のだめ最終回 2006.12.25
2006年 12月 25日
夜は「のだめカンタービレ」の最終回を見ました。全10回のうち、6回くらいしか見てないのですが、久々に楽しめるドラマでした。これはやっぱ「音楽」があるので、ドラマの方が楽しめましたね。そして最終回はなかなか感動してしまいました。主人公の「のだめ」は福岡県大川市出身らしく、実家である大川市が出てきたのですが、「のだめ」の筑後弁(ちっごべん)はいただけなかったですね~。NHK連続ドラマの大阪弁なみにわざとらしかったです(笑)。福岡ってのは大まかに4つに地域が分けられ、言葉も随分と違います(外からは区別つかないでしょうが)。大まかには福岡(博多弁)、北九州(北九弁)、筑後(筑後弁)、筑豊(筑豊弁)に分けられます。私も元々は福岡育ちじゃないので、何をもって分けられるのか正確にはわかりませんが、聞くと何となく分かる程度です。福岡弁(九州弁)の代表みたいに言われる「ばってん」というのはあまり聞かれません。特に若い人はほとんど言いません。大阪弁では「~さかい(に)」って言うのが代表のように思われるでしょが、これも若い人はほとんど使いません。しかし、私は実家に帰ると使ってしまいます。これは正確には河内弁というらしいです(例:来月、帰るさかいに、いそがしなんねん)。
私が福岡に来て最初に戸惑ったのが「~しきる」と「つまらん」という言葉です。例えば「ビール飲みきる(飲みきらん)」って言うのは、最初聞くと、「ビールを飲み干せる(飲み干せない)」と思ったのですが、実際には「ビールを飲める(飲めない)」という意味になるのですね。can(cannot)の意味なのです。それから「つまらん」です。学生の頃、自動車教習所で「そげな運転しよったらつまらん」って言われたのですが、私は「つまらん=面白くない」って言う意味にとったので、このおっちゃん何言ってんねん、と思ったものです。単純に「ダメ(NG)」という意味で、主に北九州と筑豊で使うようです。
あと、福岡全体がそうなんですが、メールなど文章にするとさっぱりわからないことがあります。特に中学生などのメールはさっぱりわかりません。「今度ライブするききききー」って書かれても意味不明ですよね。句点で分けると「今度、ライブするき、きききー」となるのですが、これでもよくわかりません。標準語にすると「今度、ライブするから、聞きに来てください」という風になります。「~するき」の「き」って言うのは「~から」という意味です。ただしこれは筑豊弁です。北九州では「~するけ」、博多では「~するけん」となります。このあたりの接続詞を聞くと、住んでる地域がよく分かります。「きききー」は文書にするとどうしようもないですね。聞けばわかるのですが。他にも「しっこしり」は「オシッコしなさい」という意味なんですが「しっこ尻」って何?って思ってしまいます。「なんなん?」は「何ですか?」の意味です。「とっとーと」は「取っています」の意味です。先日、ツレが「ちかっぱ」と言ってたのですが、これは「非常に」と言う意味で、「力いっぱい」からきているようです。昔、中学生の男からもらった手紙には「みよおうんやけど」って書いてましたが、字にするとまったくわかりませんでした。「見てるのですが」という意味になります。
でもまあ、福岡はマシな方で、鹿児島とか沖縄になると日常会話は完全に外国語みたいですね。上野樹理ちゃんの筑後弁がわざとらしいと言う話から断線しちゃいました。今年「のだめ」のおかげでクラシックが注目されたようですね。同じ上野樹理関係では「スイングガールズ」って映画がちょっと前に注目されましたが、それ以上に注目されたみたいです。「スイングガールズ」ではスイングジャズが題材でしたが、あの映画では上野樹理もきちんとテナーサックスを吹いているんですよね。ソロもとったりして。いつの日か、是非、「モダンジャズ」と題材にしたドラマか映画が上映されて欲しいものです。最近では矢野沙織や市川ひかりなどビジュアルにも耐えうるモダンジャズ奏者が出てきたとこですし。
それにしても今日の「のだめ」はちょっと感動しちゃいましたね。最後にベートーベンの交響曲第7番を演奏するのですが、指揮者も演奏者も涙ぐみながら演奏しているのを見ると、めちゃくちゃ感情移入しちゃいますね。音楽の力ってのはスゴイものです。「のだめ」の中盤ではラフマニノフのピアノ協奏曲第二番とブラームスの交響曲第一番のときも涙ぐみそうになりましたが。ブラームスはモーツァルトの次に好きな作曲家ですが、特に交響曲第一番はゾクゾクします。出だしの重層な和音とティンパニを聞いた瞬間、鳥肌が立っちゃいます。高校時代は寮生活だったのですが、消灯後にベッドに入ってからウォークマンでよく聴いたものです。「のだめ」の面白さの一つに選曲のよさも見逃せません。ベートーベンならばやっぱり表題のついた「田園」とか「英雄」とか「運命」がメジャーなんでしょうが、クラシックファンにとっては人気あるものの、一般にはあまり知られてない第7番シンフォニーをテーマ曲に使うなんて、作者のセンスのよさが伺えます。
そんで、とっても感情移入してしまった、最後のベートーベン七番のシーンですが、演奏中に舞台で涙ぐむってのは実話だったりします。実は私もこれまで吹奏楽など舞台上で涙ぐんだことは何度かあります。高校の頃、学生の頃などは結構頻繁にありました。一生懸命に練習した成果を出す演奏会やコンクール、最後の舞台などに立ち会うと、それまでのことが走馬灯のように蘇って、思わず涙ぐんでしまうものなのです。そういう姿って客席で見てても感情移入しちゃうんですよね。こういう感動度ってのは、悔しいですが、私の大好きなモダンジャズよりもクラシック、とりわけ大所帯のオーケストラの方が大きいものです。
9年前にバックパッカーで世界一周をしている時、何度か音楽で泣きそうになったことがあります(実際に泣いた)。今覚えている限りでは、自転車で夜にベルギーのブリュッセルに到着した時、宿がなくって中心のグランプラスでぼ~っとしているとき、突如としてシューベルトの交響曲が鳴ったときはビックリともに感情が揺すぶられたものです。それから同じく自転車でウイーンに到着して、モーツァルトのオペラ「魔笛」を聞いたときは、序曲が始まった瞬間から号泣に近かったです。「魔笛」は一番好きなオペラだったし、高校時代もよくスコア見ながら聞いたものでした。音楽っていろんな思い出が凝縮されているものなんですよね。
今日の「のだめ」でも最初からドラマを見ている人は、やっぱり最後で涙ぐんだのではないかと思われます。千秋がへたっぴ~オーケストラをイライラしながら初めて振ったのがベートーベン7番で、本番でもクラシックとしてはご法度な演出を取り入れたシーンなどがありました。やっぱ最後に7番を聞かせるのは、ドラマを見ている側としては心憎いばかりです。最後にビシッと引き締まりました。「のだめ」は私としてはヒット作でしたね。見てない回もあるので、できればビデオかなんかでもう一度じっくりと見たいものです。そして最終回はやっぱり感動したいものですね。
ところで今年の初めに「クラリネットをプロに習う」ことを目標として掲げていましたが、いろいろ忙しくて叶いませんでした。でも来年は必ず習いたいと思います。高校卒業してから、練習はいい加減だし、ジャズなどに色気出したりしてたので、変な癖もついていると思います。なので初心に戻って、最初から習いたいと思っています。それから私が所属している吹奏楽でも夏にコンクールがあると思われます。2年に一回の出演なんですが、やっぱ出るからにはいい演奏をしたいと思いますよね。そんなことも含めて、来年はぜひクラリネットを上達することを目標に掲げようと思います。「のだめ」を見て感化されたからではありませんが、やっぱ音楽は大好きだし、どうせやるなら上手になった方が楽しいですしね。
そんなこんなで今日の最終回を見て思ったものでした。
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