人は感動を求めて生きている 2006.8.29
2006年 08月 29日
ところで、最近のコーチングでは新しい試みをしていて、それが結構喜ばれています。7月以降、値段が確定してからの方ですが。毎回のセッションを踏まえた内容で、別途、5つばかりの質問をシートに書いてお渡ししています。「今回のセッションでの気づきは?」と「来週までの目標設定は?」については毎回一緒なんですが、後の3つは毎回違っており、もちろんクライアントさんによっても違ってきます。例えば、今までの質問では、、、
・あなたが今、一番ワクワクすることは何ですか?
・あなたが今、捨てたいものは何ですか?
・あなたが他人に与えたいものは何ですか?
・目標を達成したら、誰に一番喜んでもらいたいですか?
などがありますが、改めて答えてみると、意外な気づきに出会うこともあるそうです。その答えに対して、私が「赤文字」でさらにコメントをつけてみたりしています。まるで昔の赤ペン先生のようですが、お互い、思わぬ気づきが得られることもあります。上記の質問などは割りと普通なんですが、近頃は、ちょいと破目を外しがちな質問も登場します。例えば、、
・あなたがお城のお姫様なら、今、何を召使いに命令しますか?
・○○(クライアントさんの名前)という人物の魅力とは?
・長期間、無人島に行くとなったら、何を持って行きますか?
・叶姉妹的には恭子さんと美香さんではどちらに魅力を感じますか?その理由は?
など。「ぷぷっ」と笑いながら答えているようですが、答えることでこれまた意外な自分を発見することもあるようです。質問する私も決してふざけて書いているのではなく、サプライズ的な自分を発見するお手伝いにもなるかなと、思って質問しています。例えばこんな具合です。
「あなたがお城のお姫様なら、今、何を召使いに命令しますか?」
→今、真っ先に片付けたいことがあげられます。緊急性は高いのですが、必ずしも重要でなかったりもします。人生において最も重要な「緊急ではないけど重要なこと」をする前に立ちはだかる、仕事や雑事を発見する事ができます。(姫キャラではない、と答えた方もいらっしゃいましたが、それもまた気づきのある答えのような気がします)
「○○(クライアントさんの名前)という人物の魅力とは?」
→そのものずばりですが、自分のいいところを考えて、それを紙に書くことで「自尊心」を高める効果があるのではと思っています。「謙そんなし」と注釈させてもらっています。
「長期間、無人島に行くとなったら、何を持って行きますか?」
→人生において大切にしたい「象徴」を発見する事ができます。生活必需品よりも、趣味や余暇に類するようなグッズの方が多い傾向があります。これぞ「緊急でないけど重要なこと」が象徴されているんですね。
「叶姉妹的には恭子さんと美香さんではどちらに魅力を感じますか?その理由は?」
→たまたまテレビを付けていたら出ていたので質問してみました。結構、真面目に書いて頂けます。自らが欲しいと持っている「女性像」が現れているのかな、とも思いますが、どうなんでしょうか。
コーチングでは「新しい自分の発見」という目的もあるので、こういうのは割りに効果的です。意図を種明かししてしまうと、次からはそれを考えながら書くでしょうから、基本的に一回きりの質問です。メタファー(比喩)を織り交ぜながら、クライアントの潜在意識に届くような質問を考えるわけですが、割と直感で出てきます。熟考するよりもその方がいい質問のような気がします。私の中で「変な質問集」がたくさんできつつありますが、これもまあ蓄積ということですね。そのうち「潜在意識をゆさぶるすごい質問」なんて本を書けるかもしれませんね(出た~!「すごい~」ってとこ)。そうそう、この二日間でたまたま同じような質問を書いていたのですが、それが結構熱かったので、その話をしましょうか。
その質問とは「感動」に関する質問ですが、それぞれ微妙に質問の表現は変えています。私は基本的にコピー&ペーストはしませんので。ただ、「感動」と言うと、実に心が熱くなるのです。ある方はおよそ1ページにも渡る長文を記入されていました。夜は割合時間があったりするので、そこから脱線して、感動トークなるものまでしちゃいました。人間、結局は「感動」するために生きているのだと。人生の目標を立てるのも、最終的には「感動」を得たいがためなのですね。仲間もお金も必要ですが、それらすべて「感動」を得るための手段であるような気がします。無感動な人生ほどつまんない人生ってないですよね。私のコーチングのクライアントさんのほとんどが実にいろんなことをされています。生活やお給料のために仕事してるわけではなく、どこかで自己実現、感動を求めていらっしゃる方が多く、それが私にも伝わってきます。まあ、コーチングを受けてみようという人、最初からそういう要素があるのでしょうけど。
世の中って何だかんだ言っても「感動」を求めてますよね。今年の甲子園がなぜあんなに盛り上がって、久々の甲子園ギャルまで生み出したかというと、そこに「感動」があったからなんですね。決勝延長再試合なんてめったにない感動のステージです。なぜ亀田コウキの試合(8.2)に5万件以上ものクレームがついたかというと、「感動」できなかった腹いせに他ならないのです(また、亀田の話・・・)。亀田コウキが1Rでダウンしたにも関わらず、11、12Rでフラフラになりながら立ち向かって行った姿に視聴者は感動を覚え始めたのです。それが勝ってしまって「俺流のサプライズや」なんて言われるものだから、あの終盤の感動しかけをどうしてくれんねん!ってのが真相なんです。オ○ニーしててイク寸前に宅急便が来て手を止められるようなものです。亀田大毅については最初から感動しようもなかったので、一部のクレーマーが「相手選手ほんまにチャンピオンか?」と電話した程度に留まりました。たいへん不謹慎な話で恐縮なんですが、今回、福岡市の職員が飲酒運転で家族の車に追突して、3人の子どもが亡くなった事件がありましたよね。その事件に対して福岡市役所宛に一万件ものの苦情がついたのは、そこに非常に悲しいドラマがあったからだと思います。母親が4回も海に潜って愛する我が子を救出しようとしたにも関わらず、すべて失ったしまった親の悲しみ。楽しくかぶと虫を取りに行った帰りのまさかという出来事。ただ、人が亡くなっただけでは、ここまでの波紋はないでしょう。不謹慎と思われそうで書こうか迷ったのですが一応書かせてもらいました。アンガールズの100キロマラソンで、応援している街頭の住民がちょっと触れただけで「さわんな、ぼけ!」とスタッフが住民に叫んだことが、ネット上で騒然となった事件も(これ)、まさしくそのスタッフが「絆」という感動を汚したことへの怒りなんだと思います。
とまあ、ぱっと思いついただけの例をあげさせてもらいましたが、世の中の人って本当に「感動」に餓えているのです。そう考えると、「感動」をコンテンツにすると「稼げる」と思うのは、下種でしょうか。それでもやはり、「感動」の要素を軸に考えると、人生がよりシンプルに楽しくはなると思います。何かをする理由は「そこに感動があるから」、しない理由は「感動がないから」。あ~、これってまさしく旅しててよく言う言葉だ。学校休学してまでなんで旅に出るのか、、、そこに感動があるから。なんで自転車でヨーロッパを旅したのか、、、金がないのも理由だけど、そこに感動があるから。なんで何もないアフガニスタンにわざわざ行くのか、、、好奇心とそこに感動があるから(私は行ってませんが)。旅人がよく言ってましたが、人生でもそうなんでしょうね。
感動があるからする、感動がないからしない、、、これって非常にシンプルだけど、共感を得そうな気もします。そこで「では、あなたにとって『感動』とはなんですか?」、、、こういう質問が来るわけです。単語一語で表すと?、どんな状況が感動?、何をすれば感動?、、、こうやって質問に答えていくと「人生」が見えてきます。私自身が望むのも、結局、感動的な人生だけなんですよね。。。私のコーチングも「感動」を目指していますので、ドシドシお受けしますよ。今日は、ま、そんなとこでしょうか。明日はどんな感動が待っているかな~。
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(こういうの好き)


ええ~、面白いのに(^^;

みんなエンドルフィン、分泌したいんでしょうね~!!
マラソンランナーをランナーズハイにする、あれです。
分泌を欲する習慣性がありますからね~。
>オ○ニーしててイク寸前に宅急便が来て手を止められるようなもので
>す。
さらっと流すべきところに、なぜかいつも引っかかり、久ぶりのコメントをしてしまうという、嫌な愛読者ですが、エンドルフィン、どばあーっ!を目前に、そりゃあないですよね~。
>あの終盤の感動しかけをどうしてくれんねん!ってのが真相なんです。
いやあ~、感動について、すばらしい分析を、ありがとうございました!!