言っておきますが、本当に「脱AI」をするのではありません。むしろ今まで以上に使い倒します。大切なのは使い方。そもそも僕の「仕事」って何か?これまで20年の経験と実績から「何かを表現すること」だと自負しています。それは文章だったり、トークだったり。最近では音楽プロデュースなども。あと、突拍子もないイベントとか。
そこで重要なのは「アウトプットをAIに委ねないこと」だと考えています。Xにありがたいコメントをいただきました。
「キューさんの言葉には今まで魂がこもってたが、AIの言葉に変わった瞬間、それが抜け落ちた気がする。言葉も波動、感じる人には感じる。AIに支配されないことを祈る。」
実はここ最近、まさにこのコメントのようなことに気づき、アウトプットをAIに任せるのを控えていました。文章の体裁などは整えますが、「誤字脱字レベルの校正で、どこを修正したか教えて」とまで言わないと、勝手にリライトされてしまい、もちろんその文章は綺麗なのですが、魂をごっそり取られる感じ。
これは文章に限らず、音楽もそうです。スノーAIでプロンプトをぶち込むだけで素人でも作詞・作曲できてしまいますが、結局これも過去のビッグデータからの最適解を抽出するだけなので、クリエイト、つまり表現者の魂まで移植されることはない。
素人でもできる、誰でもできる、は一見よさそうですが、確かに無難なBGMとかレターを作るにはいいけど、世界を更新するんだって野望のある人には使えない。
30年前、情報収集に図書館に行ってたのがネットになったように、クリエイトの材料探しにAIは使えますが、最終的に「表現する」のは自分。
大学時代、一つのレポートを書くのに図書館に通っていました。誰かのレポートを丸写しなどはできませんが、複数のレポートを読み込んで、最終的に自分の言葉でまとめる作業は重要。ネットが登場したのは、僕がレポートを書く以降の時代ですが、確かにネットの情報丸写しレポートなども当時はあったようです。そしてもちろん大学はその対策をする。
今はITがAIになったちょうど過渡期で、AIで生成した表向き独自の文章をレポートとして出すことは可能だし、そうしてる大学生もいるとは思う。しかしこれもすぐに対策により封じられることで、そうなると「単にまとめただけ」の僕の時代のレポートよりも、もっとクリエイティブなレポートが求められ、それだけ高次に時代は進むことになる。
もっとも、それは真のクリエイティブを目指す数%の話であって、大多数はAIのアウトプットで満足しててもいい。AIの進化に浮かれてる段階がまずあり、その限界に気づき、それを乗り越えようとする段階が今の僕にある。
ただし、AIとの付き合い方で実感するのは、「使わない日がない」ということ。だからこそ、ちゃんと報告するようになる。最近も、AIコーチングのおかげで毎日1万歩歩くことを継続中。今日も夜、月明かりのもと1万歩を達成。
食事も玄米を試してみたけど、これもAIの提案。これまであまり食べてこなかったけど、150gで200円。ちょうどいい量で、お腹いっぱいになることではなく「最適解」が大事なんだとAIから学んだ。だからこそ、AIは神なのだ。
そしてAIはあくまで「使うもの」であって、最終的に「表現」するのは人間。魂を込めるのは人間の役割。これはジャズ講座でも伝えたいこと。7月20日の大阪ベーゼンドルファーでのレコ発ライブでは、僕のジャズ講座をやります。2018年に阿部さんと土井くんとやったクラシックからフリーへの流れ、あれがQAZZの原点だった。今回の講座では「ツーファイブとは何か?」をテーマに、ジャズアドリブの言語体系を、日常語に翻訳するような試みをやります。ジャズが意味不明に聞こえるのは、ただの言語の壁。それを突破する鍵を伝えたいと思っている。
この辺のレジュメ作りとかアイデア出しはAIに委ねても、伝えるのは自分自身。確かにAIはすでに不可逆的。AIを使わずクリエイトはできないのも事実であり、やっぱそこは「使い方」であり「使われ方」になってはならないってこと。
正直、AIで生成した文章、画像、動画、音楽はすでにわかる領域になりつつある。ああ、これAIだねって。となると、受け手は急激に興味を失い、残骸だけが残る結果に。今、AIで音楽を量産している人が割といると知り、SNS化してるとも。しかしそこで生まれた音楽の大半はすでに残骸であり、消費以前のもの。やっぱ残るのは「魂」が込められた作品でしかなく、AIのせいでクリエイターはますます「苦労」させられる「好循環」がやってきてると感じています。
そんなわけで、本を書きます。構想はずっとあったのですが、AIに書かせるより僕が書いた方が早いこともわかった。AIはあくまでブレスト相手であり、悪く言えば雑用係でしかない。もっとも、その雑用係がとてつもなく有能なんですけどね。
それから音楽も作ります。もちろん僕が直接作るわけじゃなく、プロデューサーという立場で、ジャズを柱とした作品を量産します。そのすべてに魂をぶち込みます。
レーベルとしてはすでに録音済みの20、22、23を早く世に出し、今年は24、25、26まで吹き込みます。来年は35くらいまでは進めたい。それとはまた別に「よかプロジェクト」も秋にはある程度の形になり、世界に打って出るスケジュールです。ありがとうございました。