欲の本質は身体である 2022.1.22

滝行4日目。今日は久々にサウナに行ってきました。そこには十割そばがあります。蕎麦は五穀ではありませんので大丈夫。もっとも、今は「五穀断ち」とは言え、大豆はOKにしているので正確には「四穀断ち」です。蕎麦は修行では大いに味方になったそうです。千日回峰行でも野菜と蕎麦を携帯して食べていたとか。ただ、いろいろ調べてみると今は大きなおむすびを二個くらい持っていたり、帰ってから大きな皿でご飯を食べたりしているようです。

その昔は本当に野菜と蕎麦のみ。調味料は塩。醤油などは大豆が入ってますから。それで1,000日過ごすとどうなるか。タンパク質が圧倒的に不足していますので、骨が脆くなります。髪が抜け歯が弱くなる。実際、塩沼亮潤さんは若い時に千日回峰行をされていますが、何が辛いかって歯痛だそうで。お菓子も食べてないのになぜに虫歯。単純に歯を作るタンパク質が不足していたのでしょう。それ以外にも最近は脳梗塞なんて診断もあるようです。そもそも身体全体がボロボロ。千日回峰行は文字通り「仏」になる修行ですので、死の直前で正解。それでも死なずに生きているのは、修行による精神的支えなんでしょう。
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そのようなのに比べると、僕がの修行なんて甘ちゃんです。でも、それでいいと思っています。修行の目的は何か。煩悩を捨て去り、悟りをひらくことか。もしそうであるなら、「悟りたい」なんて最大の煩悩じゃないかと思うのです。正解はありません。でも僕としては、人生は楽しむためにあるもの。ワインを飲みたいも煩悩であれば、悟りたいも煩悩。本当に煩悩から解放されるには、何もしないこと。でも、人は生きていると何かする。食べるし、寝るし、思うし。だったら死ぬしかない。けど、死は誰にでも訪れる。つまり、誰もが煩悩から解放されるのわかってるんだから、そんな急ぐ必要なくない?

思うに、欲とは身体である。食欲、性欲、睡眠欲、名誉欲、承認欲、すべては身体があるからこそ。ただ、もしも事故や病気で身体が限りなく不自由になればどう思うか。第一の欲は「身体を取り戻したい」ではないか。一言で言うと健康。不健康の前にいかに贅沢な食事があろうが、社会的な名誉があろうが無意味。「身体」があるから、いろんな欲が出てくるんでしょ。

だったら身体があるうちに、身体があるからこその楽しみを追求することも一種の修行ではないか。僕がなぜ滝行をやっているのか。食事制限や断食をやるのか。それは単純に「やりたいから」であってそれ以上でも以下でもない。千日回峰行だってやりたくてやっている。偉いも偉くないもない。嫌ならやめればいいし、そもそもやろうと思うこともない。身体がなかったら修行もできない。全部同じだ。

生きる上で最も大切なのは身体。身体は潜在意識。身体があるからこそ、夢も描ける。身体が健康であれば、いろんな楽しみもある。だから、感謝しかない。つくづく身体には感謝。そこからスタート。

「五体不満足」の乙武さんがYouTubeで言っていた。ひろゆきから「性欲大魔王」と揶揄されてるのに対し、「ガチで返事すると、僕は手がないから一人でできないんです」と。これは深い。男性原理からすれば、一人で処理すればだいたいが賢者モードになってひと時でも性欲がなくなる。健常者であれば、それを割と自由にできるけど乙武さんはできない。ではどうすればこの五体不満足で性欲を処理できるのか。その結果としての、モテモテなんだ。

ピアニストのミシェル・ペトルチアーニは生まれつき骨が脆く、20歳まで生きられないと言われた。おまけに肺も悪かったそうだ。1999年に36歳で亡くなったのはあまりに早いと思うけど、彼にしては長生きしたんだろう。そしてペトルチアーニのピアノの腕前、作曲はずば抜けている。身体の不自由さなどまったく関係ない。そしてペトルチーアニは大の女好きだった。生涯で3人の女性と結婚した以外にも、手あたり次第だったとか。まあ、あのピアノを聴けば惚れてしまうのは仕方ないけど。

乙武さんにしても、ペトルチアーニにしても、不満足だったからこそ「身体」を最大限に使い、人生を楽しんでいる。僕が滝行できるのも身体があるから。たまには不自由を楽しみながら、大いに拡大していきたい。もっともっといろんな場所に行きたいし、いろんなものを食べたり飲んだりしたい。人生を大いに楽しみたい。それができるのはまさに身体があるからこそ。

オミクロンが拡大しており、この3年はそれぞれに身体に向き合ったと思う。とりわけ呼吸に。


だからこそ、人類はコロナで進化する。大きく社会も変わった。いよいよ何かが始まろうとしている。ありがとうございました。


by katamich | 2022-01-22 23:39 | ■人生哲学 | Comments(0)