本当のモチベーションとは 2006.2.14

 今日はなんだか暖かい一日でした。4月のようで、100日行が明けるときもこんな陽気なんかなと思って、ちょっとウキウキしてしまいました。ところで、今、オリンピックなんですね。実は私っていろいろ興味もってそうな印象があるかもしれませんが、ことスポーツに関しては申し訳ないくらいに関心ないんですよね。サッカーもプロ野球も全くフォローしてませんし、格闘技も目立つ存在しかしりません(昔はプロレスマニアでしたが)。オリンピックですが、別に日本は勝っても勝たなくてもいいなんて、白けた考えを持っていたりします。さすがに欧米諸国には勝って欲しいけど、アジアやアフリカ、中南米の国の人たちって貧しいのに頑張っているなんて思えて、つい応援したくなります。冬季オリンピックには暑い国の人たちは出なさそうですが、それもよく知りません。すいません。

 ところで昨日、知人からとても切なく感動的な話を聞いたので、ご紹介します。一回聞いただけなので細部は覚えていませんが、とても感動的な話でした。(細部は自分で勝手に補っています)
 


 ある夫婦と二人の子どもの四人家族がいました。二人の子どもはとある遊園地に行くことを夢見ており、ある日、家族割りの優待券が家族の元に届きました。後日、家族で遊園地に行くことを計画し、子どもたちは当然大喜びで、当日が来るのを指折り数えて楽しみにしていました。

 ところがです。遊園地に行く一週間前のことでした。その二人の子どもは二人で学校を帰宅途中、突然、飛び出してきたダンプカーに跳ねられて不幸にも亡くなってしまったのです。言うまでもなく夫婦は悲しみのどん底に突き落とされてしまいました。そして葬式など事後処理を済ませ、4人で遊園地に行くはずの休日がやってきました。通常は子どもたちがいないのにいく理由は見つかりません。でも、子どもたちがあれ程楽しみにしていた遊園地です。まだ事故後の悲しみを重く背負ったままですが、二人の子どもたちのためにも夫婦で行くことにしました。

 休日ですので、当然、人でにぎわっています。子どもたちが特に楽しみにしていた乗り物に乗ろうと、並んで待ち、夫婦の順番がやってきました。子どもたちはもちろんいません。でも夫婦の心にはまだしっかりと子どもたちが手をつないで一緒にいるのです。夫婦は乗り物の係員にこう言いました。

 「実は今日、一緒に来るはずの二人の子どもたちが一週間前に事故で命を失ってしまったのです。でも遊園地に来るのをとても楽しみにしており、私たち夫婦と一緒に乗り物に乗りたがっていると思います。混み合っているときに誠に申し訳ないんですが、あと二人分の座席を確保して頂けませんでしょうか?」、と。

 係員は胸を打たれて、その場の気転で待っているお客さんを説得して二人分の座席を確保し、さらに、子ども用の補助座席まで持ってきたのです。夫婦は泣いて喜んだということです。

 この話は遊園地の支配人の耳にも入りました。支配人はいたく感動し、ある朝礼の時間、夫婦のこと、亡くなった子どものこと、気転をきかせた係員のこと、そして悲しみにくれる夫婦のために座席を譲ってあげた他のお客さんのこと、、、従業員全員の前でお話したそうなのです。

 それを聞いた従業員達もたいそう感動し、しくしくとすすり泣く声がこだましたということです。朝礼後のこと。従業員の動きがいつもと違うことに支配人は気がつきました。遊園地に来てくださったお客さんのために、少しでも大きな満足感を持って帰ってもらおうと、従業員がいつも以上に真剣になって接客、案内、整理等、業務に打ち込んでいたというのです。もちろんいつも以上の最高の笑顔で。




 この話を通して何が言いたいのかと言うと、人の真のモチベーションというのは、お金でもインセンティブでもなく、もちろん強制力でもなく、実のところ「感動」にあるのではないか、ということなのです。夫婦と子どもの話を聞いた従業員は間違いなく「心が動いた」のでしょう。そして自分たちができる最高のことを来てくれたお客さんのために与えようと動いたのですね。

 「感動」というのは文字通り、「感」が「動」くことです。つまり「感」とは五感とか六感とかの「感」で、人間の基本的な動作をつかさどる「心(しん)」となるものです。「心」が動けば、人は動きます。「動け」と言われて動くのはロボットか調教された動物くらいです。人間ならば「心」が動いた時に初めて、本当の行動に出るのですね。

 私は今、比較的自由な立場でありながら、いろいろな仕事を手がけています。その中で、自分自身、そして中間達が本当に心から行動するには、、、「感動」こそが最も大切なのでしょう。そして、その「感動」を生み出し、与えることができればどんなビジネスでも成功することは間違いないと思います。では「感動」するためにはどうすればいいのでしょうか。それは人それぞれでしょう。オリンピックを真剣に応援するもよし、本を読むのもよし、映画を見るのもよし、音楽を聴くのもよし、旅に出るのもよし、新しい人と会うのもよし。。。。それぞれが自分なりの「感動の元」を持って生きていくことが重要なんだな、、、と考えさせられました。

 という訳で、オリンピックはあまり見ないと思いますが(笑)、明日も、明後日も、明々後日も、その次も、その次も「感動」を求めて、「感動」とともに、そして「感動」に打ち震えながら生きていきたいと、改めて決意させて頂きます。

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(感動と言えばこのシーンにつきます) (こちらはAA版) (こちらは冒涜版-笑)
本当のモチベーションとは 2006.2.14_b0002156_22483445.jpg

Commented by みっさん at 2006-02-15 07:06 x
(最後までみましたっ)

Qちゃんは
やっぱりはずかしがりやなんでしょーか??

でもこういう話…
涙なくしては読めません(>_<)
Commented by yuyu at 2006-02-15 09:02 x
はい、私ももちろん最後までみましたっ。
でかけた涙がしゅるしゅるっと引っ込むのでした...

私はのび太のおばあちゃんが登場すると涙が出る~
Commented by 夏野苺「魔法使いの弟子」 at 2006-02-15 09:20 x
今日の記事、心に響きました。
シェアしていただきありがとうございます。
私も人の心を動かせるような写真を撮り続けます。
天から与えられた使命を全うしたいと思います。
Commented by katamich at 2006-02-15 23:10
>みっさん
すいません、、、確かには恥ずかしがりやです。。。
実は私も書きながら、涙出そうになりました。
だからこそ笑いたかったのかもしれません。
「勝ったよ、ぼく」は衝撃ですね。

>yuyuさん
おばあちゃん!!
確かに、です!
「生きてる、歩いてる~!」っておばあちゃんに指差して叫ぶシーンはちょっと問題でしょうけど(笑)

>夏野苺さん
HPの写真拝見させて頂いております。
人を感動させるツールをお持ちでとても羨ましく思います。
これからも多くの感動的な写真を期待しています。
Commented by みっさん at 2006-02-16 08:35 x
そんなQちゃんだからこそ
みんなに愛されるんでしょうね。

完璧過ぎるとみんなひくし…
人間って
足して割って引いて掛けてと
100でないようにしてないと
生きていけないのかもー
Commented by katamich at 2006-02-17 00:25
私などまだまだ不完全なままでございます・・・(^^;
って言うか完璧にはなりたくないのです。友達なくしそうなので(爆)
by katamich | 2006-02-14 22:32 | ■人生哲学 | Comments(6)