真さんとのご縁 2024.4.15
2024年 04月 15日
今週金曜日から東京出張でして、19日(金)はピアノソロレコーディング、20日(土)・21日(日)はセミナー、22日(月)は出版社打ち合わせ&飲み会、22日(火)はピアノトリオレコーディングです。
いろいろ楽しみなんですが、問題は22日(火)です。中村真さんという一癖も二癖もあるピアノトリオでのレコーディングなんですが、実は彼と知り合ってから割と長い年数をへています。
サラリーマン時代、会社帰りにニューコンボって店によく行ってて、そこにサックスの川嶋哲郎さんが出られてたので聴きにいきました。デュオだったのですが、その時のピアノが真さん。それまで真さんのことを知らなかったのですが、妙に気になってしまい、それきっかけでブログなどをチェックするように。
するとまあ、人の悪口の多いこと。ある日など、ちょっと上手いアマチュアのサックスの方からぞんざいな態度を取られたことに腹を立て、その翌日のブログのタイトルは「虫みたいなやつ」でした。ただ、悪口と言っても本人なりの根拠や言い分があっての「意見」であり、ようは素直すぎるほど素直なんでしょう。
そんな感じでピアノの腕前はもちろん、その人柄、言動までちょと気になってしまいしばらくウオッチ。初めてお会いしたのは2007年5月、北九州の海岸ででした。
当時、真さんは自転車でソロピアノツアーなどをやっており、おそらくは全国くらい回られたと思います。ちょうど福岡にチャリで来られるので、初対面で何者かわからないでしょうが、一方的にアポを取り芦屋の海岸でご一緒させてもらいました。僕はシュラフだけで砂の上で寝ました。
しかしその前に伏線がありまして、前年の6月、ブログにこんな風に書いていました。
ーー
中村真さんの話に戻りますが、彼はこれからも日本ジャズ界でワンアンドオンリーの地位を保ち続け、偉大なピアニストとして君臨していくことでしょう。彼とはそのうち友達になろうと思っています。そして私も近い将来、自転車で全国各地講演ツアーに行きたいと考えています。そうやってお呼びがかかるようになるには、とりあえず本を一冊書きます。できれば今年中に。そして会場さえ取ってくれれば、聴衆が一人でも全力で講演をします。会場は野外でもOKです。ギャラは投銭でもOKです。そのうちブログ上でもチャリ講演ツアーの案内をしますので、その時はどうぞよろしくです。とりあえず、今は仕事で収入安全圏に身を置くことが第一ですね。
ーー
2006年の僕の文章です。まあびっくり。
・彼はこれからも日本ジャズ界でワンアンドオンリーの地位を保ち続け、偉大なピアニストとして君臨していくことでしょう
→ある意味正解
・彼とはそのうち友達になろうと思っています
→実現
・そして私も近い将来、自転車で全国各地講演ツアーに行きたいと考えています
→47都道府県を制覇し、海外でもやりました
・そうやってお呼びがかかるようになるには、とりあえず本を一冊書きます
→12冊書き、海外でも読まれています
・今は仕事で収入安全圏に身を置くことが第一ですね
→安全圏ははるかに突破しています
これを書いた翌年が海岸での初対面なんですが、今と比べると本当に何者かもわからない僕も随分と成長したものです。
それ以降も真さんとは3年に1回くらいのペースで会うことがあり、昨年は偶然、インドでシーフードをご一緒したりとか。
でも振り返ってみると(実は前から気づいてはいたが)、真さんと会う時って僕にとって大きな転換点になってるんです。芦屋の海外もそうですし、2017年は中野でたまたま飲んだ時もそうでした。
JAZZ事業をスタートする時、いろいろご相談にも乗っていただき。そんな経緯もあり、本当はもっと早くてもよかったのですが、いよいよ機を熟したと言うか、観念したと言うか、今回のレコーディングは特別なものになりそうです。
ジャズ好きが高じてレーベルと会社まで設立してしまいましたが、現在のところ14枚をリリース。4月、6月とさらに4枚ほど録りますので、年内には20枚を突破すればいいかな、と思っています。
写真は2007年5月に芦屋の海外でご一緒した時のもの。昔のブログは何かと照れくさいので写真のみです。探せばもちろんあります。そう言えば今年の5月でブログ(つまりネットでの情報発信)も20周年になります。