伝説の前夜 2021.12.11
2021年 12月 11日

レコーディング前夜。前打ち合わせ。ピアノは北島直樹さん、ボーカルはふまさん(McMystie)、ディレクションは杉山正明さん、プロデュースは僕。 本番はさらにサックスの中山拓海さん、ベースの小川晋平さんが加わります。エンジニアリングは芹澤薫樹さん。 すでに泣いています。十数年前、福岡のニューコンボでたまたま岩崎宏美さんのツアーで福岡にいた北島さん、ベースの水橋孝さんのライブに遊びに来てて二曲ほど飛び入りで弾かれました。それに衝撃を受けて以来、大ファンであります。 そこにきてなんと杉山さんと北島さんが幼馴染ってご縁で今回のレコーディングが実現する運びとなりました。俺にはなんか神様がついてるんじゃないかと。 ふまさんとはそれまで何度もご一緒させていただいておりますが、きっかけはあるラジオ番組にゲスト出演する時、ダブルブッキングとなったこと。いわゆる主催側の手違いで場を同じくすることになったのですが、それがこうなるのだから宇宙は不思議だ。 北島さんとふまさんは初共演で、普段はあまりJAZZの現場に姿を見せないだけに、北島さんはふまさんのことは存じ上げなかったそう。 一方でふまさんは2年前にお亡くなりになったお父様がヴァイオリンの寺井尚子さんの大ファンで、それで北島直樹さんのことはよく知るわけです。 ふまさん、北島さんと共演することをお母様にご報告したところ、「お父さんももう少し長くいたらよかったのにね」とは言われたものの、間違いなく天国で喜んでいらっしゃるでしょう。つまり今回のレコーディングには天国のお父様のお力もあるんだなーと思っています。 リハが終わってちょっと飲むお店へ歩いて向かってる時、ふまさんは次の現場に行かれてましたが、北島さんビックリした口調で、 「ふまさん、すごいですね」 と仰られてました。つまりは、北島さんほどのキャリアを持ちながら、ふまさんほどのボーカルに出会うことはほとんどないとのこと。嬉しいです。 そんなわけで、レコーディング、どうなっちゃうんでしょう。あと数時間後に始まります。昨日はホテルに帰ってすぐ寝たものの、夜中に目が覚め、そっからずっと起きてます。まもなく夜明け。 なお、今回の選曲はふまさんと僕と杉山さんとで決めたのですが、いわゆるジャズ曲はありません。しかし内容はジャズにしたいと思い、僕の方から割と細かくアイデアを言いたい放題してたのが、なんとほとんどアレンジに反映されていてビックリでした。 すごいアルバムになりそうです。ライナーノーツはもちろん僕が書きます。さらにレコーディングにはメディアの取材も入るとのこと。 何かが起ころうとしています。