回収脳をつくれ! 2006.12.21

 5時起床。30分ほどメールのチェックをして、家を出ます。火曜日もやった早朝読書会です。6時から2時間ほどファミレスでモーニングを食べながら、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」を読んでいるのです。半分以上は雑談になりますが、早朝の暗いうちから、そうやって集まることに意義があるのだと思います。もちろん本も読んでますので、その内容を確かめるという形になりましょうかね。専門書の読書会のように、行間を読みながら、精読するのではなく、「このセンテンスはどんなこと書いてあった?」などと問いながら、それに基づいて気づいたことなどを言ってもらうだけです。当初は2週間に一回のペースでしようと思っていたのですが、参加者も積極的なので、毎週することになりました。ファミレスのモーニングの回数券が必要ですね(^^)。今日は他にコーチングを2件、雑用に読書、コンテンツ作成などをしていました。

 読書ですが、ちょっと恐ろしい本を読んでしまいました。恐ろしいと言うのは大げさですが、久々に衝撃を受けました。東野圭吾さんの「秘密」という小説です。これは大阪でNLPを受けている時に、トレーナーの方から勧められたものです。最近、東野圭吾の本をよく読んでいます。と言ってもまだ3冊目ですが。彼の作品は推理小説とかミステリーなどのジャンルに分けられるのでしょうが、この「秘密」という小説は、SFでもあり、またスピリチュアルな要素も含まれています。犯人探しや謎解きという要素は、この本に関しては薄いです。でも衝撃でした。文庫版で440ページとまあまあの分量。読むのに3時間ほどかかりました。正直、中盤はでれでれした展開で、NLPで勧められた割には平凡だな~と思っていたのですが、ラストが衝撃でした。そのラストを読むためだとしたら、中盤のでれでれした部分は了解できます。それを「愛」と取るか「エゴ」と取るかで作品の評価は二分すると思いますが、私は読了後2秒後、ストップモーションにかかったかと思うと、どば~っと滝のように涙が流れてきました。眠くなかったので、布団に入りながら蛍光灯を点けて読んでいたのですが、本を閉じ、電気を消すと、隣で寝ているツレを思わず抱きしめてしまいました(←キモっくってごめんなさい・・・)。そんな話です。内容は読んでみてください。

 前置き長くなりましたが、最近思うことをちょっと書きたいと思います。私はセミナーや講演会に参加するのが好きです。なぜかと言うと、楽しいからです。いろんな勉強ができ、新しい発見などに出会えるからです。そこで人と知り合うのも楽しみの一つです。これに関しては、なるほど!と思う方も多いと思います。ただし、本当の重要なのは次なのです。セミナーや講演会に参加する最大の理由は「稼げる」からです。セミナーによっては無料から数千円、数十万円もするものもあります。もちろん高いセミナーほど内容も充実しているのですが、例外もあります。例えば、先日、聞きに行った五日市剛さんの講演会など、たったの2,000円ですが、その100倍以上の価値はあると思います。それだけのパフォーマンスは保障できます。もちろん聴き手の感受性にもよるのでしょうが、「宇宙となかよし」を読んで頂いている読者の方なら、まず間違いなく価値を見出すと思います。一方、数十万円出しても価値を見出せない場合もあります。例えば私が受講した中ではNLPなどは、もしかしたら、人によっては無価値かもしれません。私個人はこれも100倍以上の価値は見出してるのですが、ある人は「NLPも受けたけど、いまいちだったな~」とか言っていました。当然、誰がNLPを伝えるかも重要ではあるのですが。

 良いセミナーを受講すると、大まかに3つの反応があると思われます。面白くなかった、という反応は除きます。


1.セミナーの最中から、いても立ってもいられなくなり、確実にセミナーの内容を実生活や仕事に活用するタイプ

2.セミナーにはとっても感動するのですが、時間とともに、興奮がおさまっていき、実生活や仕事に生かされないタイプ

3.セミナーはよかったのだけど、それゆえに逆に自己嫌悪に陥るタイプ


 言うまでもなく、「1」が最も理想的です。「2」は普通の人、平凡です。「3」は良いに転じるか悪いに転じるか微妙なラインです。が、8割は悪いに転じると思います。「3」から順に解説していきますね。

 「3」のタイプの人はスゴイセミナーを聞いて、その講師や参加者と自分とを比較してしまい、劣等感を覚えるのです。今までの自分はなんだったのだろうか、こんなことじゃダメだ、、、と自己嫌悪に陥り、ブログやミクシィにそのことを書くのです。そして多くの慰めの言葉をもらい、そこで落ち着きます。しかし、決して実際の行動には移りません。そしてまたスゴイセミナーに顔を出しては、自己嫌悪に陥り、ブログやミクシィに書くのです。その繰り返し。それが8割です。でも2割の人は、一瞬は劣等感を覚える事があっても、気づきを得られたことに感謝し、すぐに行動に移ります。それこそセミナーの効果であり、成功スパイラルへの方向転換が図られるのです。

 「2」のタイプの人は、まあ、ありがちです。セミナー会社から見れば、いいお客さんです。セミナーに出ると、心地好い興奮状態になります。そしてそのまま居酒屋に消えて行き、翌日に軽い頭痛とともに目を覚ますのです。セミナーの内容はほとんど忘れてしまっています。「エビングハウスの忘却曲線」というのがあるのですが、それによると、、、

20分後には42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後(7日間後)には77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却し、21%を覚えていた。

となります。これはセミナー後の現象として、しばしば引用されます。セミナー後はものの一時間で半分以上を忘れてしまいます。でも、一ヵ月後でも2割は残っているのでよしとしたいところですが、行動のモチベーションも2割になることを忘れてはいけません。ブライアン・トレーシーの講演会に行ったとき、「願望を10個紙に書き、封筒にしまって、半年間封印する」というテクニックを教えてもらったのですが、成功する人は、講演会終了後、会場内ですぐに願望を10個書くそうです。長くても48時間以内には書きます。しかし、成功しない普通の人は、「そのテクニックなら知ってるし、試したこともある、、、」と言って放置してしまいます。私は会場では書きませんでしたが、その晩に家で書きました。もちろん、ブライアン・トレーシーが言うように7割以上達成しています。

 このタイプの人は「達成する」とか「稼ぐ」とかに関心があるのではなく、「ちょっとした興奮状態」に関心があるのです。それならばSMAPのコンサートに行ったほうがいいと思います。ただし、本当に成功する人は、SMAPのコンサートからも成功のエッセンスを盗み取ります。私もジャズのライブの中からコーチングのスウィング感を学びました。

 でもまあ、「2」のタイプの人がほとんどですので、ご安心ください。普通、平凡、無難な人たちなのですから傷つくこともありません。でも、普通、平凡、無難な人たちの中から抜きん出た、いわゆる成功者のグループに入ることを希望する人もいます。そのためにはどうすればいいのでしょうか。それが次のタイプです。

 「1」のタイプの人は、途中からそわそわし始めます。メモの内容が、セミナー講師の発言内容ではなく、話を元にした自分のアイデアやヒラメキで埋まっていきます。これはオレのために発せられたメッセージやん、とか都合のいいように解釈して、セミナーが終わったら、すぐに仲間に電話やメールをします。そしてその日のブログにも必ず書いて、興奮を伝えます。もちろんそれだけではなく、セミナーでいわれた内容を着実に実践しています。インプットした内容を、どんなに遅くても48時間以内にアウトプットに結び付けています。何度も言いますが、情報の垂れ流しではなく、実際に行動して、その成果を確認しているのです。

 なので、そういう人はすぐにセミナー代を回収し、逆にセミナーをする側に周るようになります。そこが「2」との最大の違いなのです。「1」はセミナー代を瞬く間に回収し、「セミナーをする側」に周ります。「2」はセミナー代を回収することは考えず、いつまで経っても「セミナーを受ける側」に甘んじてしまうのです。私は「1」のようなタイプの脳を「回収脳」とよんでいます。ではどこが「回収」の目安なんでしょうか。金額にもよりますが、セミナー代のおよそ2倍から10倍が目安だと思っています。セミナーを受けるには、まず、セミナー代、そこまでの交通費、セミナー時間に相当する機会費用(別のことをしていたら得られたであろう費用)などが含まれます。

 私の場合、NLPのセミナーを受けるのに33万円かかりました。しかし、それだけではありません。そこに行くまでの交通費等で10万円近く。合計70時間の間にマクドナルドでバイトをしていたら、時給800円として56,000円が得られたはずです。なので、NLPのセミナー代を回収するには50万円以上なければ割に合いません。ただ、50万円だけなら、別のことをしていた方がいいかもしれません。投資で言うと、元本割れしてない程度の話です。そんなの投資でもなんでもないですよね。確実なリターンがなければ意味がありません。できれば、その投資を元手に、延々とリターンを得られるような仕組みにすることが重要です。「回収脳」があればそれは可能です。

 私の嫌いな言葉があります。それは「捨てるつもりで・騙されたと思って」と「今は勉強の時期」の2つです。日本人は前者は口ぐせなのか、よく聞きます。「捨てるつもり」ならば、本当にその通りになってしまいますよ。私なら「稼ぐつもりで」と言うところです。なので私は「捨てるつもりで」とか「騙されたと思って」と言われて勧誘されたら、間違いなく断ります。そんなつもりで入ったら、そうなっちゃいますので。後者の「今は勉強の時期」も嫌いな言葉の一つです。セミナーや勉強会に出まくって、全然回収しないのは、「今は勉強の時期」という言葉で簡単に正当化できちゃいます。あなたはいつまで勉強し続けるつもりですか?と問い詰めたくなります。私は欲張りなので、「実践」することで、稼ぎと勉強を同時にしてしまいます。確かに実際の「稼ぎ」につながるまで、時間を要することもあるでしょう。でも「実践」してなければ、いつまで経っても「勉強」の範囲から出る事ができません。

 「回収脳」をつくるためには、それら2つのフレーズを捨てることが重要です。そしてどんなことがあっても、セミナー代の2倍以上は瞬く間に回収しようとする実践力が必要なのです。「回収脳」は自然と「稼ぎ脳」にもチェンジします。セミナーを受けたら、「吸収」や「勉強」で甘んじることなく、聞きながら常に「回収」のことを考えます。その心構えこそが「成功脳」の条件なのです。

 私にセミナーの話をするときは、単に「こんな内容のセミナーだった」と伝えるのではなく、「セミナーからこんなアイデアを得た」とか「セミナーの内容を実践したら、こんな結果が得られた」などの話にしてくださいね(笑)。前者であっても、一応は「ふん、ふん」とは聞きますが、心の中では「この人はまだ「2」のタイプの人だな」と判断してしまいますので。

 とりあえず、私に関しては「1」のタイプだと思っています。NLPの講習中にメモった内容の半分は自分のアイデアであったりますし、興奮したら、すぐに誰かに言わずにはいられなくなりますので、五日市さんの話もブログに書けない分、人と話すたびに言ってしまいます。お蔭さまで、いろんな良い事が舞い込んできて、今も、うほうほしちゃってます(^^)

 うほほ、うほほ(^^)

 てなとこです。言いたいことは以上(笑)

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Commented by 虹☆彡 at 2006-12-22 16:52 x
私は、あまり講演会などに行ったことはないのですが、受け手側に器が無ければ、どんなに凄い話を聞いても生かせないような気がします。だから、たくさん当たっていくことで、器が大きくなるのかなあ〜って思う部分もあります。
凄い人は、どういう状況に置かれていても、結果を出してきますしね。

川口さんの講演も、途中から飽きてきてしまい、「なぜ彼に人が集まるのか」を考えながら見てましたが、あまり明確な答えは得られず。凡人のわたしです。
Commented by katamich at 2006-12-22 18:30
■虹さん!
確かに喜三郎さんの講演会は、途中から飽きてしまいますよね。
単に行くことだけに価値があるような気がします。
話の内容でいうと、五日市さんがやっぱダントツです。
是非、いかれてみてください!
by katamich | 2006-12-21 23:22 | ■人生哲学 | Comments(2)