コズモクダカが大嫌いで大嫌いで大好きでたまらなかったんだ! 2018.5.30

今日から21日間の滝行に入ります。昨日はなんやかんや2時くらいまで起きてましたが、5時に起きて篠栗町の「金剛の滝」に行ってきました。導師にお会いするのも久々です。今回は「初心」に戻って日の出時刻にきちんと滝場に到着し、行を続けたいと思います。こちらは北九州でライブハウスを経営しているシモカワさん。
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ど、どう見ても半世紀のプロ行者。ただ、年齢は30代だったと思いますが、彼も21日の滝行に入っており、三週間目とか。そしてこの間、ほとんどを断食で過ごし15キロ減ったそうです。もっとも、元の体重が3桁あったそうですが、失礼(笑)


新刊『僕らの魂が地球に放り込まれた理由』を導師とこちらのお寺に献本することができました。14年間の滝行の成果の一つでもあるので、お渡しできてよかったです。本文やプロフィールには導師のこともちらほら書いてますしね。そして文殊菩薩が戻ってきたそうです。


先日、文殊菩薩からお叱りを受けた後、初心を約束し、さらに昨日の夜、薄井先生のセッションを受けたのも大きかったと思います。


「今回の滝行のテーマは『泣くこと』ですね~、それも思いっきり大声出して泣くといいみたい~」(こんなしゃべり方)


薄井先生は私にとってなんでも話せるお姉さんのような存在。金子尚美チルドレン同士でもあり、ちなみに他のチルドレンは堀内さん、マイさん、リュウ博士、大杉さん、LICAさん、FUMITOさん、みきちゃんなど存在感あります。ともあれ、「泣くこと」と「初心」に気づいたおかげか、文殊菩薩が戻ってきたそうです(私は見えないけど)。


夜は福岡の月イチ宇宙となかよし塾の39回目。今日は記録を更新しました。私のセミナーの「最低参加者数」です。男性のみ3名。今まで女性がいなかったこともないし、これだけ少ないのもありません。いろんなことが重なって。しかし、結果的に、今日のセミナーはこの3名(私入れて4名)でしか成立しない、私のセミナー歴のベストバウトとなりました。気が付いたのです。感動したのです。これが本当のセミナーだ。


前半、ちょっと質問タイム。仮想通貨の話とか。一時間後、FBライブ配信。超絶早口で新刊の話など。そして最後の一時間、参加者さんが「前半に話していた『ラケット感情』についてもう少し教えてください」と質問。


「ラケット感情」とは代理感情とも言いまして、新刊にも登場する「ウソの感情」のこと。人間には「4つの基本的感情」があり、それが「喜び」「悲しみ」「怒り」「怖れ」。「ラケット感情」とは「悲しいのに怒る」「怖いのに笑う」「腹立つのに泣く」など本来の感情を覆っている偽りの感情のこと。しばしば例示するのが横山やすし(やっさん)。やっさんはいつも怒っていた。毎日弟子を家に呼び、鍋奉行をする。誰からが時計を見ようもなら、「なに時計見とんじゃ~!帰れ!」と怒鳴り散らし、本当に帰ろうとしたら「なに帰ろうとしとんじゃ~!」とさらに怒鳴り散らす。


やっさんは本当は腹立ててるんじゃない、悲しいのだ。人々が自分から去っていく、相方も政界にでて離れていく。ラケット感情は出しても出しても消えることはありません。その根にある「ホントの感情」を認め、出さなければ怒りも悲しみも消えません。セミナーではこんな図を書いて説明しました。
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ここでの「怒り」がラケット感情(偽の感情)であり、「悲しみ」が本当の感情。やっさんの例もこれで、「悲しみ」は「失ったものを乗り越えるために必要な感情」であり、この感情が出る時、「大切なものを失った」という事実が前提となります。やっさんなら相方や配偶者、真の仲間たち。


しかし主に男性の場合は「悲しみ」を素直に出すのが下手です。その代わりに「怒り」で代理するのです。やっさんは本当は悲しいのだけど、怒りで誤魔化している。しかし、ラケット感情は出しても出しても消えません。その結果、本当の感情である「悲しみ」は残ったままであり、これを処理するには麻痺させるしかない。それが「依存症」なのです。喪失感・空虚感から来る「悲しみ」を処理するには、本来は素直に「泣く」のが必要ですが、やっさんは「男は泣いたらあかん」という価値観に縛られているので、「怒り」で誤魔化し、本当の感情である「悲しみ」を麻痺させるためにアルコールに走ったのです。肝硬変で死ぬほど飲むなんて、どれだけやっさんの悲しみは深かったのか。


この話をしたとき、ふと気づきます。


「あ、これ、オレだ」


昨日のブログで「2年前、1年前に密につるんでいた人たち、恥ずかしい話ですが、今、ほとんど疎遠になっています」と書いたのを思い出したのです。この人たちはあるシンボルを通してつながっていました。そのシンボルを「コズモクダカ」と言います。


2016年3月、いつも皆さんをお連れしている沖縄の久高島で、あるボーカリストの掛け声により一つのバンドが結成されました。なんとその場にボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード&作編曲の5人が揃っていたのです。久高島で結成され、「宇宙となかよし」がきっかけだから、「コズモクダカ(宇宙の久高)」と名付けよう。一瞬でバンド名まで決まり、二か月後の練習日まで決まりました。


当初はちょっとしたコピーバンドくらいのもんで、好き勝手にやればいいと思いながらも、きっかけはあくまで「Qさん」なので、さりげなく関与していいかと思う程度でした。しかしその後、ボーカルが録音した「鼻歌」を元に、キーボードの「まゆちん」こと「かげした真由子」さんが、このような曲をアップしてきたのです。




私はこれを聞いた瞬間、バババ~とインスピレーションが開き、「作詞させてくれ」と言いました。これを聞くとある情景が浮かぶ。それを日本語にすればいい。タイトルは候補を皆さん出し合ったのですが、歌詞の中にある「そらのレコード」と私の一存で決めました。


さらにまゆちんは同じく鼻歌からこんな曲まで作り上げたのです。




これを聞いた瞬間、同じく情景が浮かび、それも久高島をみんなで歩いた情景、それを私は歌詞にしました。タイトルは「久高~QUDAKA」。5月の練習日までにみんな、この通りに練習するんだ。Qさんが書いた詞で演奏するんだ。


初めての練習日の翌日、藤沢あゆみ先生と話をしてる中で「1000人トークライブ」をすることが決まりました。happyちゃんの助けもあり、会場、スタッフなど人材も揃いました。会場は世田谷区民会館。3日後に締切の抽選会に滑り込み、20倍の競争率であゆみ先生と仮決めした12月10日(土)に決まりました。


そのトークライブは私の10周年となっていますが、コズモクダカのデビューライブにもしよう。カバー曲を数曲、そしてオリジナルである「そらのレコード」と「久高~QUDAKA」を演奏しよう。どうせならレコーディングしよう。どうせならプロにも助けてもらおう。私の後輩であるジャズクラリネット奏者の土井徳浩くん、一緒に久高島に行ったチェロの松本愛子ちゃん、ツインソウルというユニットでご縁のあった塚田剛さんにお願いし、8月に「久高」、9月に「そらのレコード」を録音しました。さらにそれを元にCDBOOKを作ろう。文章はオレが書く。そうしてできたのが、『そらのレコード』(エバーグリーンパブリッシング)でした。
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編集は元々オレの本を出したいと連絡してきながら、飲みや旅の仲間になった大手出版社に勤める女性。装丁は初仕事ながらもデザイン事務所に勤める女性。そしてカバーデザインはガールズイラストの第一人者である蛯原あきらさん。久高島にもご一緒しました。
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この一冊のために、すべてを私周りのスタッフで固めました。それだけ人材が揃っていたのです。そして12月10日(土)に1,000冊ほど用意し、ステージでも演奏し、そのトークライブは「伝説」となる大成功をおさめました。


しかし、その後、コズモクダカは一言で「見解の相違」により分裂します。ボーカルが脱退しました。ベースが脱退しました。昨年12月1日は「シンクロニシティ・メッセージ」なるトークライブをしたのですが、オリジナルメンバーではありませんでした。ただ、演奏自体のクオリティは上がっていました。


私はコズモクダカが分裂していくのを、何とか阻止しようと、何度も何度も話をしました。夜中に電話することも一度や二度ではありません。しかし、分裂を不可避とする事件が何度も起こり、オリジナルメンバーをあきらめるしかありませんでした。


その時の私の感情は「怒り」でした。先に脱退したボーカルはその前の年、連絡しない日がないほど密に密に常に取り合っていたのに、私は「怒り」でフェイスブックをブロックしました。顔も見たくないのです。次に脱退したベースはブロックまではないものの、交流をたちました。さらについ先日、昨年末以降ぎくしゃくしていたギターを友達から外しました。フェイスブックは関係性をこのように客観化できる。そこまでした私の感情はすべて「怒り」でした。


オレはあれだけしてやってんだ。150万以上自腹してんだ。スタジオも、交通費もホテル代も、オレが出したりもしたんだ。あれだけやって、どうしてそんな「不義理」をするんだ!「怒り」でした。


しかし、今日のセミナーでついに封を開けてしまったのです。

オレは「怒り」なんかじゃない!「悲しみ」だったんだ!オレはコズモクダカが大好きだったんだ。メンバーも曲も演奏も、オレが一番大好きだったんだ!青春であり、オレの活動の集大成であり、後世に伝えていきたいと固く決意したものだった。大好きな久高島で結成され、久高島を思いながら詞を書き、大好きなジャズとクラシックのテイストを混ぜ混ぜし、オレが大大大好きな世界観を創ることができたんだ。そのためにできることはすべてやりたかった。お金など問題じゃない。100万でも200万でもこのために出す。なぜなら、好きでたまらなかったから。会社を辞めて以来、ここまで好きな活動は他になかった。ここまで大好きなものを、どうして・・・!


どんどん分裂するコズモクダカを必死で修復しようとしながら、だけどもう無理だ。まゆちん、薄井先生、ローディのいがじー、たまごちゃんなど相談しながら、どうにかして復活したかった。だけど、ダメだった。昨年末はよかったのだけど、クオリティは高かったのだけど、けど、何かが足りない。いや、これでいいんだ。必死で自分に言い聞かせがらも、どこか喪失感を認めたくなかった。


だからオレは「怒り」で誤魔化していた。オレは正しい、悪いのは不義理にして去っていった奴らだ。もちろん言い分は双方にあろうけど、金出してんのが「善」であり、「やってやってだ」みたいな「不遜」にあふれていた。だから、「怒り」しかない。


するとどうなるか。コズモクダカをシンボルに集まった、およそ7割とは完全に疎遠になってしまった。まゆちん、薄井先生、たまごちゃん、いがじーとは時々会うけど、それ以外の人たちとはもう会うことはない、会いたくもない!なぜならオレは怒ってんだから!Qさん、なんか怖い!近寄りたくない!当然だよな。


けど、昨日、今日にかけて認めるしかなくなった。オレは本当は怒ってんじゃない。大切なものを失ってしまった「悲しみ」を覆い隠してたんだ。コズモクダカの分裂を見ながら、オレは一回だけ涙を流したことがある。それは石垣島にメンバーの何人かが行っており、そこでちょっとした事件があり、最後に港で別れる時、急に涙が出てきた。その後、一人で黒島に行ったけど、自転車に乗りながら、ずっと泣いていた。その時はなんで涙が出てきたのわからなかったけど、パナリ島で少しだけ素直な心を取り戻したからかもしれない。とにかく悲しくて悲しくてたまらなかった。けど、すぐにまた怒りのモードに戻り、「コノヤロー!バカヤロ―!」の一心であらゆる活動を続けていた!


そう、この1~2年のこれの原動力はコノヤローだ!怒りだ!オレの大好きなものを奪っていった奴らに対する怒りだ!怒りに依存さえしていた!しかし、それはウソだった。オレは単純に悲しかったんだ。石垣島と黒島の一瞬以外、オレはずっと怒っていたようだけど、本当は悲しかったんだ!


セミナー中、そのことに気づいてから、オレは涙をこらえるのに必死だった。終わってから、オレは早足に場を去ったけど、そこでようやく泣くことができた。涙が止まらない。だからバスにも乗れない。家まで10キロ、ただ歩いた。涙が本当に止まらない。これを書いてる今も涙が止まらない。なんでだ。もういいじゃん。けど、勝手に涙が出てくるんだ。


オレはずっと怖かったろうな。けど、今回、自転車で四国に行ったとき、岡山でありえないくらい熱烈に歓迎された。そんなの、久しぶりだった。オレは何度も何度も学長やその他のメンバーに感謝した。この会を作ってくれたのが小川かつみさんだった。怒りのQさんではなく、かつみさんは2016年8月に大阪で見た、「繊細なQさん」をきちんと知っていた。この人をみんなに会わせたいと純粋に思ってくれた。


昨日、薄井先生のセッションが終わってから、岡山で会った方とやり取りがあった。その時にもらった言葉や態度から、また何かに気づかされた。その「何か」はわからかったが、何かがあった。けど、滝に行くと文殊菩薩は戻ってきていた。薄井先生から今回のテーマは「泣くこと」と言われた。そうか、オレは単純に悲しかっただけなんだ。ずっと怒りでそれをごまかし、素直に悲しむことをおさえていた。今回の自転車、そして岡山、新刊の発売、そして今日からの滝行とセミナー。すべて「悲しみ」を思い出すために仕組まれた神々の約束だったんだ。


ああ、書いてしまった。もう二度と話題に出すまい、あんなバンドの名前など、オレの歴史にはない。そう思っていたのに、書いてしまった。今だけは素直だ。まだまだ怒りはあるかもしれない。けど、今日、何かが溶けた。今回の滝行で、新刊にも登場した神様たちと交流することで、もっともっと大切なことを教えてもらえるかもしれない。わからないけど、今、何かが動こうとしている。ありがとうございました。 
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Commented by なり at 2018-05-31 12:45 x
やっぱりそうだったんですね
Commented by ちきんまん at 2018-06-01 00:03 x
福岡の月イチ宇宙となかよし塾の39回目、参加した内の1名です。Qさん、この気づきに衝撃を受ける姿を目の当たりにして正直驚きましたが、Qさんほどでは無いですが、私も昨年からある人に対し、悲しみを怒りに変えている自分に気付き、はっとした自分がいました。Qさんは21日間の滝行で、この困難な状態から復活されようとしていること、心から応援しながら、自分の今の気持ちにも向き合って行きたいと思います。
by katamich | 2018-05-30 23:39 | ■音楽 | Comments(2)