11時に彦根を出まして、大津に向かいます。琵琶湖です。
ランチがてらコンビニで休憩してると、ご近所にお住まいのチャリの人から声をかけてもらいました。同い年の男性。この周辺のことをいろいろ教えてもらいました。バウムクーヘンの有名なお店に行くといいと言われましたが、琵琶湖の中の島に興味あり。行ってみることにしました。
船は2時間に一本くらいで、30分後の14時15分に出ます。しかし生憎と緊急事態宣言中は観光での渡航は禁止。仕方ないね。琵琶湖の中に島があるなんてステキやん。昭和の雰囲気とかなんだろうなあ。いつか行こ。
ほんでもって、大津に向かってひたすら走ります。アップダウンはほとんどありません。天気も最高です。
琵琶湖大橋。壬申の乱の舞台になったのは「瀬田の唐橋」ですが、滋賀県と言うと「琵琶湖しかない」と思われますが、「近江」と言えば非常に由緒正しさを感じますよね。
今は都道府県単位で構成されていますが、文化的には今もなお律令国時代の「国」が濃いと思うのです。例えば福岡県はかつては筑前・筑後・豊前・豊後と4つに分かれており(厳密には筑前・筑後・豊前の3つ)、それぞれ福岡、久留米、北九州、筑豊って感じで、言葉も雰囲気も全然違います。滋賀県は近江、奈良県や大和、みたいな「県=国」のところもありますが、二つ以上の県が一つの国としては「東京・埼玉=武蔵」とか「佐賀・長崎=肥前」みたいなのもあれば、福岡や大阪のように一つの県で二つ以上の国にまたがっている地域もたくさんあります。確かに大阪では北と南で文化違いますもんね。これは「県民性」ではなく、国民性・藩民性と言った方がいいのかも。そりゃそのはず、律令国は奈良時代から明治時代まで、都道府県は明治以降ですから、文化的にはやっぱり「国」なんですね。で、近江国は日本史上、めちゃくちゃ重要な場所でありましたね。
スーパーホテルに着きました。ここで二泊、もうすぐ終わりになりますが、身体をしっかり休めたいと思います。へ~、琵琶湖虫なんているんだ。地域だな~。
近江ちゃんぽんとやらと食べました。長崎に比べて醤油ベースで随分とあっさりして、これはこれで美味い。個人的には長崎派だけど。
で、近江国ですが、天智天皇の時代、白村江の戦いで日本は歴史的な大敗を喫します。もし唐が攻めてきたら、中心の都は海から遠い方がいいってことで大和から近江に移されました。さらにバラバラだった豪族を一つにまとめ、初めて中央集権の「国家」を目指します。その後、壬申の乱で天武天皇が即位するのですが、そこで初めて「日本」って国家単位が誕生します。
で、今日は総裁選で下馬評通り岸田さんが勝ちました。しかし実質的に勝ったのは安部さんであり高市さん。522年に日本に最初に仏教を持ち込んだ司馬達等がいたのが「大和国高市群」でした。天武天皇の息子に高市皇子ってのもいました。安部さん、高市さんは「国家」を非常に大切にする人たち。ネトウヨにも人気。それに対して河野さん、石破さん辺りはこちらかと言うと左側。
そんな日本の転換点を、文字通り歴史的に転換した「近江」で接したのは感慨深い気がしました。
そんなわけで、明日は今回のチャリ旅で初めてチャリに乗らない日となります。ありがとうございました。
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