仕事についての考え方 2004.10.5

 今日は朝から打ち合わせ。昼には戻って、一気にオフィスワークでした。最近、一人で仕事をこなすことが多くなっています。私は客先とは割合うまく接する方なので、一人というのは非常に気が楽です。自分のペースでできるメリットもあります。ただし、責任は全部自分にかかってくるので、トラブルを生じさせてはなりません。
 
 私自身は「会社」という組織があまり合わないのか、一人で業務遂行させてくれるこの仕事は、比較的あっているのかも知れません。業界的には不振で給料も決して高くないのですが、自分の持ち味を生かし、自分を知る意味でも、もう少しこの仕事を続けていいかな、と思っています。

 ただし、私が定年の年齢まで今の仕事をしているかと言うと、それは率直にわかりません。少なくとも今の私には。ただ、言えることは、私が仕事を代わる時期は、私という人材が今の会社にとって本当に不可欠になったときでしょう。つまり会社に対して十分な利益と十分な実績を与え、私の給料が大幅にランクアップする時が仕事を代わる時期だと思っています。

 そうなった時というのは、私にとって今以上に「ツイてる」時だと思うので、自分の本当にしたい仕事、適職、天職が授かってくるものと信じています。

 私が理想とする「仕事像」というのは、「お金」を軸に回るものではなく、「感謝」を軸に回るものです。

 もちろん「お金」は非常に大切ですし、私も大好きですし、人類史における最も偉大な発明だと考えていますが、仕事の上で「お金」を目的化しては楽しくないと思います。「お金」と言うものはあくまで人生を豊かにするための「手段」であって、「目的」ではありません。言い換えると、「お金」とは「使う」ものであって、「使われる」ものではありません。それが「お金」に対する私の考え方です。

 そこで、私が「お金」に代わって軸に据えたいものがあります。それが「感謝」です。つまり、仕事をして、そこで関わりのある人たちから「ありがとう」と言われ、また、私からも多くの人たちに「ありがとう」と言えるような仕事が理想です。仕事とお金はもちろん不可分ですので、「感謝」に後追いする形で「お金」が入ってくる形が理想です。

 話をもとに戻しますが、私は今の会社に定年まで勤める保障はありません。勤めるかもしれませんし、もしかしたらすぐにやめるかもしれません。ただし、「給料が安いから」とか「仕事が飽きたから」とか「人間関係が嫌だから」とかいう理由で辞めることがあってはなりません。

 それはすなわち「お金に使われる」、「仕事に使われる」、「人に使われる」働き方であり、私の理想とするものではありません。私が仕事を代わるときは、「お金」、「仕事」、「人間関係」などを全て手中に収め、なおかつ上のフィールドを目指す時です。

 残念ながら、今の私はその領域にまで未だ達していません。ですので、まだしばらくは今の仕事を頑張ってみます。楽しく、感謝しながら。

 もう一つ付け加えます。今、私は仕事を辞める時の理想の形と言うものを自分なりに提示しました。しかしそれだけが辞める事由ではないとも考えています。

 私の友人に、一つの仕事を約20年近く続け、「辞めたい」と10年間思いながら、つい先だって会社を辞めた人がいます。10年間というのは人生において決して短い月日ではありません。10年間とは自らを知るのに十分な歳月だと思います。彼はその10年間で十分に自分という人間を知り、期が熟した、すなわち潜在意識のレベルでも会社を辞めるという意思判断が下された故に、辞めるという決定に至ったのだと思います。

 潜在意識レベルと言うのは、簡単に言うと微塵も未練なく意思決定が下されると言うことです。潜在意識が動いた結果、彼はどうなったでしょうか。なんと失業期間ゼロで、素晴らしい企業に再就職されました(年齢外、職種外のハードルを乗り越えて)。

 彼のあり方というのは、私がいろんな人生の姿を考え、語る上で非常に良いケースに出合ったと思い、とても感謝しています。

 最後にまとめると、人生の転機と言うのは「転機」に関する意思を良しにつけ悪しきにつけ、極限まで突き詰めた時に開かれるものと考えています。ですので、ものすごい上り調子でさらに上のフィールドを目指す時、若しくは十分に自分を知った上で微塵の未練をも残さない時に転機がおとずれるのだと思います。

 しかし、そういう時って言うのはもしかしたら、そんなことを意識もせずに、自然と行動に移っているのかもしれません。その意味で、こんなことをつべこべ考えている私に対しては、何の転機もおとずれていない証拠になります。

 というわけで、私は今の仕事をこれからも感謝しながら楽しくやっていきたいと思います。

(写真はお金が1番です         -2番目は戦争です)

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by katamich | 2004-10-05 23:09 | ■人生哲学 | Comments(0)