滝と恐怖心 2007.1.7
2007年 01月 07日
正直言って、滝に入るのは毎回怖いです。「行」でもなければ入らないと思います。夏場になるといろんな人が滝に来ます。しかし冬になるといつものレギュラーメンバーに戻ります。みんなで打たれるときは、おかげで待ち時間が少なくて助かります。でも、やっぱり滝の醍醐味は冬でしょうね。夏には夏の滝もあるのですが、やっぱり冬ですね。夏の滝は冬の準備という見方もできます。21日やろうが100日やろうが、毎回、毎回、滝の前に行くと帰りたくなります。滝に入ってから2分ばかりの苦しさを知っているだけに、できれば避けたいものなのです。しかし5分も入っていると、身体が温かくなってくるから不思議です。体温を下げようとする滝の冷たさに、身体が順応してくるのでしょう。人間は体温が34度を下回ると死ぬと言われています。滝の温度は氷点下に近いです。なので身体が自然と体温を上げようと働くのでしょうね。滝からでると、身体から湯気が出てきます。これを「生命エネルギー」と言うそうです。人間が生きるために必死になってエネルギーを絞り出すのです。なので冬の行の間はエネルギッシュでありながら、ちょっと神秘的な状態になっているようです。
思い返すと、私は「滝行」をやっていなかったら、たぶん会社は辞めてなかったと思います。会社も滝も同じ「行」には違いありません。会社にいる一瞬、一瞬は確かに苦しい時もあるのですが、辞めてわかったことは、会社にいると少なくとも、月末が怖くありません。むしろ月末は楽しみです。でも今は月末がなければどんなにいいだろうか、、、と思うこともあります。家賃、光熱費、カードの引き落とし、携帯電話、、、など一気にお金が放出するのです。会社時代は逆にドカンと入ってきていたのです。なので会社で働くことは、月末の安心感というかけがえのないメリットがあります。でも今は常に月末の恐怖と戦わなければなりません。もちろん、その恐怖心も一年前と比べると軽くはなっているのですが。
滝行のメリットはたくさんあるのですが、私にとっては「恐怖心の克服」ってのが一番大きいと思います。人間はあらゆる恐怖心と隣り合わせで生きています。今や私の最大のバイブルとなっている「思考は現実化する」では、その最終章に「不安という名の七つの亡霊」という章を設けています。その七つの恐怖とは「①貧困」「②批判」「③病気」「④失恋」「⑤不自由」「⑥老い」「⑦死」であり、とりわけ、最初の三つがすべての底流となっています。その中で最も破壊的な不安というのが「①貧困に対する恐怖」です。「貧困」というのは相対的なもので、年収1000万円の人にとって年収300万円になることは「貧困」だと感じるでしょう。年収一億円の人は年収1000万円になることを「貧困」だと感じることでしょう。なのでどんな人にも絶えず「貧困の恐怖」は付きまとっています。「貧困」に打ち勝つにはまさしくその「恐怖心」を克服することが重要なのです。たいていの人は5分後に死ぬ恐怖など持っていないと思います(大病や戦地の人は別として)。だから人は5分後には死にません。しかし常に「5分後に死ぬ」ことばかりを心配していたら、本当にそうなってしまいます。逆もあります。医師から「死」を宣告された患者が、死に対する恐怖を持たず、絶対に治ると確信していると本当に治るのです(「思考は現実化する」第二章)。
ここに「潜在意識」の特質が見て取れます。「潜在意識」の世界には「否定形」が存在しません。「病気になりませんように」の「なりません」という意味がわからないのです。潜在意識は「病気になりません」を「病気になります」と解釈してしまうのです。「5分後に死にませんように」と常に思っていると、潜在意識は「5分後に死にます」と解釈してしまうので、それが現実化するのです。なので願い事をするのに「否定形」はご法度なのです。「病気になりませんように」とお願いするよりは「健康になりませんように」の方が潜在意識的にはいいのかもしれません。
宗教と言うのはその団体に限らず「祈り」を大切にします。キリスト教、仏教、イスラム教、その他新興宗教、、、どの宗教でも「祈り」は大切な信仰のシンボルです。そして「真剣に願えば必ず叶う」と教えられたとします。敬虔な信者は素直にそれを実践します。そこで「貧乏になりませんように、病気になりませんように、人から批判されませんように・・・」と願ったとします。するとその人は間違いなく貧乏になり病気になり人から批判されるようになるでしょう。そしてその人は言うのです。「真剣に願ったのに一つも叶いませんでした!」、と。潜在意識のルールを知ってる指導者ならばすぐに願い方の間違いを正せるのですが、そうでない指導者は「祈り方が足りない」とでも言うのでしょう。もしかしたら「お布施が足りない」とも言うかもしれません。私の身近にも新興宗教の指導者がいるので、他人事でなかったりします。潜在意識のことをしっかりと理解していない指導者の元にいる信者はたまったものじゃないですよね。でもそれ考えると、潜在意識のことをしっかりと理解して教えられる人が増えれば「宗教」は必要なくなるのかもしれません。って言うか、私は10年以内に日本の新興宗教はそのほとんどが解体すると思っています。非常に当たり前のことを教えるのにお金をとって、しかも税金を払わずに存続する団体が普通とは思えないからです。数ある成功セミナーでも同じようなことを教えていますし参加費も高いのですが、きちんと税金を払っている分まだましです。
すいません、脱線しましたね。宗教家並びに信者の方、すいません。一つの意見として寛大に受け止めて頂ければ幸いです。「○○しませんように」という願いの根底にはやはり「恐怖心」があるのです。そう言えば、小さい頃怪我をしまくっていた私の兄弟はめちゃくちゃ心配性でしたね。ドライブに行ってガソリンのメーターが下がるとおろおろしてましたし、お菓子がなくなることに対しても心配していました。あるときなど母親が買ってきたシュークリームをみんなで全部食べようとすると「少し残しておけ」と言うのです。あまりにもしつこいので一箱残していると、後日、腐って食べられなくなりました。その方が兄貴的には安心だったようです。その時私は怒り爆発したのを覚えています。その根底にあるのは「なくなることへの恐怖」だったのでしょう。それから私の亡き祖母などは私が出かけるたびに「変な奴相手になったらあかんで」とアファメーションのように言われていました。幸い私は人の話を聞きませんでしたので、変な奴に合うことはありませんでしたし、「怪我したらあかんで」という言葉も私には効きませんでした。しかし、私の兄弟は人の話をよく聞くタイプだったのか、しょっちゅう怪我をしていました。「怪我するな」と言われて意識しているうちはいいのです。でも潜在意識にはきちんと入っています。そしてまさしく「忘れた頃に」、現実化してしまうのです。私が子育てをするときは絶対に気をつけたいと思います。「怪我するな」とか「風邪ひくな」ではなく「元気で遊んでこい」と言います。「勉強しなければろくな奴にならない」ではなく「勉強をすればカッコイイ奴になる」と言います。言葉の選び方一つで子どもはどのようにでも育ってしまうのです。もともと子どもは潜在意識の塊ですので。
またまた脱線してしまいました。。。でも私の周辺にはまさしく「潜在意識の塊のような子ども」を育てている人が多いので、重要な事実として書いておきたいと思いまして。子育てしたことがない奴が言うな、と言われそうですが、あながち間違ってもいないと思いますので、参考までに。やっぱり言葉です。言葉こそが重要なのです。すいません、、、いつものことですが脱線しまくって、本題を忘れてしまいました。。。
え~っと、そうそう、恐怖心の話でしたね。「恐怖心」には必ず「主語(目的語)」がありますよね。「○○してはいけない」の「○○」の部分が主語(目的語)です。「○○してはいけない」という口ぐせが出るのは、まさしく根底に「恐怖心」があるからだと思います。「恐怖心」がなければ、その「○○」という否定的な主語(目的語)もなくなるわけです。滝に打たれることは毎回、毎回が恐怖との戦いです。心臓麻痺、凍え、凍傷、霜焼け、足を滑らせないか、、、などなど。そういう恐怖心に打ち克つためには実際に滝に入ってみることが一番なのです。アンソニー・ロビンズの成功セミナーでは「火渡り」をさせるそうです。それもまさしく「恐怖心に打ち克つ」ためのワークです。成功を妨げる根底にある恐怖心を火渡りによって克服するのです。じゃあ、恐怖心に打ち克つには滝行とか火渡りをしないといけないの、、、と思う人もいるかもしれません。そんなことはありません。恐怖心を克服する一番の方法は、、、行動することなのです。飛び込み営業の人はチャイムを鳴らすことなのです。あがり症の人は人前に出ることなのです。営業の電話をかけることなのです。実際、飛び込みで電話営業でも、一番恐怖なのは最初だけです。10件も周っていると恐怖心は完全になくなります。私も営業で20人くらい一気に電話したことありますが、その頃になると21人目のリストを探したくなります。一日に3人くらいプレゼンしてたこともありますが、その頃になると4人目を探したくなります。
てなこと書くと、、、「でも私にはその一人目の恐怖心を克服できないのです。だから滝行に参加した方がいいのかも」、とか言う人も出てくるでしょう。確かに冬の滝に入ることは一瞬だけは恐怖心から逃れることができます。めちゃくちゃさわやかに気分になり、何でもできるような錯覚に陥ります。しかしそれは気休めです。翌日にはやはり「電話をすることへの恐怖」があるのです。滝行によって恐怖心を克服するとか言っておきながら、それは気休めだなんて、言ってることがめちゃくちゃですが、それは承知です。結局は何事も「続ける」ことが重要なのだと思います。現に滝行も一度や二度はしに来る人が多いのですが、冬を越す人は結局いつものメンバーになってしまいます。一回や二回滝行をして何かを得ようと考えるのなら、毎日、風呂上りに冷水を7回かぶる方がいいです。その方が絶対に何かを得られます。ただし毎日です。それよりも「毎日お客さんに電話する」の方が早くに結果を得られると思います。
私の場合は「滝行」によって恐怖心を克服したり、メンタル的な強さを身につけたり、根拠のない自信を得たりしましたが、それは数多くある手段の一つに過ぎません。2時間かけて滝に行く暇があったら二人のお客さんに電話した方が、絶対にメンタルは強くなります。それも毎日です。今日の滝行ではそんなことを思ったりしました。それでもやっぱり滝行は素晴らしい経験になると思うので、温かくなってから「滝オフ」などで、いろんな人に経験して頂く場を作っていきたいと思います。中には「大きな何か」をつかむ人もいることでしょうし。
脱線しすぎて、何が言いたいのか自分でもわからなくなってきましたので、強引にまとめますと、「恐怖心に打ち克つには行動あるのみ」ってとこですね。それも毎日です。何でもいいので毎日目の前の恐怖に打ち克つ習慣をつけていれば、成功を妨げる要素はどんどんなくなっていきます。「何か」がなければ、毎日、水をかぶることでもいいです。朝5時に起きて本を読むことでもいいです。今までしてなかった、ちょっと大変なことを、毎日してみるのです。すると徐々に「潜在意識」がちょっと大変を克服して、それが積み重なることで、まさしく「恐怖心」が克服されていくのです。こんな質問で締めくくりたいと思います。
あなたがこれから3週間、毎日「できる」ちょっと大変なことはなんですか?
この質問に答えて、それを毎日3週間実行できれば、3週間後には今よりも2倍はパワフルな自分になっていることでしょう。ただし「できる」ことです。「したい」ことではありません。今までしてこなかった「できる」ことです。これは本当にパワフルですよ。私も今、まさしく実践しています。一つは「すぐする」ですが、反省もありながら、確実に変わってきている自分がいます。今年ですでに3か月分くらいの充実感を感じているところです。加速、加速ですね。
今日も長い文章を読んで頂き、ありがとうございました♪
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【21日滝行日誌 2日目 雨 6℃】
夜に滝に行く。二人が見に来てくれた。今までも何度か見てもらったことはあるのだけど、一昨年よりも去年、去年よりも今年で、確実にパワーアップしているとのこと。一人は私が滝に入っている間、熱くなって汗が出てきたとか。自分ではよくわからないけど、そういうことにしておこう。何だかんだ言って3回目の冬だ。
ちょうど今日から、筋トレはじめました。3月まで、やります。
体力が資本の仕事なので。
去年は、気が向いた時だけでしたが、今年は、この話を読んだので、毎日やります。
失敗したらどうしよう?とか嫌な態度をとられたらどうしよう?とか…。
でもその時はその時。
行動せずには何も始まりませんもんね。
Qさんを見習い「すぐする」子ちゃんになる事に決めました!
うわ~、それって恐怖ですよね~。
私の友人の話ですが、こんな恐怖話があります。
初めてレバーを食べた瞬間、いつもと違う肉だと気づいて「この肉何?」とお母さんに聞いたところ、なんとネズミというジョークが返ってきたそうです。ブラックユーモアも猛々しいのですが、それ以来、絶対にレバーを食べられないそうです。