早起きの勧誘?? 2006.5.12
2006年 05月 12日
「早起き」で思い出したのですが、一月ほど前、新興宗教かなんかわからん勧誘がきました。今までは宗教の勧誘やセールスが来るとすぐにドアを閉めていたのですが、最近ではきちんと話を聞くようにしています。正直言って、私を勧誘するのは難しいです。「勧誘のカラクリ」を知っていますので、一筋縄ではいかないはずです。でも、もしかしたら私を勧誘する人がいるかもしれない。その時はその方の話法を吸収すれば良いわけで立派な勉強代となるのです。そういう人を待っているのかもしれませんが、今のところそういう人が勧誘に来たことはありません。そてその方も例外ではありませんでした。
「早起き」の話がなぜ勧誘の話になるのかと言うと、その方の勧誘が「早起き」だったからです。何のことやと思う人もいれば、すぐにわかる人もいると思います。要するに早起きして集まって、偉い人の話を聞く会のようで、宗教法人ではないらしいのですが、まあ、似たり寄ったりです。こんなトークでした。
相手:今の日本はどんどんダメになっていますが、この冊子を読んでみれば、大切なことがわかると思います。
ここでちょっと中断しますね。おいおい、いきなり「冊子」を出してはまずいだろう。まずはラポール(人間関係)の形成をしなきゃあ。で、私はこう切り替えします。
私:日本がどんどんダメとは誰が言ってるのですか?
相手:この冊子にも書かれていますし、世間一般でも言われている通りです。
私:ダメとはどういう点でダメなんですか?
相手:子どもが携帯電話を持ったり、犯罪に巻き込まれたり、どんどんダメになっていると思います。
私:携帯電話を持つ事がどうしてダメなんですか。便利だと思いませんか。犯罪に巻き込まれるのも事実だと思いますが、犯罪は昔からありましたよね。それこそ戦前、戦後は犯罪だらけだったと思いますが、今の方がどうしてダメなんですか?
相手:それはそうですけど、この冊子を読めばわかります。
私:その冊子を読めば、日本がダメだという事がわかるのですね。良いことは書いていないのですか?
相手:この冊子に書かれていることを実践すれば、よい社会になると思います。
私:では「よい社会」とはどういう社会なんですか。逆に「悪い社会」ってどういう社会なんですか?
とまあ、こういう風に勧誘には「質問」が効果的なんです。もちろん普通の人は効果的に「質問」するスキルはあまりないと思いますので、生半可に「質問」するのはとりあえず危険かもしれませんね。もしこちらの「質問」に相手が次々答えてしまって、こちらからの「質問」が途絶えてしまえば、相手のペースに持ち込まれます。そして逆に相手から「質問」されれば、完全にペース逆転です。なので「質問のスキル」に自信がければ、すぐにドアを閉めるのがいいのですが、私はある程度自信があるので、続けたわけなのです。でも、不思議ですよね。コーチングでは「質問」によって相手のモチベーションを高めていけるのが、やり方一つで逆に相手をやり込めてしまうこともできるわけです。
あ、変に思わないで下さいね。私は別に相手をやり込めるつもりはありませんので。一般的な会話では私と会話するとモチベーションがあがるようになっていますので、ご心配なく。でも、勧誘などのケースでは、勉強のつもりで、いろんなスキルを試してしまうのです。。。
そういう感じで、次々と質問して、徐々に相手がまいり始めた時に、救いの手を差し伸べます。
私:ところでその冊子には何が書かれてあるのですか?
すると、相手はここぞとばかりに冊子の内容を説明するのですが、要するに「早起きして集まりましょう」という勧誘でした。「早起き」の効用を次々と述べ始めるのですが、これは私は「早起き」をしてなければ、ちょっとは効果的かもしれませんが、生憎、毎日早起きです。
私:おっしゃるとおりですが、私は毎日5時前に起きていますので、「早起き」のよさは十分に理解しております。
相手:そうなんですか~。立派ですね~。早起きして何かなさってるのですか?
ここで相手が「質問」してきます。一見、主導権を握られるようですが、「質問」には「質問」で返すというスキルがここで登場します。
私:ええ、仕事やボランティアのようなことをしています。ところで、アナタは「早起き」して何か得るものがありましたか?
このようにすかさず質問するのです。「人は質問されると必ず答える」という習性がありますので、再びこちらのペースです。
相手:はい、元気になりました。
私:そうですか~。私と比べてどちらが元気そうに見えますか?
相手:そうですね。おたく様は元気そうですよね。
私:たいへん失礼なんですが、アナタを見ていると元気とは思えないんですが。先ほどから下を向いてお話していますし、とっても自信がなさそうに見えるのですけど。こういう活動ってとてもたいへんだとは思いますが、実際のところどうですか?
相手:はい、大変なんです。
私:何か得られることはありましたか?
相手:こうやって一軒一軒たずねていく事が大切なんです。
私:そうですね。では、何軒の方がアナタの話をしっかり聞きましたか?
相手:・・・・あまり聞いてくれません。
私:ですよね。差し出がましいことですが、もっと楽しくワクワクとお話されるといいと思いますよ。せっかく早起きの話をしているのですから。それじゃあ、病人が健康食品を勧めるようなものですよ。
相手:そうですね。楽しそうにした方がいいですよね。お話を聞いてくれてありがとうございました。
と、このような話をしました。半分だけコーチング的要素が入っていますが、残り半分は「切り返しのスキル」と「ティーチング」になっています。でも、結果としてこの方はスッキリしたのではないかと思います。たずねる度にドアを閉められ、話をしても途中で逃げられの連続でしょうから。曲がりなりにも「冊子」の話もできてわけですから。きっと本部に帰って、「今日はきちんとお話ができました」と報告するのでしょうね。そして周りの人は「やったじゃん!」とか言って慰め合うのでしょう。
すいません、、、私ってとっても嫌らしい人間みたいですね(^^; でも、リアルで接してる人には決してこういうことはありませんのでご心配なく。でも、時としてこういうこともありますけど、それは必要に応じてということです。とにかくまあ、社会に生きている以上、コミュニケーションは重要な要素ですし、コミュニケーションが上手になればもっともっと楽しくなるはずですよね。そんなことで、「スキル」は大切なんですが、一方で「心」の部分も大切です。あまり「スキル」に流されると、「心」がおろそかになる可能性も出てきます。つまり「スキル」とは「サイエンス」、「心」とは「アート」ということで、「サイエンス」と「アート」の両輪をうまく走らせることが重要なんですよね。てなわけで「サイエンス」の方はこちらでも多少は学ぶことができますが、「アート」の方は、、、今のところ「そわかの法則(そうじ・わらい・かんしゃ)」+「早起き」で向上しようとしています。でもそれでいいのかな。。。「サイエンス」はともかく「アート」を悟るにはまだまだ経験が必要かもしれません。永遠に修行半ばです。
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私は、勉強のため・・・と思って話を聞き出すのですが、
うまく切りかえしたり切り上げたりできずに相手のペースで
延々話を聞かされてしまうクチです(笑
ここでも質問が重要になってくるんですね♪
ありがとうございます。
延々と話を聞かされるうちはいいです。
話をさせられていると、要注意と思った方がいいですよね。
特に意に添わないセールスや勧誘の場合は。
聞かされているうちは、適当に相槌打ちながら、別のことを考えていればいいのですから。
まあ、「質問のスキル」に自信が出てくれば、いろいろ試してみるのもいいと思います。