It Don't Mean a Thing If It Ain't Got That Swing 2006.6.7
2006年 06月 07日
ところで今日読んだ本の中に面白い一節がありました。J.フラーティ「コーチング5つの原則」という本なんですが、題名のとおり「コーチング」の入門書のようなものです。その中で「コーチング・プロセス」という章があるのですが、さらにその中に面白い話がありました。それは「コーチングとジャズ演奏は似ている」という話です。その話の前に「コーチングの流れ」をまずご紹介します。
①関係を確立すること(ラポール)
②決まりを認識すること
③観察・評価
④クライアントを参加させること
⑤コーチングの会話
となります。当然のことながら「コーチング・スキル」というように、「コーチング」にも方法論があり、決して行き当たりばったりでありません。人それぞれはあるでしょうが、コーチングをする上で「プロセス・形」は認識しておく必要があるのです。その代表が上記の①~⑤なんですが、それらの枠組みを元に行われるコーチングは、実は「ジャズ演奏」と似ていると言うのです。その箇所を引用してみますと、、、
「コーチングを行うことは、ジャズ演奏に似ている。コーチはジャズミュージシャンと同じように、始まりと終わりのタイミングを知り、そのときどきの基本的な構造を理解し、同時に、他の人の演奏をよく聴いて、一つのまとまった音楽を奏でていかなければならない。即興演奏をしているときでさえ、一つの枠組みの中で演奏をしているのだ。つまり、構造をあえて意識しないような状況になるまでよく知ることで、コーチは、望んだ結果が実現するという確信を持ちながら、そのときどきで創造性を発揮する事ができるのだ。(同書p71)」
この例えは非常によくわかります。ジャズの演奏ってなんとなくでたらめにアドリブしているように思われるかもしれませんが、実は「枠組み」でがんじがらめなんです。リズム、ハーモニー、コード進行、曲の構成、テーマメロディ、テンポ、、、など非常にしっかりとした枠組みがあり、その中で、さも枠組みを意識していないようにきちんと演奏することが、人に聴かせる上での絶対の条件なんです。コーチングも同じように、行き当たりばったりで会話するのではなく、「今どの段階か」をきちんと意識しながら、いかに枠組みを感じさせないような自然な会話を展開し、クライアントをモティベートしていくかが重要なんですよね。そう言えば、ジャズもコーチングも「セッション」という言い方しますよね。ただ、私は同書からさらに発展的に考えて、ジャズとコーチングの重要な共通点として「スイング感」があると思っています。
じゃあ、「スイング」って何?という話になるのですが、これを説明することはジャズを語る上で最も大きな難問とされています。往年の大シンガー、エラ=フィッツジェラルドに「スイングするってどういうことなんですか?」とある日本人が聞いたところ、、、エラいわく、、、「う~ん・・・とにかくスイングすることなのよ!」と答えたそうです。辞書的な意味では「ゆれるような」とか「跳ねるリズム」とか書かれてあるのですが、おそらくその説明で納得してしまう人はジャズを理解することは不可能なんでしょう。また、「スイング」と言うといかにもリズミックで軽快なテンポを思わせますが、実際にはそうとも限らないんですよね。ジャズ好きのクラシック奏者(例えばN響の茂木大輔など)などはもの凄く素晴らしい演奏に対して「もの凄くスイングしてるんですよ~」なんて言い方をしています。「二楽章のアダージョなんて最高にスイングしてますよ!」なんて言い方、分裂症みたいな表現のように聞こえますが、私などはもの凄くしっくりきてしまいます。その意味合い、ニュアンスを言葉で表現するのは難しいのですが、理解できる人だけ理解すればいいと思います。とか言いながらも、理解して欲しいと思っています(笑)。範疇としては「素晴らしい」の中に入るのでしょうが、言葉で表すのは難しいですね~。
コーチングの話に戻りますが、ここでも「スイング」がとても大切だと思っています。いいセッションができたときは、身体感覚としてジャズ的なスイング感を感じることがあります。あえて漸近線的な言い方をすれば、話が弾む、クライアントから湧き出るようにいろんなアイデアが出てくる、モチベーションが高まりまくっている、、、そんな感じでしょうか。逆によくないセッション後は「なんか、スイングしてなかったな~」とか感じています。実は私のコーチングでもある時期を越えると、なんとなくスイング感がなくなってきます。それをいかにスイングさせるかが課題ではあるのですが、難しいところです。そんな時はいっそのことう~んとスイングしているジャズを聴くのがいいかもしれませんね。ウィントン・ケリーとか、ソニー・スティットとか、フィル・ウッズとか、デクスター・ゴードン(←この人はしてなさそうでスイングしてます)とか、バーニー・ケッセルとか。。。
すいませんね~、マニアックな話で。「スイング」なんて言葉で表現できないことを言葉で表そうとして、訳わかんなくなっているのでして。「ノッテル」くらいでおさめてもいいのですが、それもちょっと違うしな~。
ところで明日から3日間東京方面に行ってきます。8日終日、9日午前は仕事なんですが、それ以外の時間は人と会うことに費やしています。まず8日夜は私ときとりかちゃん主催の「菩薩の会」です。文殊菩薩の私、観音菩薩のきとりかちゃんのジョイントとでも言えましょうか。それぞれのブログで呼びかけました。ちなみにお馴染みの「笑顔菩薩B」もちょうど東京方面に来ているので、夜に合流します(笑)。普通に居酒屋に集まるだけなんですが、12~3名と結構集まってしまいました(^^)。そして翌日は午後から新宿のラウンジカフェでお茶会をします。募集したところ一気に私含めて8名にまでなったので急いでストップをかけました。正直言って嬉しいのですが、私以外は全員女性(ただし主婦層)であるため、集中砲火を浴びそうで、申し訳ないけどストップをかけさせてもらいました。「菩薩の会」ではきとりかちゃんもいて、話が分散されるからラクなんですが、9日はハーレム状態とは言え、であるがゆえに緊張が走ります。10日の羽田空港のランチでは私含めて4~5名なんで、まあ、お気楽です。問題は9日ですね~。私が知る限り強烈な人もいますので(d・・・笑)。。。ちなみに9日の夜はジャズを聴いて、途中から高校の後輩と会うことになります。そちらも楽しみ~。
そう言えば、ここ最近、本当に人とよく会っています。それもブログでつながった人たちと会ったり、電話で話したりしています。近頃は既存の友人達よりも親密のような気もしています。こういう時代なのか、私が特殊なのか、それか時代の先を行ってるのか。とにかく気をつけることは「スイングする」と言うことですね。明日から3日間、20名以上の人とお話すると思いますが、「Qさんってスイングしてる~♪」って言われるような、セッション(トーク)を繰り広げたいと思います。ちなみに今日のタイトルの「It Don't Mean a Thing If It Ain't Got That Swing」とはデューク・エリントンの代表作「スイングしなけりゃ意味ないよ」です。まさにそうですね。では明日から3日間、スイングしてきたいと思います。メールを見るのは土曜日になりますので、あしからず。
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コーチングや滝行や哲学、そしてジャズ。私が思うQさんの魅力って、Q
さんの趣味であるジャズというか音楽、です。この一見なんでもなさそうな趣味が、他のややもするとヘビーになりがちなアイテムとバランスを取ってる気がします。
世間にイワユル知識人多いですけど(笑)そんな中で、Qさんみたいに、全く別の趣味を持って人生に余裕で対峙してる人って少ないような。。
まあ、他人はどうでもいいんですけど(笑)
というのが、まだ見ぬQさんの、私の思いでございます。
キース・ジャレットのコンサート行った時、スイングしてる!!て思ったけど、そんな感じかしら。体がうずうずするのですよね~動きたくなるのですよね~宇宙のリズムなのかな~なんて。的外れならごめんなさい☆
色々な方々のブログとの出会いのきっかけは、Qさんのブログからでしたので 先ずはQさんとお会いすべき!と思っているのですが。。。今回は残念です ^^; Qさんが再び横浜・東京へお越しの際には必ず参加させて頂きます♪
最近、コーチングに興味があります。生きて行く上で人とのコミュニケーションは大変重要だと思います、ので先ずは本で勉強したいと思います。只今、野口さんのブログにUPされてる本をピックアップしてます。楽しいが増えて幸せ~♪デス!
ずいぶん 文が変化していることに びっくり(笑)しました。
今は 自信に満ち溢れている・・というかんじで すごいです。
記憶の中では「 インドに 行って 帰ってきて 仕事が 収入が・・・と
でも 生まれ変わりなのだ・・信念は曲げたくない・・と気持ちがグルグルしている様子」の印象が残っていました。
ブログを続けるということは すごい変化を もたらすのですね。
そうですね。インプロビゼーションですね!でもジャズと同じく、インプロビゼーションのためには、普段からの蓄積がものを言います。それを私は勉強とよんでるわけなんですが。スイングしましょう~♪
是非、お会いしたいですね~♪
先日、内緒でベドウィン体験ツアーでもしよう、とみんなで話ていたところですが。
一見違う趣味でも、同じ人間の関心ですから、どこかで共通点って見つかるもので、それを見つけるととても快感が走ります。まさしくスイングしてるな~とか感じます(笑)
なるほど、なるほど。
インドから帰ってきたばかりのときは、実は不安だらけでした。
でも今は確かに自信のようなものが芽生えています。
ピンチになっても宇宙が助けてくれるのです。それをこの一年で実感できただけでも、会社辞めてインドに行った価値があるというものです。
これからも頑張ります!!