【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8



4時半に宿からウーバーで空港へ。二泊三日のコルカタ、とても充実した滞在でした。ところでウーバー(Uber)、耳慣れない言葉かもしれない。タクシーの一種ですが、法的には白タクに近く、日本でも稼働しているが、まだグレーな扱い。

しかし、インドやエジプトなどではかなり普及しているようで、雇用創出にもつながる上、旅行者にとっても便利。やり方はこう。


スマホでUberのアプリを立ち上げる。行き先を入力すると値段が出て、配車を選択。数分後に車が来て、目的地まで乗せてくれる。支払いは現金かクレジットカードで。


これだけだけど、その車は自家用車でも構わない(と思う)。この辺が日本ではグレーなとこで、本社が外国だからなんとかなってるのだろうか。このシステムの画期的なのは、明瞭会計であり、メーターを倒さないインドなどで交渉の必要がないこと。旅行者には大助かりなのだ。しかもボッたり変なことをしたら、評価や通報の対象となり、仕事ができなくなる。この辺は使ってみないとわからないでしょうが、ほんと画期的なシステムだ。

そんなわけで、ちょうど同じ時間の旅人がいたので4人で空港へ。行きは偽プリペイドタクシーに騙され2人で800ルピー(1,300円)だったのが、4人で250ルピー(400円)となりました。


次はいよいよバングラデシュはダッカです。インドのLCCスパイスジェットで到着。空港のWi-Fiを拾ってウーバーを手配し乗り込みます。しかし、まず運ちゃんが場所をわかってない。オレたちに聞いてくる始末だけど、こっちはネットに繋がらないのでナビできない。距離的にはさほどでもないはずが、めちゃくちゃ迷って、いろんな人に聞きながら、結局、近くまで来るも辿り着かずに歩いて探すことに。

ここでトラブル発生。ウーバーでは150タカだったのが、たくさん走ったので330タカと表示されている。おいおい、こっちは早く着きたい上、乗りたくもない車で延々と連れまわされて余分な代金を支払うとは理不尽な。これが普通のタクシーだったら150を払って立ち去ればいいものの、ウーバーで表示されているので支払うしかないのだと。

それは完全に運ちゃんに落ち度と思いながら、こっちもネットでナビができない非があるのかもしれない。ウーバーはネットとセットなのだから。最終的に「バッド評価だ!」と捨て台詞を吐きながら330(420円くらいだから別にいいのだけど)を払いましたよ。けど、運ちゃんもわざとじゃないし、英語も地図の読み方もわからないで、よく走ってくれました。なのでバッド評価はせずに感謝です。ごめんなさい。


ダッカ、さっそく空気は悪いですが、いいお天気です。宿は割とすぐに見つかりました。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_17335854.jpg


ちょっと休んで宿(日本人宿あじさい)の情報ノートに書いてあったメシ屋に行き、ランチ。インドにはないビーフのカレー。美味い。動画で食レポしています(笑)
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_17342395.jpg


宿に戻り、しばらく昼寝。ダッカにある「日本人宿あじさい」についてですが、ちょっと正直に評価したいと思います。良い点は日本人が集まり情報交換ができること、ダッカでは比較的安いこと。と言っても、ドミで1,500円なので設備や環境にしては割高。バングラデシュは一般の観光客が来ないのでホテルが競争する必要はない。もしかしたら、安宿よりは高級ホテルの方が需要があり割安かも。良くない点として、じめっとしてる、蚊が多い、たばこ臭いなど。この辺、仕方ないとは思いますが、気になる人は避けた方がいいかと思います。もし次にダッカに来るならば、高級ホテルにするだろうなあ。

とは言いながら、旅人と交流できるし、あと、日本食レストランがありお酒が飲めるのはやっぱりグッドなポイントだな。はい。宿泊者と一緒にローカルの食堂へ。やっぱ人が多い、多い。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_1734473.jpg


ナンと、ニンニクの効いたカレーのようなもの。これで50円ないくらいだったかな。確かに美味かった!
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_1735152.jpg


バングラはサイクルリクシャーの国だな。インドより普通に多い。渋滞がすごいので短距離なら歩いた方がよく、あまり利用価値はないと個人的には思いながら、現地の人には需要があるのだろう。そう言えば、東南アジア、南アジアの人はあまり歩かないと聞いたことがある。女性など、あれだけ着込むと歩くのはつらいだろう。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_1736108.jpg


宿に戻り、日本食レストランでビールを飲む。ここで知り合った旅人は、基本、節約旅行なのでビールと日本食は感激だったようだ。バングラはイスラム戒律が厳しいので、外国人以外はお酒は厳罰。だから、酒類は基本、日本より高い。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_17352283.jpg


日本から持ち込まれた物資だろう。観光客の少なさに比して、駐在の日本人は多い。人口が多く、需要はあるだろうから。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_17363173.jpg


場所を移してまた談笑。なんだかんだ言って、この「日本人宿あじさい」は憩いの場なのだ。一般の観光客が泊まることはあまりないと思うけど、バックパッカーはまずはここを目指すといいでしょう。旅人との語らいは楽しく有意義なものだ。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_17354432.jpg


旅人たちと。ここに写っている女の子は「さくらちゃん」で、2~3日の滞在の予定がいつの間にか従業員のようになり2か月近くいるのだと。自由な精神、いいなあ。
【コルカタ→ダッカ】49か国目、バングラデシュでオレも考えた 2019.3.8_b0002156_1737174.jpg


と言うわけで、49か国目のバングラデシュ、無事に入国できました。明日、第二の都市であるチッタゴンに移動します。バングラデシュについて。人口は1億6千万人で世界8位。人口密度は世界7位だけど、上位はマカオやシンガポール、香港など小国であり先進国なので、それらを除くと圧倒的1位。だから、とにかく人が多い。

これから先、国としての「ポテンシャル」はあると思うけど、政治次第かなと思う。まず、圧倒的な空気の悪さと渋滞の劣悪さ。これでは観光客は来ない。せいぜいバックパッカーかマニアくらいで、インドや中国、東南アジアに比べると観光ポテンシャルは相当低いと思う。

また、雨量も多く、湿地帯なので洪水の被害が毎年ひどい。蚊も多く、地域によってはまだマラリアも残っているようだ。この辺、志ある敏腕の政治家が登場し、一気に改善すると変わるだろうけど、ほんと、政治次第だろうな。

ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」の着想は、むしろ先進国の識者に評判がいいだけで、バングラデシュではどれくらい機能しているのだろうか。実際、バングラデシュの経済を支えているのは、「低賃金高労働力」を利用する外資系企業の存在ではなかろうか、と思ってしまう。


もっとも、一旅行者、それも一日しかないで何を言うかと思われるだろうけど、車で4キロ走るのに1時間もかかる環境では、正直、生み出されるものは極めて限定的だろう。さらにその渋滞は深刻な健康被害をもたらす大気汚染を生み出し、国民一人ひとりが持つポテンシャルを著しく損なっている。

正直、今のところ、バングラデシュに対してはネガティブな評価しか思いつかない。人が親切であるなどは、インドなどと比べてすれてないだけで、そもそも観光産業が発達していないので、お土産屋など物売りもほとのどいない。それではぼろうにもぼれない。

25年前に初めてインドはカルカッタに行ったけど、その時と比べて今はすごくマシになってると感じた。良い悪いは別として、貧困対策、いや、貧困者滅亡(いろんな意味で)のために政治家が辣腕を振るったと耳にしたのだけど、やっぱ政治家の力って強い。

今のバングラデシュに必要なのは、ユヌシ氏のような社会実業家ではなく、ユークワンユーやマハティールのような志ある独裁政治なのかもしれません。

これでアジアと呼ばれるところで、言っていないのは北朝鮮、モルディブ、東ティモール、ブータンくらいとなりましたが、今まで行った国で、バングラデシュは圧倒的に窮屈で、すみません、「不快」に感じました。もちろん、もっと居れば評価できるところもあるでしょうが、あくまで第一印象では正直なところとして。ありがとうございました。

【受付中の講演・セミナー】
 
■3月21日(木)/沖縄/宇宙となかよし塾~弥勒のみこちゃんを迎えて

---
受付中のイベントプロフィール・実績メルマガFACEBOOKTWITTEROFFICIALお問合せ

友だち追加数
アカウント名は「@gix0298a」
by katamich | 2019-03-08 23:39 | ■旅 | Comments(0)