空があれば、なにもいらない 2018.10.30
2018年 10月 30日
今日は30日、明日で10月も終わりなんだな。何度も振り返ってしまうけど、今年は本当にいろんなことがあった。ここ数年、年間のスケジュールをほとんど決めずに進めてるのだけど、だからこそなのか、不思議な出会いが続いている。今年の正月の時点でまったく予想もできない出会いばかりで、来年もきっとそうなるだろう。けど、振り返ってみるとすべては必然としか思えない。
今年1月、いつもお世話になっているクラリネット奏者の後輩、土井くんとジャズ講座をやったとき、土井くんが連れてきたピアニストが阿部篤志さんだ。一発で気に入ってしまい、またどこかでお願いしたいと思っていたとき、YouTubeのBGM、ジングルを作ってもらったり、そして年末、12月30日にも出演していただくことになった。
そして、またも不思議なことがあり、ここ数年、何かとご参加いただいている音楽家の杉山正明さん、先日の全出しトークライブにも来られて、懇親会ではトランペットを披露していただいた。あ、せっかくなので30日もお願いしますと言ったところ、今まで知らなったのですが、雅楽の第一人者である東儀秀樹さんのアルバムを何枚もプロデュースしていた。そこではアレンジやシンセの担当だけど、なんと阿部さんもここ最近、ずっと東儀さんとツアーでまわられているではないか!
言うまでもなく雅楽は神道に深く結び付き、東儀さんご自身も宮内庁にいた。そして年末のそのイベントのテーマの一つに「神道」がある。杉山さんと阿部さん、おそらく面識はないはずだけど、東儀さん、そして私を通してすでに結びついていたのだ。きっと当日まで対面することはないでしょうが、杉山さんにはシンセであらかじめ音作りをお願いして、そこに阿部さんのピアノを乗せていただくことにした。
そのイベントのタイトル、「大浄化祭~空の儀~」と決まった。一応、「そらのぎ」と読むけど、言うまでもなく「くう」の意味ある。色即是空の空だ。2016年に書いたCDブックが『そらのレコード』であり、音楽も実に美しい。そのCDには土井くんのクラリネットも入っている。
オレは「空」が好きなんだ。とても好きなんだ。嫌なことがあっても、ボーっと空を見ているだけで、気持ちが安らかになる。「空」は「宙」でもあり、宇宙に通じる。夜の空も好きだけど、昼の青空も好きだ。『そらのレコード』は「アカシック・レコード」ともかけているけど、舞台は久高島。改めて読むと、なんだか恥ずかしい感じがするけど、同時に感動してしまう。我ながら、この本は自分史に残る名著だと思う。これからどんだけ本を出すかはわからないけど、いろんな意味でこの本は切なく、美しく、愛らしい。
12月30日のイベント、タイトルを決めるのはすごく難航した。いろんな案を出し合ったけど、最後は「空の儀」って言葉が浮かんで、これ以外にあり得なくなった。杉山さんも「天に昇る音を作りましょう」と大いに賛同してくれたけど、そうなんだ、その日は「音」もある。そして「香」も入る予定だ。
「空」のようなイベントにしたい。「宇宙となかよし」も「空」だ。『ぼくたま』も空色だ。何度も言うけど、オレは「空」が大好きなんだ。クーネルに感謝しつつ、ただ「空」を見ているだけで何もいらない。オレは旅好きなのは、いろんな「空」に会えるからだ。自転車で空の下を走る。朝、昼、夕、そして晴れの日も曇りの日も雨の日も、ずっと空に包まれている。ここの空、沖縄の空、インドの空、エジプトの空、ギリシャの空、アイスランドの空、いろんないろんな空があり、すべては一つだけど、同時にいろんな顔がある。ただ、空を眺めていれば、オレは幸せなんだ。
11月の弥勒ツアーも、みんなでただ空を見たい。神様に導かれながら、ただ、空を見ていたい。空に見られていたい。これからもずっと空を見続けていきたい。いつかは、あの空に帰っていく日まで。何を書いてるんだろうね、オレ。空があれば、何もいらない。ありがとうございました。
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