではありませんでした。

 最初自己紹介。次にテーマにもとづいて一人ずつトーク。最後にグループになって話し合い。私も一人でトークをしましたが、ぴったり3分。自分で言うのもなんですが、「うますぎて嫌味」だったと思います。グループでの話し合いでも、私への質問が多数上がってきました。どうすれば、そんなに話し上手になれるのですか、とか。講師の方はテレビ局の元アナウンサーだったのですが、聞かせる話という点では私の方が上だという自信があります。アナウンサーってのは、そもそも原稿を読み上げるプロですので、話の内容とかアドリブなんかは私の方がいいはずです。どうでもいいのですが、受講生の中に私に対してやや攻撃的な女性がいらっしゃいました。ある人が「プロみたいですね」と言うと、「プロなんかまだまだでしょ」と言ったり、別のある人が「どうすれば話し上手になれるんですか?」と私に聞いていたら、私が答える前に「この人(Q)はこの人、あなたはあなたの話し方があるんだから!」と言ったり。おまけに大阪出身というと、「ああ、大阪の人はみんな話がうまいからね」みたいな言われ方をされたり。私も「そうですね」で済ませとけばよかったのですが、「私は兄も弟もめちゃくちゃ話し下手ですよ」といらんこと言ってしまい、ますます心証を悪くしてしまいました(^^;。ま、初対面で次々とダメ出しされる経験はあまりないので、とっても新鮮でした。一種のディスペーシング(不一致)だったのでしょうね。場の空気、場のレベルに合わせるという、大きな意味でのコミュニケーションを学んだ気がしました。次回はアナウンサー養成講座に行きたいと思います。これなら上手くても嫌味にならないと思いますので。

 で、せっかくですので、今日は「どうすれば話し上手になれるのか」について書きたいと思います。最初に言っておきたいのですが、「話し上手」と「コミュニケーション上手」とは別です。コミュニケーション上手はすべてに通じる最強のスキル(?)だと思うのですが、話し上手は必ずしもすべての場面に通用するわけではありません。今回の私のように、話し下手な集団に行くとひんしゅくを買ってしまいます。また、「和」を尊重する集団の中で、自分の言いたいことベラベラしゃべるのもひんしゅくです。人は「話し上手」よりも「聴き上手」を求めるのです。もちろん広義の「コミュニケーション」の中には「話し上手」も含まれるのですが、基本はやはり「聴き上手」だと思います。

 コミュニケーションの3要素として「聞く(傾聴)」「認める(承認)」「質問する」があることは、今までも書いていたと思いますが、その中には「話す」という要素がありません。極論を言えば、コミュニケーションにおいて「話す」ことは一番重要ではないのです。そうは言うもの、やはり「話し上手」になりたいと思いますよね。人前で上手に話したり、プレゼンしたり、軽快なトークを楽しんだり。コミュニケーションの基本である「聞く」「認める」「質問する」のスキルを鍛える一方で、やはり「話す」スキルも鍛えることができれば、鬼に金棒ですよね。重要度から言えば、


「聞く」>「認める」>「質問する」>「話す」


の順で、左から順番に鍛えていくべきであり、順番を間違えてはいけません。もし間違えて、「話す」だけの人は「うるさい人」、「質問する」だけの人は「尋問・いやらしい人」、「認める」だけの人は「おべんちゃら・調子のいい人」となります。「聞く」だけだとやや消極的なイメージを持たれかねませんが、他のだけよりもずっといいです。重要なのは「左から順に」鍛えていくことなのです。ま、私のコーチングではすべてをフル動員します。コーチはあまり話してはいけないという人もいますが、それは間違いだと思っています。人によりけりだからです。十分なリソース(資源)を持っている人に対しては、あまり話す必要はないかもしれませんが、多くはそんなに持っていません。その際、コーチの持つリソースこそが重要になります。なのでコーチングを学ぶ、プロコーチを目指す場合は、「コーチングスキル」だけに頼ってはいけません。幅広い知識と教養、そしてウィットとユーモアが必要になります。なのでコーチはお笑いも見るべきです。話がそれそうですが、おそらく私は「無資格コーチ」としては日本で一番稼いでいる(コーチングのクライアントが多い)コーチという自負があります。いろんな勉強会や交流を通して、絶えずスキルアップしていくことは怠りませんが、今はコーチングの資格を取る必要を感じていません。むしろ無資格であることを売りにしていきたいと思っています。他の資格は取るかもしれませんが(ビジネスや心理学等)。

 話が脱線しましたね。そうそう、「どうすれば話し上手になれるか」でしたね。例えば「上手なプレゼンができれば」と言う人も多いと思います。実は「聴き上手」「認め上手」「質問上手」になるよりも、方法論的には「話し上手」になる方が簡単だと思っています。特に人前で話すことやプレゼンなどは、すぐに上達すると思います。一番の秘訣は「場慣れする」ことなんです。とは言うものの、まずは場慣れするための機会が必要となり、誰もがその機会に十分に恵まれているわけではありません。なので、まずは「場慣れ」以前に、自己努力で「話し上手」になるための方法論、秘訣をご紹介します。実際に私がやって成果をあげた方法論です。今となっては話をまとめてなくても、キーワードだけいくつか思い浮かべておけば、人前に立って視線を感じた瞬間に話ができるようになっています。NLPのスキルに「アンカリング」ってのがありますが、これは特定の刺激を意図的に発動させることで、最もうまくいく状況まで瞬時に持っていく方法です。クリントン元大統領がスピーチの際にネクタイを触るのはアンカリングです。イチロー選手がバッターボックスでユニホームの袖を引っ張るのもアンカリングです。私にとっては、人前に出て視線を感じることこそがアンカリングになっているので、その目線が多ければ多いほど上手に話ができる自信があります。そうなるためには、それなりの努力をしました。誰にでもできる方法ですが、問題は「するかしないか」だけの違いです。それは何か。。。


 「モデリング」です。


 な~んだ~と思うかもしれませんが、結局これしかないのです。いくら本を読んでも、教材を聞いても限界があります。結局手っ取り早いのは「話し上手な人の真似をする」ことなのです。それも徹底的に真似をするのです。これはどの分野でもそうですよね。「学ぶと」は「真似ぶ」こと。小さい頃から言われてきました。結局それしかないのです。私は2年前に会社を辞め、今も元気に生活しています。収入も会社員時代を超えており、生活も安定してきつつあります。そうなるために最も活用した方法がモデリングです。それは「話し上手」になることに限らないのですが、成功者と言われる人のモデリングを意識的にしました。身近な人でなくても、本や教材を通してモデリングをしました。とりわけ「話す」ことについては、徹底的に行っていた時期がありますし、今でもそうしています。DVDを見ながら何度も真似しました。一番真似したのが伝説の営業マン加賀田晃氏です。彼からはテンションのあげ方、間の取り方を真似しました。次に五日市剛氏。彼からは講演にかける情熱を真似しました。次にブライアン・トレーシー・プログラム。ブライアン本人ではなく、アナウンサーが吹き込んでいるのですが、これを通して正式なしゃべり方を学びました。次に斎藤一人氏。彼からは味と本物のしゃべり方を真似しました。次に衛藤信之氏。彼からは泣かせ方を真似しました。他にもいくつかあります。こう考えると私って結構オーディオ教材を活用していると思います。神田昌典さんの「非常識な成功法則」の中で「成功の秘訣を一つだけ言わなければ殺す」と言われたら、「テープ(オーディオ教材)」と答えると言っています。確かにオーディ教材は素晴らしいです。「ながら」で勉強できるので、時間をとても有効活用できます。さらに私は「しゃべり方自体」を真似します。聞くだけでなく真似するのです。運転しながらも真似しています。これってどうなると思いますか。耳だけでなく身体にしみこんでいくのです。潜在意識にもバンバン入ってきますので、私のコーチングセッションでも、いいタイミングでその教材のフレーズが出てきたりします。人前で話していても突然出てきます。まさしく潜在意識に入っている証拠です。

 話が脱線していますが、私流に言うと、オーディオ教材は「聞く」だけでなく「話す」ことが重要なのです。特に車の中では反復して真似すること有効です。そのスピーカーの口調まで真似するのです。スピーカーが異性であっても真似するのです。口調まで。することガンガン入ってきます。これが私のオーディオ教材活用法なんですが、基本はやっぱりモデリングです。「話し上手」になるためには、とにかく「モデリング」しかありません。本を読んでも教室に通っても効果は薄いです。とにかく真似することが重要なのです。私はいろんな人のモデリングをしましたし、今でもしています(今は石井裕之さんが多いです)。それらがミックスされて「私のオリジナル」が生まれるのです。そして私は近々、オーディオ版「宇宙となかよし」を吹き込みますのでお楽しみに~♪

 今日も話があっちいき、こっちいきですね。ま、こんなもんです。これ自体が私の普段のしゃべりですから。「話し上手」になるにはモデリング。その際、オーディオ教材の活用が便利。ただし、聞くだけではなく「口調を真似する」ことです。これで教材の内容は潜在意識に入りながら、さらに「話し上手」になれます。そんなに忠実に真似する必要もありません。気に入ったフレーズだけを真似すればいいのです。この法則は強烈ですよ。だって私がそれでうまくいっているのですから。無料で教えるのがもったいないくらいです(笑)。ただし、同居人には気を遣いましょう。私はツレから「しゃーしい(九州弁)」と言われ続けていますので(まだ同居はしていませんが)。とにかく何度も聞いて、聞いて、真似することが重要です。

 「話し上手」になるにはモデリング。これは一番の方法論です。が、これだけでは物足りないと思うかもしれません。ついでですのでサービスします。人前で話せるようになる秘訣をもう一つ教えます。それは「コマーシャルトーク」です。つまり「15秒トーク」。15秒で自分を伝えられるフレーズを作ってそれを覚えこむのです。例えば私なら


「夢は叶うためにあると思っています。そして私は人の夢を叶えることを仕事としています。その一つがコーチングという方法です。コーチングは強烈に夢を実現する力をもっています」


と言います。これで15秒です。このフレーズをいきなり言われたら、「なんやろか?!」と思うでしょう。そしてコーチングについて聞きたくなるでしょう。他には、


「お金って、、、簡単に稼げる気がするんですよね。だってエネルギーですから。自分のエネルギーと交換していけばいいだけなんですよね。ちょっとした工夫でエネルギーを生み出して、交換できますから」


と。これ聞くと、その先がめちゃくちゃ聞きたくなるでしょう。エネルギーって何?、ちょっとした工夫って何?、ほんとに簡単なの?、と。そして最初の15秒で相手の心をつかむことが出来たら、相手は2分間は話を聞いてくれます。なので次は2分間のスピーチを考える必要があります。これもまずは文章にして、それを覚えこむのです。何度も練習して覚えこむのです。大勢の前で大演説をしているつもりで堂々と練習するのです。「練習は本番のごとし、本番は練習のごとし(by加賀田晃)」です。この2分間のスピーチで相手の心をつかむことができれば、その後は1時間でも2時間でも話し続けられます。しかも魅力的に。悪い例を示しましょうか。


「あ、あの~、私、石田と申します。私は2年前に会社を辞めて、今はフリーで生活しております。コーチングという仕事もしているのですが、これで人の夢を叶えるための支援をしています」


これで15秒です。内容的には上のものと変わりませよね。でも夢叶えてくれそうにないです。何がいけないのでしょうか。特に説明する必要はないと思いますが、一つだけ。最初の「あ」です。これを言うと、相手の潜在意識が閉じてしまいます。セールスマンがいきなり「こんにちは!」と言えば、相手はくるりとこちらに向きを変えますが、「あ、こんにちは!」と言えば、なんやこいつと構えてしまいます。それだけです。「あ」です。「あ」は相手の潜在意識を閉じてしまうのです。自分で言ってみてください。できれば近くにいる人に。どっちが魅力的な「こんにちは」なのか。どっちが話を聞きたくなる「こんにちは」なのか。

 ですので、15秒の「コマーシャルトーク」を練習する際、絶対に「あ」と言ってはいけません。電話でも80%の人が最初に「あ」と言います。留守電を聞いてみてください。ほとんどが最初に「あ」と言ってますから。私もつい言ってしまいますので、気をつけることにしています。

 そんなことで「話し上手」になるには、15秒と2分間のフレーズ、トークを文章にして、それを覚えこむのです。覚えると言うより、身体に染み込ませるのです。一言一句覚えてもいいのですが、身体に馴染んでしまえば、そんなに気を遣う必要もありません。こういうトーク集をいくつか持っていると、アドリブも効くようになります。実際、ジャズの練習でもそうです。バークリー音楽大学というジャズの名門校(キースジャレットも出ています)では、いくつかのフレーズを12の調整で覚えこませるというメソッドを持っています。結局、これなんですよね。イチローや松井が素振りを何万回もするように、我々も何を上手になりたければ、何度も何度も反復練習するしかないのです。でもそれをやれば一生ものなので、実は早くて確実なのです。ほんとうに。反復練習をしないで、楽な方法、楽な方法を探していると、結局、何も身に付かず、顔に深い皺と黒い染みを刻み込むだけなのです。実に単純な原則です。

 この15秒フレーズ、2分トークは英語学習にも有効だそうです。私はまだ試してないのですが、神田昌典さんの「あなたの悩みが世界を救う!」に紹介されています。「MYトピック丸暗記法」と言うらしいです。自分が興味のあるトピックについて英語で講演するのだそうです。やり方は、まず日本語で60分程度の講演をしてみます。それを英語ができる人に翻訳してもらって、英文をネイティブに吹き込んでもらいます。その英語を何回も聞き、丸暗記をする。その際、ネイティブのイントネーションや発音を徹底的に真似するのです。これの繰り返しで、いつの間にか英語が聞けて話せるようになるそうです。是非、やってみたい方法です。これはうまくやればビジネスにもなります。って言うか、します(言っちゃった~)。

 結局こういうことなんですよね。何でも反復運動です。今日の「話し方教室」でも、私の話が上手だと思ったら、素直にそう言えばいいじゃないですかね。プロには遠いとか、この人のやり方とか、大阪出身だからなどと言わずに。だって私は自己流ではあるものの話し方の反復練習をしたのですから上手くて当然です。それをやっていない人からひがみのように言われてもですね~。そういう意味で、私は生徒として「話し方教室」に行くことはないでしょう。アナウンサー講座には体験で行ってみたいとは思いますが、レベル低ければそれまでです。私がやっていた究極の話し方トレーニングの方が優れていれば、私がその講座を開けばいいのですから。あ、これもそのうちやりましょう。とりあえずアナウンサー講座に一度行ってみます。

 てなわけで、今日の話はかなり実践的で、価値ある内容だと思います。こんなにサービスしちゃっていいのかしら、、、と思いますが、ま、まずは「与える」ということで。そのうち「話し方講座」も開催しますのでお楽しみに~♪



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【21日滝行日誌 20日目 晴れ 12℃】
今日も温かかった。春を感じる。あ~、もう~、ワクワクする~♪
by katamich | 2007-01-25 23:25 | ■NLP・コーチング | Comments(0)