「みねまいこ」のCDデビュー記念ライブ 2005.6.30
2005年 06月 30日
そして夜は、大学時代からの友人「みねまいこ」のライブに行ってきました。ライブに行くのは実は二回目。一回目は去年の今頃でした。その時は、いろんなグループの間に出ていて、お客もちらほら。それから一年。いつの間にか「大きく」なっていました。同じ場所で単独のライブ。客もギッシリ。面白いことに客に統一感が全然ないのです。ネクタイ姿のリーマンもいれば、可愛い女子大生、はげたオヤジ、小さな坊や、どう考えても怪しい風体のおっさん。。。(中には「セカチュウ」で一世を風靡した片山恭一氏の姿も)
そんな可笑しな連中の前で堂々と歌う「みねまいこ」にちょっと嫉妬を感じつつ、嬉しく思うライブでした。一曲ごとのレビューなど無意味なことをここで展開するつもりはありません。私が言いたいのは、「みねまいこも変わってないな」ということだけです(ちなみに「みねまいこ」は本名です)。変わったのは周囲とそれを取り巻くリスナーの環境なんだな、とライブに接して思いました。彼女とは知り合って10年にもなるのですが、一向に変わってないのです。「オマエは10年も何をしてたんだ!」と言いたくなります。
私と「みねまいこ」(←平仮名でややこしいので括弧してるだけです)は10数年前同じ大学に入学しました。一年の時から同じクラスだったので知ってたけど、話したことはなかったな。私は一人の世界をつくり、コアな友人しかいなかったのに対し、「みねまいこ」は音楽のサークルなどに入ってそれなりにみんなとわいわいやっていた(ように見えた)。しかしそんな無理は一年と持たず、やっぱり「みねまいこ」は自分の世界を持つようになってきたのです。そこで2年のある授業で、たまたま私の隣に座った「みねまいこ」が話しかけてきて、確か音楽の話なんかをしたのだと思います。それから近くのジャズ屋などに一緒に行っては歌ったり楽器吹いたして遊ぶようになりました。ちなみにさっき、私の横に来たのを「たまたま」と言ったけど、すでに自分の世界を確立している私のことが気になって、「わざと」隣に座ったのだと今では思っています。
しかしそんな日々も長くは続かず、突然、「みねまいこ」は「歌が歌えない」と言ってきました。何を病んだのか「口が開かない病気」になったのです。4年になると、私は一応就職活動を始め、「みねまいこ」は私の前から姿を消しました。再開したのは一年後の大学の卒業式でした。私は数週間後に放浪のたびに出て、「みねまいこ」は別の大学院に進学。その瞬間はなぜかお互いよそよそしかったのが、本格的に再開したのがさらにその3年後の私が福岡市に移り住んでから。それでも一年に一度会うか会わないかの関係。
今日のライブに接して、やっぱり「みねまいこ」は全然変わっていないことを確認できてよかったのです。「みねまいこ」の歌をちょっとは受け入れるように周囲が環境が変わっただけなのです。でもそんなことお構いなしに、「みねまいこ」はライブやイベント、ラジオ番組で問題を起こしつつ、自分のレーベル「おさかなレコード」を立ち上げ、全国のCD屋に並べられるようになりました。さらには、かねてからのアイルランド支部に加えて、この夏はドイツ(+東欧)に進出するなどワールドワイドに活動が広がりつつあるのです(ちなみに私も同じ時期にアイルランドに行っていました)。
今日のライブは知ってる歌ばかりでした。「みねまいこ」がニフティのオーディション番組にコツコツ投稿しては、「ただものでない」と評価を受け毎回入選するにもかかわらず、決して一位になれない悲劇の時代の歌ばかりでした。その当時に自分で焼いたCDRにペラペラのお粗末なジャケットをつけて、「CD出した」と言ってもらったラインナップとなんら変わっていないのです。
それがこんなに立派なCDつくちゃって。父ちゃん情けなくて涙出てくらい!(←あばれはっちゃく風ね)。そのCDにはなんとスペシャルサンクスに私の名が。「石田節」と銘打たれてあるのです。石田節ですよ、石田節。「みねまいこ」いわく、私の行動や言動がいちいち「石田節」なのだそうです。それは10年前から言われていました。私は今でも「変わってる」とか「濃い」とか言われるのですが、実は10年前から何も変わらず「石田節」だったのですね。でも最近は私のことを理解する人も増えてきました。「みねまいこ」と同じく、私も10年何も変わらず、周囲が我々に多少なりとも理解を示すようになっただけなのかもしれません。
そんなことをジンワリ思いながらライブを楽しみました。ライブ後はファンに囲まれ、ゆっくり話す時間がなかったけど、あんたが主役なんだからもっと囲まれてなさい、と念力を送りました。
今まで、「みねまいこ」だけには負けたくないと思っていましたが、これからもそう思い続けることが出来そうです。めるしい。
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