ビジネスの基本は営業だろう 2005.7.17

 今日は世間の休日でしたが、私はちょっくら勉強をしてきました。午後はあるセミナーに行ってきました。あえて名前は伏せますがN社という会社です。ちょっとしたことから知人から誘われ、勉強の一環と思い行くことにしました。その会社はマルチ・レベルド・マーケティング(MLM)という流通方法を採用しています。いわゆるネットワークビジネスの商法です。ネットワークビジネスについては、世間ではいろいろな誤解やら偏見がある一方で、一部に熱狂的な信奉者がいますが私の見解としては、あくまで「条件付賛成」というスタンスにいます。

 「条件付賛成」とあいまいな言い方をしましたが、ネットワークビジネスの会社は日本だけでも数百(千?)社以上(もっとあるかも)あると聞いており、もう十分な市場を形成している以上、その全てを賛成することも否定することもできないからです。つまり一般の(ネットワーク以外の)流通方法を採用している企業と同じ扱いというわけです。ようするに流通方法は違えども、いい会社もあれば悪い会社もある、それだけです。その意味では一般の会社も「条件付賛成」になりますよね。

 ちなみに建設業界がする「談合」とか「癒着」というやつは法に触れているので「絶対的反対」です(過去に私もその業界にいましたが)。

 流通方法は違えどもと言いましたが、そう言いながらも、ネットワークビジネスには「なるほど」と思わせられる部分もあります。それは「口コミ」によって商品を流通させ、余計な広告費を使っていないので、その分、会社が研究開発費や教育費に充当できるため、市場にある程度残っている商品は「本物」に近い(可能性がある)という点です。有名メーカーの多くは、テレビなどでCMを流していますが、あんなに真っ白になる洗剤、コーヒーの中で渦を巻くクリープなどなど、ほとんどがやらせです。つまり商品のイメージを先行させて売っているため、極端な言い方をすると人を騙し騙し売っているのです。キムタクがCMで使っているからと言って、その商品が絶対的にいいはずはないのです。

 従ってネットワークビジネスの商品は「比較的いいものが多い」とある程度は言えると思います。しかし、その「口コミ」を主とした流通方法にはそれをドライブさせる魔法が仕組まれており、それがネットワークビジネスの誤解や偏見の元ともなっています。そう、それは「お金」です。

 つまり商品を広める人に対して会社側はその見返り(お金)を保証するのですが、極めて頑張って広めている人に対しては、通常のサラリーマンとはまさしく桁違いの見返りを保証するのです。つまり普通のサラリーマンが月収30万だとすると、ネットワークビジネスでは月収300万円なんてのもざらにいるわけです。それも普通の主婦がなったりするのです。なので、ある人は目の色を変えて広めまくり、ややもすると旧知の友人・知人がいなくなったり、人間関係を現金化していると皮肉られたりするわけです。まあそれは会社にとっても目の色が変わるくらいのお金(魔法)を用意しないと、きちんと商品が流通しないので、当然と言えば当然でしょう。

 しかしここで、ネットワークビジネスの会社のスタンスが二つに分かれるのです。一つは、良い商品にはそれだけ製造コストなどもかかっているので、そうでない商品と競合させるのは難しく、泣く泣くネットワークを採用しているという会社。二つ目は商品はそこそこに、とにかくお金で釣り上げて商品を低コスト(広告などと比べて)で流通させようとする会社です。つまり、前者は「商品先行・お金手段型」で後者は「お金先行・商品手段型」となるわけです。

 一般の消費者にとってはどちらの商品が好ましいでしょうか。当然、前者ですよね。私の知る前者型の商品には、やはり本当に素晴らしいものが多く、今開催されている愛知万博で用いられていたり、市町村が予算をつけてまちづくり・村おこしに使っているところもあります。薬事法の関係で言えないながらも、通常の医薬品以上の成果を見せているものもあります。しかしながら、一方で、後者型の商品はお金という魔法を使っているためか、ネットワークビジネスの中でも市場優位にあり、要するに目立つのです。

 独断と偏見を恐れず言うと、前者型には日本、後者型にはアメリカの企業が多いと感じられます。しかしそれはあくまで私の独断と偏見であり、最終的に「商品先行・お金手段型」か「お金先行・商品手段型」かは自分で判断、そして選択しなければなりません。ちなみに私も「商品先行・お金手段型」が絶対的に良いと思っています。

 ではまずは、何が判断材料になるのでしょうか。広めている人達、商品を実際に使ってみて、その会社のトップなどなどたくさんの判断材料があると思うのですが、一番手っ取り早いのがその会社が主催する「セミナー」に参加してみることです。ただし気をつけなければならないのは、ほとんどの「セミナー」は律儀に「心理学」を使ってきますので、何も構えがなく行くと大半は「洗脳」されてしまいます。そして「洗脳」されている隙に、外の喫茶店に連れて行かれて「サイン」をさせられてしまうのです。それをわかってかリクルートしたい人達はしきりに「セミナーに来い、セミナーに来い」と言うのです。私も言われました(笑)。

 さて、前置きがものすごく長くなってしまいましたが、私は今日、N社のセミナーに行ってきました。その内容を簡単に述べると、「権利収入(不労所得)の話」→「会社の歴史」→「商品の説明」→「権利収入(不労所得)の話」でした。見事な組み立てです。「お金」という魔力を存分に生かしきっており、人を「その気にさせる」に十分な展開ですね。で、私はどうであったかと言うと、言うまでもないですね。しかし今回のセミナーがたまたまそういう組み立てであり、別の時は商品の説明が中心なのかもしれません。ですのでN社が一概に「お金先行・商品手段型」とは言えないかもしれません。私が「・・・・」という顔をしていると、私を誘ってくれた人のお仲間の方は「3回はセミナーに来た方がよい」と言ってくださり、家に帰ると律儀にメールにセミナーリストが添付されてありました。とても親切でもっともなご意見ですが、私の限られた時間内で2回目のセミナーに行くかとなると、物理的に難しいと思います。とは言いながらも今日はとても勉強になりました。感謝いたします。

 話がめっちゃ長くなっていますが、本当に書きたいのは実は夜の行動なんです。夜はマーケティングに関する勉強会&異業種交流会に行ってきました。私は今は会社に所属していないので、こういう場には積極的に顔を出すことが生きていく上で必要不可欠です。勉強会のテーマは「営業の方法論」で、今日はとりわけ「マーケティング」「集客」に重きが置かれた内容でした。本当に面白い話がたくさん聞けました。

 まず、営業にとって大切なのは「見込みリスト」を作ること。闇雲に飛び込んでも、ポスティングしても実に非効率的なんです。例として住宅メーカーをあげました。住宅メーカーは大半がポスティングを採用しており、私の郵便受けにも毎日のようにマンションの広告が入ってきます。しかし、実際に問い合わせが来るのは5,000~10,000に一枚程度なんだそうです。実に非効率的です。

 しかしある一社の住宅メーカーは、他の住宅メーカーをはるかに突き放して、何千件という問い合わせを受けることに成功したそうです。その秘訣はなにか。広告の内容にあるのです。多くの住宅メーカーが「今がお買い時」とか「お安くします」とかいわゆる売り文句を中心にしていたのに対し、そのうまくいったメーカーは「まだ家を買うな」と広告したそうなんです。なぜその広告が効力を発揮したのか。。。それは、言えません(笑)。最近こういうのが多いなあ、と思うかもしれませんが、私は近頃、情報こそが利益の源泉、情報こそが最も価値ある資源と思っていますので、せっかくお金と時間を割いてきている他の受講生のためにもブログで公開することはちょっと控えさせてください。とは言うもののどうしても気になる人はメールして下さい。無条件にお知らせしますので(笑)。

 次に高島屋が「お金持ちリスト」を作ったそうなんですが、これもかなりうまくやったなと思わせるものでした。お金持ち一人をリストアップするのに300円しかかけなかったそうなんです。なるほどです。これも詳細は控えさせてください。メール頂ければすぐにレスポンスしますけど。

 他には継続的なフォローの大切さを学びました。要するに信頼関係を得てからきちんと営業するということですが、具体的な方法論もいろいろあるものなんですね。

 勉強会の後は異業種交流会ということで名刺交換会が始まりました。私はこういうのが大好きです。初対面の人と話すのが大好きなんです。実に有意義な一時間でした。関係ない話ですが、ある3人の人から「あなたは普通の人にはないオーラがありますね」とか「目がきれいですね」とか言われてしまいました。その中の一人は私と同じく、滝行をしている人でした。類は友を呼ぶでわかるのでしょうかね(笑)。もっとも営業トークでおべんちゃらを言われているのかもしれませんけど。。。

 その後は、いつも滝行でお世話になっている不入道に行ってきました。今日は年に一回の夏祭りでした。私が行った頃は終わりに近かったのですが、何とかご挨拶が出来ました。誰に??もちろん仏様たちです。

「いつも滝に来ている石田はまだこんのか」、と呼ばれている気がしてたので、無理やりにでも行くとスッキリしました。ただ滝に向かって観音様とお不動さんのご真言を唱えただけですが。それもスーツ姿で。不入道の仏様たちも喜んだでしょうね(笑)。
 
 と言うわけで今日はいろんな勉強ができ、人とも接して、最後には仏様にも年に一回のご挨拶ができてとても充実した一日でした。ありがとうございました。

最後まで読んでくれてありがとうございました(ブログランキング)
 
Commented by 意外くん at 2005-07-19 00:11 x
不入道観世音の千灯篭祭りに行きました、あそこで滝行をしているのですか?滝行を早くしたいのですがなかなか時間が・・・(言い訳かしらん?)
Commented by katamich at 2005-07-19 00:21
意外くん!!
お久しぶりです!!
いつでもお待ちしておりますよ。とりあえずは水曜日の篠栗です。
今は気持ちがいいですよ~。
by katamich | 2005-07-17 02:32 | ■ビジネス・事業 | Comments(2)