二つの終戦!世界はどうなる!? 2021.8.15

8月15日、終戦記念日です。雨の方は大丈夫でした。夕方、川の近くで動画を撮りました。



ところで今日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。な、な、なんとアフガニスタンで、タリバンが首都カブールを開城してしまったのです。アフガニスタン。1997年にあの辺を旅しているとき、たびたび耳にした国。イランのマシュハドのアフガニスタン領事館でビザが取れると聞き、本当に取ってパキスタンのクエッタまで抜けた旅人もいた。当時はタリバン政権真っただ中。過激なまでのイスラム原理主義を推進し、近代的な人権など存在しなかった。あんな国を旅するなんて無謀だけど、実際、やった人がいた。

その数年後、アフガニスタンを旅したって人がちらほら出てきました。2001年の同時多発テロ事件をきっかけに、アフガニスタンに潜伏しているビンラディンを殺害し、タリバンを追放。アメリカの指導の下で新政権が樹立し、一応は平和な国へと舵を切り始めました。日本にもアフガニスタン大使館ができ、そこでビザが取れたらしい。行ったところで何が楽しいわけじゃなかったそうだけど、行くだけでも価値があった。もっとも、政情はまだまだ不安定で、タリバンはゲリラ的に潜み、たびたび襲撃していた。外国人が多く泊まるインターコンチネンタルホテルなんかも襲撃のターゲットだった。それでも一応は民主的な国家であった。それがそれが、一夜にして崩落。大統領は隣のタジキスタンに逃げた。この一枚はきっと歴史に残るであろう。
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タリバン政権では女性の人権はない。教育を受ける権利も、外で働く権利もない。ブルカで覆い、顔は髪を出すこともできない。学校では先生がお別れを告げ、女性とは泣いていたそうだ。日本では考えらえない。突然、何者かに政権を奪われ、「明日から学校なし」って言われたらどうだろう。仕事もなくなる。お金だってどうなるかわからない。完全に振出しに戻ったのだ。タリバンから逃げてアメリカの飛行機にしがみつく国民たち。数名は亡くなったそうだ。
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普通に考えて、飛行機にしがみついて逃げられるわけない。上空から落とされる、いや、上空に行ったところで凍え死ぬ。そんなことわかっているのに、それでも必死。歩いてタジキスタン等に行くことはできないのか。タリバンが見張っているのか。それでも何人かは難民化するであろう。

さあ、アメリカはどう出るか。空爆するのか。それか平和に話し合いを持つのか。タリバン政権になって困ったことは、一つは人権軽視、一つは麻薬の温床、そして最大の懸念はテロが醸成されるってこと。9.11のようなことが再びないとも限らない。タリバンがいきなり民主的になればいいけど、それも難しい。さあ、どうなる。バックには中国もいる。タリバンは「イスラム原理主義」と言いながら、禁止されている麻薬を栽培したり、同朋(ウイグル人)を蹂躙している中国と手を組んでいたり、思想に一貫性があるわけじゃない。結局、利害でしかない。もしかしたらアフガニスタンはベトナムのように「アメリカと中国の代理戦争」の場となるかもしれない。きっと中国はタリバン政権による新国を承認するだろう。パキスタンは追従するだろう。ベトナムの代理戦争は「資本主義 vs 共産主義」だったのか、今はまさに「文明の衝突」だ。

コロナどころの騒ぎじゃなくて、世界がよくわからなけど動きまくっている。日本は大雨。感染拡大。まだまだ暗いトンネルから抜けられないけど、それでもきっと良くなる。そう信じて淡々と過ごしたいと思います。ありがとうございました。


by katamich | 2021-08-15 23:39 | ■時事問題 | Comments(0)