水上交通の社会実験がスタートしました 2005.7.26
2005年 07月 26日
水上交通の社会実験。。。初日からいろんなドラマがありました。
今日は台風が近づいていましたので、船が走るか微妙なラインだったのですが、第一便が志賀島からやってきました。とりあえず第一便はOKでした。船が岸に近づくと多くの取材陣の姿が見られます。25人乗りの小型船「みずすまし」号はいっぱいです。
第一便が天神の水上公園に到着すると、拍手をもって迎え入れます。テレビや新聞各局もあがってきました。福岡のほとんどの局が取材に来ています。写真はNHKから取材を受ける、本プロジェクトの代表者の一人である清水さんです。
一時間ほど取材の時間があり、まもなくこちらから志賀島に向かって船が出ました。こちらのスタッフも何人か乗っていきました。向こうに着いたらそのままとんぼ返りして、天神に帰ってきます。しかし、、、第二便は台風のため、欠航になってしまいました。ここからまた様々なドラマが始まります。お客さんの中にはこの社会事件を楽しみにしていた人もおり、遠くから来てもらったのが突然の欠航で、帰っていただく場面もありました。中には会社を休んでまで、船に乗る人もおりました。事務所には問い合わせが殺到しています。一つのイベントにトラブルがあると、これほど現場が忙しくなることを知りました。船は3時過ぎの便から復活しました。
マスコミ各社が夕方にいっせいにテレビ放映し、反響がどんどん高まるばかりです。しかし、ここに来て本当のトラブルが発生です。なんと最後の便でエンジンが故障してしまったのです。事務所で船会社の人と一緒にあちこちに電話をかけて、対応に走ります。しかし、、、時間が遅いためか今日の段階では解決せず、明日の早朝に持ち越されることになりました。なので現段階では明日の船がどうなるのか全く未定なのです。一方で、マスコミに取り上げられたことで反響が大きくなるばかりです。
我々のメンバーに会社の重役、大学教授、バリバリの若手などいろんな人が関わっています。このトラブルへの対応には横で見ていてすごいものがありました。とにかくありとあらゆる方法を考え、手を尽くすにも関わらず解決が遠のく、、、それでも腐ることなく、前向きに最後の最後まで頑張り抜くのです。私がいた前の会社では皆でうろたえるだけだったようなことが、とにかく前向きに前向きに(実情はそうではないのに)対処しようとするのです。そして、「トラブルは最初うちに経験しておいた方がいい」「我々にとって今が一番の勉強になっている」など、絶望的なトラブルの中でもみんなで励ましあって行動するのです。私はこのトラブルに関しては何も手を尽くせないのですが、一緒にいて本当に勇気付けられる場面でした。そしてこれほどまでに仕事に対し熱くなれる場に入れること自体が幸せなことだと思いました。
手を尽くして明日に持ち越しです。心と体を落ち着かせるために、10時に隣の焼き鳥屋に移動です。そこで大変心温まるものを見てしまいました。上の写真で取材を受けている清水さんのお子様からメールです。清水さんはNHKで2分間報道されたこともあり、私の友人まで「清水さん」と名指しするほど、一躍の有名人になっていました。その清水さんの出ている報道を見た子どもがこうメールしていました。
「お父さんはすごいんだね」
いろんなドラマのある一日でした。明日はどうなっているのか。明日という日に願いをかけます。
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