10年前が最近のように思う 2006.7.2

10年前が最近のように思う 2006.7.2_b0002156_12193585.jpg さあ、日曜日です。私のような働き方だと、平日も休日もなさそうですが、平日はコーチングをめいっぱい入れているので、それなりにメリハリはあり、日曜日はやっぱり嬉しいものです。朝からテレビ見たり、お菓子食べたりして過ごします。昼からは吹奏楽の練習。夜もテレビ見たりして過ごしたのですが、今日は久々に芸術劇場というクラシック番組を見ました。ショスタコービチの交響曲でしたが、つくづく指揮者ってのはすごいな~と思ってしまいます。素人目には突っ立って棒振ってるだけに見えますが、ほとんど超能力者の世界だと思います。確かにスコア見ながら拍子を取るだけなら私でもできるのでしょうが、プロの指揮者になると、基本的な交響曲、得意とする曲は完全に暗譜状態なんだそうです。楽器奏者が暗譜するのは、体で覚えこませればいいのでしょうが、指揮者は耳と頭で勝負です。おそらく「右脳」がめちゃくちゃに開いているのだと思います。有名な七田眞さんの右脳セミナーを受けた子どもなどは、本を触っただけで内容を理解してしまうなど、ウソのような話があるみたいですが、指揮者もそれに似た境地なんでしょうね。ただ、マエストロになるとそれも極まって、N響で時々振っているシャルル・デュトワなんてのは、リハーサルの時も一回も演奏を止めずに、言葉で指図もなく、棒と動作だけでオーケストラを動かしてしまうそうなんです。そして一通りリハが終わってから「第一楽章の何小節目のオーボエは・・・」など、一つ一つ細かに注意するのだとか。ほんと超能力者です。さらにもっとすごいのになると、「いるだけ」で音楽が変わってしまうこともあるそうです。有名なエピソードなんですが、ベルリンフィルだったと思いますが、ある指揮者がリハで棒を振っているとき、なんかの瞬間にガラッと音楽が変わったそうなんです。不思議に思いながらも、感激しながら一曲を終えたとき、ふと後を見ると、、、暗闇の中にフルトフェングラーがいたのです。指揮者もオーケストラも演奏中はそんな事実に気づくことはありません。フルトフェングラーが会場に入ってきた瞬間に、それだけで音楽が変わってしまったのだそうです。ここまで来ると、超能力を超えた超能力ですよね。宇宙人です。でも私が聞いた身近な話でもあります。私の高校の時のブラバンの顧問の先生はクラリネット奏者なのですが、東京芸大の教授でもある日本有数のクラリネット奏者である村井祐二氏のレッスンを受けたとき、村井氏が親指上げただけで、先生の演奏が変わってしまったそうです。あと、私が見た例では、福岡のライブハウスでジャズを聴いているときのことです。何気なく地元の奏者を盛り上がりながら聴いていると、ある瞬間、ビシー!っと緊張感が走ったのです。後を見ると辛島文雄が座っていました。その後の演奏はさらに盛り上がったことは言うまでもありません。究極のところはやはり「言葉」なんていらないのでしょうね。そこまでいける人って本当に僅かなんでしょうが、本物の本物と言うのはそんな境地なんだと思います。私がそうなるには、早くて70年はかかりそうですね。でも似たようなことは日常でも経験しますよね。ある人が10言っても通じないことを、別のある人が1言っただけで素直に理解してしまうことなど。一年かかっても信頼関係を築けなくても、別の人だと5分で築けてしまうことなど。営業の話で言うと、成功するセールスマンって言うのは、会って5分で信頼関係を築けてしまうそうなんで、やはり究極は言葉のないところに「本質」があるのでしょうね。

 今日も前置きが長くなってしまいました・・・(^^;。ところで今日、ミクシィをしていた時のことです。何気に「旅」のコミュを見ていて、ふと思い出しました。昔、旅先で会った人って今何しているのかな~とか。ある時期、結構つるんでいたある人のことを思い出しました。その人は「没有(メイヨー)」と呼ばれていました。なんでも中国を旅行している時、ご他聞にもれず、「没有」と言われまくっていたそうです。これは誰でも経験することです。「没有」とは「ありません」という意味なんですが、社会主義時代の名残で、お店の人など面倒になるとすぐに「没有」と言うのでした。働いても働かなくても一緒なので、「没有」と言っておけば、仕事しないで済むという思想なんでしょうか。私はあまり中国旅行経験はないのですが、長く中国を旅している人は気が狂いそうになるほど「没有」を聞くといっていました。ある意味、中国人ほど社会主義が合わない国もないのでしょうね。無理矢理「社会主義」という制度をはめられてしまったのですが、本質的なところでは中国人ほど資本主義、個人主義が肌に合う国民もいないと聞く事があります(ジム・ロジャーズも言っています)。日本の公務員や郵便局員などなんだかんだ言って素晴らしい働きぶりです。別の国だとストライキを起こして郵便物が届かないことも普通にあるそうですが、日本の場合はストライキを起こしても、すぐに解除されてしまいます。最終的には「お客様にご迷惑かけられない」という気持ちが出てしまうのでしょうね。お人よしな国民性なのかもしれませんが、やっぱり素晴らしいと思います。弱肉強食の商売をさせると、おそらく中国人にはかなわないでしょうね。今後ますますアメリカ型の個人主義が浸透するなどと言われていますが、やっぱ日本には日本のスタイルがあるのだと思います。協調性とか、仲間意識とか、人様のためとか、、、そういうマインドは大切にしていきたいと思います。

 ってすぐに話がそれてしまうのですが、その「没有さん」の話です。「没有さん」も旅の間に何度も「没有」と聞いたのでしょうが、あるときTシャツに「没有」と大きく書いてもらって、それを着ていると、中国人に馬鹿ウケして逆に「没有」と言われる事が少なくなったそうなんです。それ以来トラベルネームも「没有」となり、私も「メイヨーさん」と呼んでいました。ふと、ミクシィにおらんかな~と思って、「没有」で探してみると、いました。さっそくメールを出したところ、返事が返ってきました。ミクシィを初めて2週間ほどのことで、なんと今は私の実家の近くに住んでいるそうなんです。これで帰省の楽しみが一つ増えました。それにしてもメイヨーさんとお会いしたのが、約10年前で、当然、お会いした頃から10歳歳をとっているわけです。私もメイヨーさんも。でも最近のような気がします。10年前に長旅をした時は、「もう2度と旅行はしない」なんてほざいてましたが、そんな事があるはずもなく、今でも時間をつくっては旅に出てますし、「旅行人」をはじめ、旅関係の本やサイトを見まくっています。結局10年経ってもあまり変わってないのかな~とも思うのですが、振り返ってみると、いろんな事があった10年でした。でもいざメイヨーさんと会うと、あと当時のイスタンブールが蘇ってくるのでしょうね。同じ長旅中にルクセンブルクとハンガリーでお会いした不思議な伊藤さんも、その後に福岡で飲んだのですが、まさしくその当時のことが蘇ってきて大笑いしたものです。こういうのって素敵やなと思います。ちなみにメイヨーさんについてはこちらの旅行記、伊藤さんについてはこちらの旅行記でちょこっと登場します。

 ところでまたまた話変わりますが、例の「すごペン」について、ついに国内在庫がなくなってしまったそうです。とにかく水面下で大ブームになっているそうで、とんでもなくすごい話もたくさん飛び込んできます。「すごぺん」については、今ご注文頂いても一週間から10日程度お待たせすることになると思いますが、お届けは確実にできます。そんなわけでして、お届けまではしばしお待ち頂ければと思います。

 え~っと、それから。今日の夜、ツレと話をしていました。結局のところ「Qはどこに進むのか?」と言う話です。2~3年の短期的な目標として、ビジネスを成功させて、めいっぱい人生を楽しむということは公言しているのですが、それではちょっと抽象的過ぎますよね。実はあるのです。明確な目標が。ただ、それはまだ誰にも言っていません。ツレにはぼかしながら言ったことはありましたが、明確な形で言ったのは今日は初めてでした。とりあえず納得したみたいです。言いたがりの私でもこれはまだ言いたくない状況なんですが、最終的には私が今までやってきたことがつながる道に進むと思います。てなわけで、徐々にですが、私という形も明確にしていこうと考え始めている今日この頃なんです。

 今日はあっさり書くつもりが、脈絡ない話で長くなってしまいました。そんなとこで。

さあ、ノリノリの7月に向けてクリックです♪(人気blogランキング)

メルマガ「週刊!!『宇宙となかよし』」の登録・解除はこちらです。
Commented at 2006-07-04 01:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by katamich at 2006-07-04 11:49
■himawariさん!
まあ、感じ方は人それぞれですから。
特に何も感じないということは、それだけバランスが取れていることですので、とっても喜ばしいことでしょう。
でも、身体はきちんとキャッチしていますので、気にする必要はありません。いつか突然、気づくこともありますので。
Commented at 2006-07-05 19:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by katamich at 2006-07-06 13:26
■桜紅さん!
コメントありがとうございます!!
近いうちに、通信という形でメール配信しますので、どうぞお待ち下さいね。
by katamich | 2006-07-02 23:23 | ■旅・ツアー | Comments(4)