今日の「発掘あるある大事典Ⅱ」を見て 2005.8.14
2005年 08月 14日
しかし、こういう人気番組ってのは、スポンサーやら関係団体とつるんでいることが多く、「今日はココアの特集をする」と言えば、あらかじめココアが店頭に並んでおり、即日完売なんてこともよくある話です。なので、ココアやら、ワインやら、豆腐やら、そういう商品を扱う時は、「インサイダーでの取引」を勘繰ってしまうので、あまり真面目に見ることがありませんでした。
しかし、今日の「あるある大辞典」は違っていました。今日のテーマは「笑い」でした。「笑い」はもちろん商品でも薬でもありません。したがってインサイダーとの取引も副作用なんてものもありません。以前に書いたと思うのですが、人が幸せになるための法則として小林正観さんが提唱する「そわかの法則」と言うのがあります。「そわか」とは般若心経や真言などでよく用いられるフレーズでありがたい言葉です。「そわかの法則」の「そ」は掃除、「わ」は笑い、「か」は感謝の頭文字をとったもので、この3つをきちんと実践していれば人は必ず幸せになるというものです。
その「笑い」の効用を様々な角度から検証していました。つまり「笑う角には福来る」を科学的に立証していたのです。例えば、我々は笑う時に「は、は、は」と笑いますが、これは横隔膜を上に持ち上げ、自然と有酸素運動を促しているそうなのです。なので軽い運動と同じ効果が得られ、よく笑う人は健康になると言う寸法です。
また、笑いは血糖値を下げるという検証もしており、これなどは村上和雄さんの実験と同じ結果ですよね。
しかし、笑うことが苦手な人はどうなるのでしょうか。面白い実験がありました。会議の席に何人かを集め、司会者がとんでもなくベタな駄洒落を言うのですが、会議のメンバーには当然ひんしゅくの空気が漂っています。そこで「笑い屋」というサクラを用意し、同じ会議の場に同席させます。そして前と同じレベルの駄洒落を言うのですが、サクラがその瞬間馬鹿笑いを始めます。すると、前までむすっとしていた会議のメンバーも一緒になって笑うのです。つまり「笑い」には波及効果があり、笑う人と一緒にいれば自然と笑いが多くなるという理屈です。これは大いに分かりますよね。「ドリフの大爆笑」などでも、ツボの部分ではきちんと観客による「笑い」が場を盛り上げ、視聴者もそれにつられて笑ってしまいますよね。
よく、「成功するためには成功している人と一緒に行動しろ」と言われますが、同じように「笑う人と一緒に行動していれば、笑いのある生活を送れる」と言うことですね。逆に愚痴やため息の多い人と一緒にいることは最悪と言うことです。
あと面白かったのが、最も簡単に笑う方法の話です。それは「くすぐり」だそうです。でもよく考えると、「くすぐり」って必ずしも気持ちいいわけではないのに、なぜか笑ってしまいますよね。そこでもっともらしい理由を述べていました。「くすぐり」で最も効果的な箇所は「わき腹」ですが、そこは肺や心臓など重要な臓器に近い割には筋肉が薄くなっています。なので、他人からわき腹を触られることは本来臓器に対する危険信号なので、ストレスを感じるはずです。しかし、そのストレスを和らげるために「笑い」が起こっているというのです。その結果、ストレスを発散し、体を正常に保っていると言うわけです。
なるほど、理屈としてはもっともらしいですよね。ともかく、「笑い」という、これまでの日本ではあまり主立って論じられてこなかった分野が健康などに役立つと、真面目に論じられることはとてもよい潮流だと思います。面白い世の中になってきましたね。
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