強烈なアファーメーション 2006.3.8
2006年 03月 08日
夜、久々にテレビでボクシング中継を見ました。今話題の亀田コウキとメキシコのボクサーの試合です。この手の話題には疎いので、彼らがどんなランクでどれくらい強いのか知りませんが、亀田が目立つことだけはよくわかります。ただ、試合をする前から亀田の勝ちは決まっていたようなものです。前日に両者が鉢合わせた時、亀田が相手選手にメンチを切って、あわや場外乱闘になろうかという場面があったそうですが、スペイン語で何か言い返したものの、写真を見ると明らかに及び腰です。それよりも、何よりも亀田選手の「絶対勝つ」「負けるわけあれへん」「5ラウンドでKOする」と堂々と公言しているのに比べると、相手選手はちょっと弱弱しい感じがします。亀田にメンチを切られたら、当然スペイン語で「やるんか、おら~!」くらい言って欲しいものです。「勝負はリングでするもの」なんてのは周りが言う台詞であって、本人が言うものじゃあないですよね。
亀田はビッグマウスと揶揄されることもあるようですが、あそこまで堂々と言い切るにはその自信を裏付けるだけの練習量はもちろん、勝利に向けての確固たる信念があるからでしょう。あれは一種の「アファーメーション」であり、「潜在意識」にも強烈に働きかけています。今日は「5ラウンドでKO」を公言していましたが、結果は6ラウンドでKOでした。そのことをつっこまれ時、「しゃあない、相手を褒めたる」とさらりと言っていました。彼にとっての目標は「勝利」であって、5ラウンド云々は具体化のための道標に過ぎないのでしょう。
これはいわゆる「成功法則」に対してもそのまま適用できますね。私で言うと、まず、「成功」と言う目標があり、具体化するとそれは「経済的、時間的束縛からの解放と、よりよい人間関係づくり」にあるとします。まず「経済的自由」については、「今年中に月収200万円」を公言していますが、仮にこれが「月収180万円」でも道標とした場合の「成功」には変わりありません。亀田選手のように「勝利」に対する具体的数値として「○○ラウンド」とか「○○分」とか言うのは、それを公言することによって、「勝利」という目標に対して「潜在意識」が強烈にプッシュするのでしょうね。ですので私も堂々とビッグマウスと呼ばれるよう、様々なことを公言していきます。「あいつはビッグマウスだ」と言う方よりも、言われる方が勝ちですよね。
ただ、多くの人は「公言」を恐れます。なぜなら果たせなかったときを恐怖するからです。人から何か言われるんじゃないかとか、いらぬ心配を先んじてしてしまいます。また、変な謙遜をする人もいますが、これも一種の逃げですよね。極端な話、「私などはダメ人間ですから」なんて卑下するのは卑怯ですらあります。相手に「ダメ人間」と思わせておいて、その最低ラインよりはちょっとでも良い評価を勝ち取って心証を良くしようと目論んでいるのです。それはヤバイことは言うまでもありませんよね。「潜在意識」に「ダメ人間」が刷り込まれていきます。
一方でビッグマウスを叩く人も問題だと思います。例えば「来月の営業は10件の成約を果たします」と誰かが宣言したとして、それを果たせなかった場合、「宣言しといてどうしてできなかったの?」と言う人がいるかもしれません。言われた方は「言い訳」を探して、マイナスイメージが「潜在意識」に刷り込まれていきます。私はコーチングを勉強していますが、コーチングをする上でのご法度として「過去に対するwhy」があります。「なぜできなかったの?」とか「どうしてそんなことしたの?」とかの質問です。これを言われると、人は責められている気分になり、ネガティブな言い訳を探すことに意識が向いてしまうものです。
私も現在、仲間と一緒にビジネスをしながら、同時にトレーナーとしての立場もあります。しばしば目標設定をしてもらい、それを言わせたり、紙に書かせたりということをします。そうすると達成率が上がる事実はありますが、全部が全部達成できるわけではありません。その時、「達成できなかったのはなぜですか?」とは決して言わずに、「達成率はどの位ですか?」「ほう、そんなにも達成できたのですか!」「残りの達成率を埋めるためにはどんな努力が必要だと思いますか?」「今回の成果は将来的な大きな達成に向けての偉大な第一歩ですよね!」とか言います。現に言っています。これは甘やかすことでは決してありません。少なくとも人は「他人から言われてする」よりも「自分で言ってする」方が、達成状況が良いことは多くの事例からも明らかです。大切なのは、「現状をどのように改善するか」であって、「過去を責める」ことではありません。
話を戻しますが、私は人生やビジネスでの「成功」を目指す時、亀田選手のようにどんどんビッグマウスになっていいと思っています。そして仲間もどんどんビッグマウスであるべきだと思っています。言うのはただです。「潜在意識」が働くメリットの方がはるかに大きいのです。そして私のコーチングのクライアントやビジネス仲間に対しては、決してビッグマウスを叩くことなく、現状をいかによくしていくかに絞って、盛り上げていくような言い方(質問)をしていきます。
亀田選手は確かに生意気ではあるのですが、「人生成功」のための重要な示唆を与えてくれました。彼の言動と試合結果にはこれからも注目していきたいと思います。亀田選手、勝利おめでとう。そして、ありがとうございました。
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いいわけが
十八番かもしれない私には
目からウロコです(>_<)
とかの質問です。これを言われると、人は責められている気分になり、ネガティブな言い訳を探すこと
に意識が向いてしまうものです。
知らず知らずに、云っていました。相手を責めて自分を優位にする為だったのでしょう。
このことを知らず知らずに自身にもぶつけていました。
実はこの話はシンクロでした。
最近もやもやしていた事が明確になった気がします。
ありがとうございました。
そうですね。そういう時は「why?」ではなく、「what make?(何がそうさせたの)」とやんわりと質問してから、「how to(どうすればできるかな)」に持っていくというセオリーがあります。コーチングを学んでいると、いろいろと役に立つことがあります。
シンクロ、素晴らしいですね。