コミュニケーションスキルさえあれば無敵 2006.4.7

 ウィークデイ最後の日は2件の早朝コーチングから始まります。私のコーチングは最初の数回はセオリーに則ってするのですが、ある程度軌道に乗ると、雑談のようになります。でも、そこまで行くと相手が勝手にお話もするし、一週間の締めとして話することで、メリハリが付いているのだと納得しています。今日の一人目の方が面白いことを言っていました。

 「コミュニケーションスキルさえあれば無敵」

と。その方はコーチングを始めた頃は、あまりコミュニケーションを積極的にする方ではなかったようです。それがいろいろなプロセスを経て、その真理にまで達したのです。今では普通の人以上に積極的にコミュニケーションの機会を設けているようです。私は明日、12名前後の人達に対して「ビジネスのための実践コミュニケーション講座」を開きますが、先ほどの言葉は講座の前提条件です。多分その話から始めると思います。最近、人を見つけてはコミュニケーションのスキルを試しています。昨日のお花見では21歳の男子学生が私の隣に座りました。しめしめ・・・という訳ではありませんが、ちょっと試したくなってしまいました。歳は一回り程度離れており、私は社会人(・・かな?)、相手は学生です。ではいきます。

私:今、就職活動中なの?
学生:はい。
私:どんなところ目指してるの?
学生:自動車関係です。
私:技術?営業?
学生:営業がやりたいです。
私:ディーラーなんや。
 
 まだ普通の会話です。でも「営業」と聞いて、いよいよ試したくなりました。学生にとって得られるものがあればとも思って。

私:ところで、サークルとかやってるの?
学生:はい、野球をやっています。
私:野球!!どこ守ってるの?
学生:ボクは外野ですかね~。
私:外野!!足早いんやね~。
学生:いえ、そうでもないですよ。
私:いつからやってるの?
学生:小さい頃からやっています。
私:そしたら高校の時もやってたの?
学生:はい。
私:硬式?軟式?
学生:硬式です。
私:硬式!!そしたら甲子園とかも行ったりしたの?
学生:ボクが一年の時に行きました。ボクはアルプス席にいましたけど。
私:甲子園行ったんや!で、キミが3年の時は?県大会でいいとこまでは行ったの?
学生:県大会ではですね。
私:ほ~!!すごいやん!どこの高校なん?
学生:○○高校です。
私:○○高校。野球強いんや!今でも野球やってるの?
学生:就活で忙しいんですけど、社会人のチームに入っています。
私:社会人のチーム!!そしたら、野球やる日の朝って普通より早く起きたりせえへん?わくわくして。
学生:しますね~。
私:そうやろな~。気持ちわかるで~。ところで、彼女おるん?
学生:はい、います。
私:お、キミ、かっこいいもんな~。彼女も野球やるん?
学生:やりませんよ~(笑)
私:ははは、そうやった(笑)。今、何してる人なん?学生?
学生:いえ、美容院で働いています。
私:どこの美容院。
学生:地元は飯塚なんですが、今は、こっちで一人暮らししています。
私:ほ~、飯塚ね。どうやって知りあったん。
学生:大学のパーティでです。
私:パーティ!!もうどれくらい付き合ってるの?
学生:2年半くらいです。
私:2年半!!今でもラブラブなんや~。
学生:はい、ラブラブですね(笑)。
(実際にはもっといろいろ話して長いです)

 ここで我に返るように、、、「営業ってこうやるねんで・・・」。すると学生は「あ~!!」と言いました。何か気がついたようです。そして、「ところで今の会話しててどう感じた?」と聞くと、「ものすごく気持ちよかったです」、と。このコミュニケーションは成立しました。その後、2,3、営業心理学の話などしたら、「心理学ですか~。とっても興味があります」、と。私が先に席を立つと、「どうも、ありがとございました!」とさすが体育会系。ちなみにこの長い会話の中で何がスキルなのかお分かりでしょうか。まず、基本スキルとして「会話の最後は必ず疑問系」です。言いっ放しで終わることなく、必ず「疑問系(質問系)」で終わります。仮に自分の話をした後も、「疑問系」で投げかけます。すると、会話がどんどん続き、どんな相手とでもコミュニケーションが成立するのです。もう一つのスキルは一番簡単なバックトラッキング(オウム返し)です。相手が何か言ったら、「○○!!」と言葉を反復するのです。それだけで相手はどんどん心を開いてきます。最初から「彼女とラブラブ」という話はしないと思いますが、「野球」の話でひき付けておいて、心が開いたところで、ちょっと踏み込んだ話もできてしまうのです。そして心がガバガバになったところで「契約書」を出すのです・・・と言うのは冗談です(笑)。

 そうそう、今日も試してみました。それを書くのは長いので割愛しますが、会社員時代からお世話になっている印刷屋さんにです。名刺を頼んでいたので、NPOの事務所まで持ってきてもらうようにしていたのです。約束の時間に持ってこられたので、ちょっと座りませんか、と促してスタートです。結果としてここでもコミュニケーション成立です。趣味、家族、仕事など会社にいたときには聞けなかったようなプライベートな話まで聞きだしてしまいました。その方が帰った後、横で一部始終を見ていた女性に聞いてみました。「今、スキル使ってたのわかりましたか?」、と。さすがに横で客観的に見ているとわかるようです。もっとも、その女性に対しては普段からもコミュニケーションスキルの話をしていましたし。でも「さすが」と言ってもらえました。 

 てなわけで、日々、何かの機会を見つけてはコミュニケーションの練習と勉強をしています。今日も本を3冊買ったのですが、いずれもコミュニケーションや心理学の本です。そしてその勉強や実践で得たものをシェアするために、明日、「コミュニケーション講座」を開くのです。ブログには書ききれないネタもたくさんあるので、とりあえず、私の講座を受けられる人はラッキーです(笑)←しつこい!

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Commented by 夏野苺「魔法使いの弟子」 at 2006-04-08 22:30 x
Qさん、こんばんは。
私もコミュニケーションは大切にしています。
コミュニケーションがうまくいかないと、人を撮る時、
いい写真なんかぜったい撮れないです。(笑)
Commented by katamich at 2006-04-10 07:10
■夏野苺さん!
そうなんですよね。
一見、コミュニケーションに関係のないような職業でもかなりネックになってくるものです。
一日中PCに向かっていそうな、情報起業家なども、トップで稼いでいる人はコミュニケーションが上手だと聞きます。相手の気持ちがわかることが重要なんでしょうね。
by katamich | 2006-04-07 23:59 | ■NLP・コーチング | Comments(2)