チャリ旅まであと4日。自転車の整備とかはこれから。リアバッグがAmazonから届くのを待つ。
ところでチャリ旅ってのは完全にとある方の影響でして、今回、新譜を出させてもらった中村真さん。2007年に北九州の海岸で初めてお会いして、まだ出版もセミナーもしてない時期、俺もそんな感じでチャリでまわりながら仕事したい、と話してました。
今ではこれだけは間違いなく、追従を許さぬレベルで、自転車で全国をトークしながらまわる作家となりました。このタイミングで真さんの新譜が完成したのも何かのご縁か。そして間違いなく「名盤」が生まれたと自信もって言えます。
編成はオーソドックスなピアノトリオだし、曲も全曲がスタンダード。しかし一曲として凡庸な演奏はなく、おそらくはジャズを聴き込んでいる人ほど、その真価がわかるかと思います。
レコーディング自体は4時間ほどで、基本は一発撮りで終わらせ、余った時間、羊を食べに行きました。僕がリクエストした曲は三曲ほどあろうと思いますが、それ以外は割とその場で決めた感じのようです。
ラフができてから、実は何度も聴きました。ライナーを書くためでもありますが、聴きながら書くのは難しい。なぜなら、聴いてしまうから。
全曲とも甲乙つけ難い名演なのは間違いないですが、個人的な思いも合わせると「Around the world」が特に心を打ちました。ルバートでテーマを奏で、フォービートでアドリブ、最後もルバート。真さんの演奏ではなかなか聴けない雰囲気ですが、テーマもアドリブも実に丁寧に奏でられ、上質の一皿のごとし。
「八十日間世界一周」のテーマ、ビクター・ヤングの作曲。作者のジョージ・ヴェルヌは言います。
「人間が想像できることは、必ず人間が実現できる」
実はこの名言、僕の新刊の中でも引用させてもらってて、人類は月にも行ったし、そのうち火星移住なんてことも。不老不死だって絵空事ではない。
そんなことと比べると、個人が願うスケールなんて小さなこと。だからこそ、貪欲に何を願ってもいい。思ったことは必ず実現できるのだから。
2020年から本格的に開始したジャズの事業も、まだまだ認知もされてないし、何よりも赤字状態。それでも続けてると、いつも奇跡が起こる。
僕はこのレーベルをまずは「日本一」にしたいと考えています。もっとも、採算も考えずこんなに量産してるレーベルって意味ではすでに日本一と言われたりしましたが、きちんと回収しますのでご心配なく。
あと、作品に一貫性がないのもレーベルの特徴。僕的には今回のような王道ジャズが好きなんですが、クラシックもあり、ヒーリングぽいのもあり。ライブ版もあり。思いついたことをその時のノリでやってしまう。正解なんてないから。
と言うわけで16枚まで完成し、録音済みで言えば年内に3枚は出ます。さらに決まってる録音も3枚ほど。とりあえずの100枚まではまたまだ先長いですが、面白い企画があればどんどん積極的に出していきますので、これからご縁ある方も含め、どうぞよろしくお願いいたします!動画もアップ。
そうそう、来月頭、釜山に行くことで計画が固まった。導師コラボが延期になったことの影響でこれも何かありそう。チャリ旅、まだまだ暑いけど、各地で奇跡を起こしまくりたいと思います!ありがとうございました。