英彦山登山（＋男の料理） 2005.11.19

　６時半起床。８時に家を出て、仲間たち４人で英彦山に登りました。私は昔、英彦山の近くの市に住んでいたこともあり、とても馴染み深い山です。３年前にもツレと一緒に登ったのですが、それにまつわる面白いエピソードがあります。ツレは当時、前の会社を辞めて求職中だったのですが、とある会社の面接の前日に英彦山に登りました。そして、面接時に「趣味はなんですか？」と聞かれ、とっさに「登山です」と答えたことが、面接官に非常にいい印象を与え、就職が決まり今でもそこで働いています。

　英彦山は日本三大修験場の一つで、かつては多くの修行者がいたそうです。今でも白い服を着た山伏の姿を多く見ることができますし、さらに我々観光客が踏み入れないところで一人でひっそりと修行をしている行者もいると聞きます。修験というのは平安時代に密教の行者が日本古来の山岳信仰を取り入れることで生まれた神仏習合色の強い宗教であり、明治時代の神仏分離策によっていわゆる仏的なものは排除され、おそらく当時のような宗教色はなりを潜めていると思われます。

　とは言うものの、英彦山は誰の目にも永遠なる霊山であり、日本有数のスピリチュアルスポットには違いありません。今日、英彦山を訪れたのは、ツレのお礼参りにくわえて、私自身がいわゆる密教行者として改めてご挨拶にお伺いする必要があると思ったからです。また、友達を二人誘って行きましたが、行楽を楽しむのにもとても素敵な山でした。

　福岡市から車でゆっくりと英彦山に向かい、中腹の駐車場に着いたのが１１時。そこから四人で歩いて登っていきます。私とツレは２回目ですが、友達二人は初めてです。にも関わらず先へ先へと登っていきます。と言うか、ツレが遅いだけのような気がしますが（笑）。途中、ぬかるんだ道もあれば、鎖を握って登るような箇所もあります。かと思うと、平地の美しい散策路もあります。ゆっくり登って２時間ほどで頂上に到着しました。

　頂上ではまず上宮にてご挨拶をします。「大祓い」という祝詞をあげます。私は「大祓い」の祝詞を覚えていないので、見ながら読みあげる必要があります。でも今日はその紙を忘れてしまったので、途中の社務所にてコピーをもらいました。そんなことを言ってくる観光客はいないそうなので、ちょっとビックリしていたようです。そして４人でお宮に入り、私が読み上げます。他の３人には手を合わせてもらいご挨拶完了です。目的の一つが達成されました。その後はベンチで持ってきたおにぎりを食べ、雲消しを披露し、そして記念撮影。　１時半には頂上を出て、約一時間半ほどで駐車場に戻れました。（写真は私です）

　夕方には福岡に戻ってきて、そのまま友人の家で鍋を囲みました。友人の一人にＫ氏（♂）という人がいるのですが、この人はとても面白いです。先日、川でカニを取ってきたらしくそれが冷凍してありました。彼はしばしばいろんなところに生き物を採取しては、おかずにしているそうで、そういえば一緒に海に行った時もモリでタコをしとめていました。それはそのままバーベキューの材料になったのですが。

　比較的大きな河蟹が５匹ほど冷凍してあったので、今日はそれで蟹飯を作ることになりました。蟹飯と言っても、それは男の料理。とても大胆な蟹飯ですので、それを思い切って公開することにします。

　まずはカニを簡単に湯がいて解凍します。出汁を流さないよう、甲羅を下にします。

　次に米の中に解凍したカニをダイレクトにぶち込み、水、醤油、味醂を目分量で調整し、炊き込みに入ります。

　これが完成した蟹飯です。笑いがこみ上げるビジュアルですよね。お皿に米を盛り、一人一匹ずつカニを乗せていただきます。身をしゃぶる程の大きさはありませんが、卵と味噌がたっぷり入っており、それが飯にも流れ出てとても美味なるものでした。男の料理だけに毎回味が変わるようですが、野趣あふれる素晴らしい料理です。美味しゅうございました。
　と言ってもメインは寄せ鍋で、これもたいへん美味しゅう頂きました。ビールも３本飲みました。ご馳走様でした。明日は筋肉痛となるでしょう。。。


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