お釈迦様をじっと見ると 2005.8.16

 最近、ちょっとずつ寝るのが遅くなりつつあります。と同時に、起きるのもちょっとずつ遅くなり、滝行に行くのちょっとずつ遅くなっています。お盆休み(?)も終わったので、そろそろ軌道修正しなければなりませんね。

 それでも毎朝毎晩のお釈迦様へのご挨拶は一応欠かさずにやっています。ツレが家に来ている時は、何故だか私以上にお釈迦様のことを気にします。寝る前、起きがけは「お釈迦様したの!」と言ってきます。本人はもともとそういうのが好きでなかったのに、何故だかお釈迦様だけは気にするのです。不思議なものです(笑)。

 朝はお茶を立てロウソク線香を焚き、お釈迦様に手を合わせてお経を唱えます。寝る前はロウソクと線香だけで手を合わせます。夜などいつもは電器を付けてするのですが、昨日はたまたま電器を消してやってみました。すると、ロウソクの炎だけで部屋が灯り、なんだか神秘的な雰囲気になりました。目の前のお釈迦様もロウソクの炎で顔がオレンジ色になっています。左右のロウソクの炎をじっと見つめてみました。すると、ものすごく精神が落ち着くのです。炎のゆらぎも面白く、まるで生き物のように語りかけてくるが如しです。

 そういえば、密教でも「護摩炊き」など火を炊く儀式がある通り、「火」はとても神聖なものとして扱われます。そもそも「火(か)」と「水(み)」で「かみ=神」という位ですから。そんなわけで、昨日は改めて「火」をじ~っと見つめていたわけですが、どういうわけか間に挟まれているお釈迦様がにっこりと微笑んでいるような気がしてきました。

 実を言うと、最近の私は定職についていないことから、四六時中、「お金」のことばかり考えているような節がありました。「どうすれば今のライフスタイルのまま十分なお金を稼ぐことが出来るのか」「どうすれば楽しく生きることを基準にしてお金を稼ぐことが出来るのか」、なんてことに頭が支配され、ちょっとした焦りがあったのも事実です。それでも絶妙なタイミングでちょこちょこお金は入ってきてはいるのですが、未だサラリーマン時代の月収を超えるものにはなっていません。

 そんなことですので、最近はゆっくりとお釈迦様の顔を眺める心のゆとりがなかったのかもしれません。なので、今回、改めてお釈迦様のお顔をまじまじと拝見することで、「やっと、きちんと向きなおしてくれたか、は、は、は」と言っているように聞こえてきました。私の家にいるお釈迦様はなんて優しいのでしょうか(涙)。

 今日は日中役所ごとに行って、昼の一番暑い時間に不入道まで滝行に行ってきました。いつものように仏様に線香をあげ、本堂でお経をあげるのですが、そこに大きなスズメバチが二匹飛んでいました。4畳半くらいの小さな本堂に大きなスズメバチが二匹です。普通なら追い払うところでしょうが(危険ですが)、前に導師が「スズメバチはお不動さんのお使いだ」と言っていたのを思い出して、「それなら刺すわけないや」と思い、無視してお参りを始めました。とりわけお不動さんのご真言を唱える時は、より力を入れて。やっぱり刺すわけなかったです。お参りが終わって上を見上げると、さっきまでぶんぶん飛んでいたスズメバチが天井のところで大人しくしています。まあ、もし刺されたらら刺されたで何かの「縁」でしょうから、ありがたく刺されようとは思っていましたけど(笑)。その後は普通に気持ちのよい滝をいただき帰宅しました。

 私が会社をやめたのもインドに行ったのも、「宇宙」を見方につけ、一生涯、人や地球のために身を捧げるのだという誓があったからです。確かにインドから帰ってきた時は、純粋にそんな思いでいました。しかし、帰国して2ヶ月が過ぎてもなかなか収入が安定しない現状にプレッシャーを感じ、どうも心が萎縮してきたように思います。私はもともと強運の星のもとで「宇宙」が見方になっているのですから、もっと大胆に心を開放していいものです。そんな反省をさせられるお盆でした。

 お盆が過ぎ、いったん降りてきた仏様たちが再び天に帰っていったのを機に、私も初心に帰りたいと思います。そのためには、毎晩、お釈迦様の前でその日のご報告をきちんとすべきなんでしょう。形だけ手を合わせるのではなく、きちんと向き合って、お顔を見ながらきちんと報告するべきなんでしょう。ただそれだけを初心に帰って行っていきたいと思います。


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by katamich | 2005-08-16 23:27 | ■精神世界 | Comments(0)