コーチングの話の続きと滝すべり 2006.7.15

 まずは昨日の続きからです。コーチングの話ですね。思えば去年の11月頃から無料コーチングを始めて、クライアントの数は二桁を数えるようになっています。通算の人数では単発を含めると40名は下らないと思います。そのような経験を通して、4月から有料化したのですが、近頃、お試しも含めてオファーが増えている状況です。お試し後に3ヶ月間のコーチングを申し込まれる方も増えてまいりました。私はいまだ無資格でありながら、ほとんどの有資格者が有料のクライアントを持つ事ができていない現状で、非常にありがたいチャンスを頂いているわけです。とっても感謝すべき状況だと思っています。しかし、そうなると名実ともにプロコーチとして認められるわけで、それだけ多くの「責任」を背負うことになります。その「責任」とは結果を出すことです。今まで出した「結果らしい結果」としては、コーチングをきっかけに行動を起こす事ができて収入と仲間が増えた、数年間迷ってきたことにチャレンジするようになった、大学院に合格できた、専門学校に合格できた、などの話を頂いております。もちろん本人の頑張り以外の何ものでもないのですが、曲がりなりにも「コーチングのおかげだ」と言ってくれる人もおり、私としては嬉しくもあり、またプレッシャーでもあるのです。有料となった現在、支払った代金の10倍以上の価値を生む必要があり、そうでなければコーチ失格だと考えています。

 そんなことで、さらに本腰を入れて勉強している状況ですが、それだけにいろんな気づきもあるわけです。今一番の課題としている事が、「いかに行動に結びつくコーチングができるか」にあります。いい気づきがあった、いい話を聞けたではなく、それが実際の「行動」に結びつかなければまったく意味がありません。単純に行動させるには、「いわゆるアメとムチ」が有効なんですが、これはコーチングではありません。主に「教育」の現場でよく使われる言葉に「知情意」という言葉あります。「知」とは知性・知恵・理性、「情」とは感情・感性・情操、「意」とは意欲・意思などの意味に解されます。「知情意」とはその言葉自体が「教育の順番」であり、戦後の教育システムにおいては、「知」→「情」→「意」の順番を重要視してきたと言われています。つまり、「良く学んで知性を身につけ 、人間としての感情を豊かにし 、意欲を持って行動をするように」と言うわけです。一つ一つは正しいのでしょうが、「知情意」の順番だと、何よりも「知識」を優先せよとの解釈になります。実際に戦後の教育はそうでした。その「知識偏重主義」への弊害が見いだされてから、近年は「情」を育てる「情操教育」や「意」を育てる「生きる力の教育」などが見直されるようになっているのです。しかし、逆にその弊害として「学力低下」が再問題視されるようになっています。

 ある教育学者は「知情意」ではなく「情意知」の順番であれ、と指摘しています。私はその意見に賛成です。つまり、先ずは嬉しい、ありがたい、悲しい、悔しいなどに対する感情的な正しさを育て、それが行動の原動力となることで「意」すなわち「やる気」が起こり、その行動なりやる気をきちんと全うするために「知」つまり「知識や知恵」が必要となるわけです。近年ではややもすると「情操教育(総合的な学習、体験学習など)」さえ行えればOKなどの風潮があり、「学力低下」を招いたといわれていますが、その弊害はまさしく「情」から「意」へ結びつくパイプがなく、それ故に「知」を充足させる事ができなかったことが原因であると考えられます。

 私はその「情」から「意」に結びつくパイプこそがコーチングであると考えています。コーチはやり方(知)を教えるのではありません。やり方は本人が一番よく知っているのです。テクニックとしては知らなくても、行動に伴ってテクニックも身に付くものなのです。優れたコーチは「情」の部分を最大化させることに長けていると思われます。それはつまりクライアントに「意(やる気・モチベーション)」を起こさせるための「感情」を引き出すことなのです。

 昨日の話で「why?」を突き詰めるとなぜかボランティアが出てくる人が多いという事例をあげました。私は決してボランティアを否定するわけではありませんが、「お金持ちになったらボランティア」という思考パターンに、あえて皮肉った言い方をすれば、小さい頃から親や学校で言われてきたお決まり文句を感じてしまいます。要するに「世のため人のために役立つ人間になりなさい」というやつです。確かにそれは「正しい」言葉なのでしょうが、本人の「感情」レベルで腑に落ちているかと言うと疑問ではあります。コーチングにおいてはクライアントから「正しい」言葉を引き出すのではなく、「感情」が最大化する言葉を引き出すべきだと考えています。コーチはどこで「感情」が最大化するのか、「質問」によって診断することが重要であり、いったんその最大値・極限値を見出す事ができれば、そこに的を絞って、実際の「行動」に結びつくような「質問」に切り替える事が必要だと考えます。「感情」とはもちろん動くものですので、毎回のセッションにおいてはその「感情極限値」にチューニングを合わせる事が一度は必要だと思われます。

 そのような考え方において、では今の私はどこに「感情極限値」をおいているのかと言う話になるのですが、今日も長くなってしまったので、別の機会に回したいと思います。いずれにせよ、私自身のコーチングセオリーも日々進化してきた実感を得ている今日この頃なのです。

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ところで、今日は3連休の初日ということで、またもツレから外に連れ出されました。いつもインドアで引きこもりがちなので、週末のアウトドアはいい気分転換になります。今日も先週に引き続き「滝」を見に行ってきました。メインは大分県九重町の「竜門の滝」です。

 とってもビッグな滝です。小さく私が写っているのがお分かりでしょうか?
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 よじ登っているのが私です。
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 ここは「滝すべり」が名物で、子どもたちや若いねえちゃんたちが次々とすべっていきます。実は私、結構怖がっていたのです。ジェットコースター苦手なの忘れてました。
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 かなり躊躇しています。
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 でも、降りるには滑り落ちるしか方法がないので、意を決して、勇気を出して滑り落ちます。結構真顔で怖かったです。肘を少しすりむきました。
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 調子に乗って禊ぎのポーズです(笑)。
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 今日も調子に乗りまくって記念撮影です。当然ビショビショです。ツレはすべってません。
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 由布岳がきれいです。
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 地鶏を食べます。
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 帰りに「慈恩の滝」に寄りました。ライトアップされててきれいです。
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Commented by もと at 2006-07-16 07:32 x
WHYって大切なんだって思い起こさせていただいた昨日今日。
滝すべりに躊躇してるQさん、かわいいですね。
昨日の写真はこわいよーーー。ごっつでしたっけ?みてました。
お顔が変わるだけでかなりの衝撃をうけるものですね。
Commented by 情報商材ブログのnorishi at 2006-07-16 12:11 x
すごい滝ですね
けど面白そうだし、何よりこの夏日が続く中、気持ち良さそうですね
Commented by katamich at 2006-07-18 11:49
■もとさん!
滝すべりは傍から見てる以上にずっと怖かったです。
一度滑ってしまえば、あとはOKなんでしょうが、実はちょっとした打ち身を発見してしまいました。それなりに危険なのは間違いないみたいです(^^;
Commented by katamich at 2006-07-18 11:50
■norishiさん!
はじめまして、コメントありがとうございます。
滝に入ると一日さっぱりしますし、よく眠れますよ~。
修行とかじゃなく、手軽に誰でも親しめる滝が近くにあればいいですよね。
Commented by なり at 2017-08-07 21:51 x
2006年の記事を2017年に拝見しています。それでもなお新しさを感じます。Qさんは私のメンターであり師匠です。心から尊敬しています。
by katamich | 2006-07-15 00:37 | ■NLP・コーチング | Comments(5)