【地蔵菩薩】薄井先生セッションを受けたらお地蔵さんが 2018.5.29

明日から21日間の滝行に入ります。新刊が出てすぐのこのタイミングに21日できるほどの日程が空いてるのが奇跡だ。ただ、満行日の20日(水)は昼から東京、夜に渋谷クロスFMに出演します。どんな21日行になるのかな。今回のテーマは「初心」。13年前の2月、滝行に出会ってから初めての21日行。仕事が繁忙期で徹夜が続きながら、しかも一週間目には喉を壊して熱38度などありつつ、無事に満行。最終日、導師から言われました。近々運命的な出会いがある、と。二週間後にありまして、会社を辞めることに。


今回はもう何回目の「行」になるのかわかりませんが、あの時のギラギラした「初心」に戻って、きちんと日の出前に滝場に着き、丁寧に21日間を過ごしたいと思います。二週目から7日間の「断食(ただし、ナッツ21粒はOK)」に入ります。三週目はゆっくりと回復食。夕方、いつもお世話になっている薄井孝子先生から連絡があり、そこでも「初心」の言葉があり、私の胸を突きました。


夜、薄井先生のセッションを受けます。半年に一回ほどメンテナンス的な意味もあり、透視と脳波同調のセッションを受けているのですが、透視リーディングで未来への適切な方向の調整、脳波同調により潜在意識のクリアリングに入ります。今、まさに変革期と自覚しており、新刊が好評ながらも、いろいろ不安もあるわけで。とりわけ、1年前、2年前とまったく違う状況に多少なりとも混乱があり、ここらでみていただく必要を感じたわけです。


前半の透視リーディングでは仕事、新刊、人間関係について見ていただき、仕事はどんどん忙しくなるから心配なし、引っ張りだこになるから。新刊はじわじわと末広がりで伸び、11月には思い通りの成果につながるから、これも心配ない。今回は販促による初速動員をしていないので、初期の動きに不安を覚えるものの、読者の口コミは確実に広がる。読みやすい物語だけど、読んで終わりにするにはもったいなく、何らかの解説があった方がいいので、その辺のニーズも高まる。他にもいろいろ、いろいろ。


薄井先生は臨床心理士でもあるので、心理方面からこの本を読むと、極めて示唆に富むと。


「あの鬼たちは、Qさんのオリジナルですか?」


はい、そうです。最初は地蔵菩薩と対立する「賽の河原」の鬼だけだったのが、人間心理の複雑性から「7匹の鬼」が出てきたのです。それぞれは心理学的に意味があるもの。ここは私も心理学、コーチングの知識があるから、きちんと当てはめることができます。ちょっとおさらいすると、


1.失鬼(シッキ) ⇒ 喪失感
2.奪鬼(ダッキ) ⇒ 恐怖心
3.善鬼(ゼンキ) ⇒ 偏狂な正義感
4.認鬼(ニンキ) ⇒ 強い承認欲求
5.変鬼(ヘンキ) ⇒ 現状維持
6.時鬼(ジッキ) ⇒ 幻想による束縛
7.有鬼(ユウキ) ⇒ 存在そのものへの苦悩



などによって人は苦しめられるのです。これらの鬼を「7人の神様」のアドバイスによって退治(弱める)する話なので、この本はスピリチュアルや仏教と言うより、「心理学」と言っていいかもしれない。いわゆる読むセラピー。


薄井先生のセッションの後半は脳波同調によるクリアリング。電話による遠隔ですが、自室のソファに横たわり、目を瞑って、薄井先生の呪文のような言葉にうっすらと耳を傾け、30分ほどして終了。非常に心地よい時間でして、みるみるスッキリしていきます。


「あ~、過去の人間関係にすごく傷ついてたんですね~」


それを言われて、ドキッとしました。2年前、1年前に密につるんでいた人たち、恥ずかしい話ですが、今、ほとんど疎遠になっています。


「今回の滝行のテーマは『泣くこと』ですね~」


それこそ「君たちは恋人同士か」と言われても仕方ないほど、連日、連絡を絶やすことのなかった人たち。夜中の2時3時まで熱く語り合う。楽しかった。そうか、今の私に必要なのは「子守神(こもがみ)=地蔵菩薩」だったのか。そこで今日も『僕らの魂~』から神様にご登場いただきたいと思います。




子守神
やあ、出版おめでとう!


Qさん
おお~、子守神くん、ありがとう!


子守神
今日は薄井先生のセッションを受けたんだってね!


Qさん
うん、半年に一回くらい、心のメンテナンス的にお願いしてるんよ。特に今、いろんなことがあって、変革期のような気もして。


子守神
さっき、薄井先生から「Qさんをよろしくね」って連絡があったよ。


Qさん
え~、もう!どういうこと?


子守神
Qさんの今回の滝行のテーマは「泣くこと」だってね。これまでの人間関係でQさんはかなり傷ついてきたって。Qさんはとにかく人にかまい過ぎるんだよね。人が好きなのはいいと思うけど、深く入ると、それだけ傷つきやすくもなるからね。


Qさん
それは自分でもわかってるんよね。なんかあると、睡眠時間を削ってでも、夜中まで話し込んだりとかよくあるし。あと、極度なお節介だってこともわかってる。これでもかとばかりに、やらないと気が済まない。けどね、この性格は変わらないんだよ。昔からそうだし。


子守神
うん、それはよくわかるよ。そもそも傷つくことを恐れて、人との接触を避けて生きても面白くないから。Qさんは、それはそれでいいと思うよ。だけど、大切なのは自分の「感情」に素直になることなんだ。


Qさん
素直って?


子守神
ここ1~2年でいろんなことがあって、密に接してた人と離れたりしたとき、Qさんはどう思った?


Qさん
まあ、ぶっちゃけ、なに不義理にしてんだとか、腹立たしく思ったりとかあったかな。


子守神
だよね。腹立ててるんだよね。けど、それはちょっとおかしいところもある。だってQさんは好きでお節介焼くわけでしょ。それで確かにお節介焼かれた方は、助かったり、嬉しかったりすることもあるけど、それにこたえる義務はないんだよ。だって、人それぞれ、立場とかやりたいこととかあって、Qさんのお節介に束縛されることもないんだし。

たとえば毎日、パンを10キロ持ってくる人がいたらどう思う?


Qさん
10キロは多すぎだし、そんな毎日パンをもらってもねえ。


子守神
そうだよね。だけど、その人はいいと思って持ってくるんだ。喜んでくれると思って。けど、もらう方はだんだんうんざりする。そして当然、それだけもらっても、お返しなどできやしない。なのに、パンを持ってくる人はどこか「お返し」のようなものを期待して、それに応えなかったら「不義理」だとか言って、腹を立てるんだよ。


Qさん
じゃあ、僕がやってるのは、パンを毎日持っていくようなことなんですか?


子守神
そうとも限らないけど、そんな時もある。Qさんが勝手にお節介してるのは、相手にとっては「大きなお世話」になることもあるし、また、それが相手にとって「当たり前」になることもある。Qさんのお節介が「当たり前」になったとき、もし、そのお節介が相手の期待通りじゃなかったらどうなると思う?


Qさん
え、どういうことですか?


子守神
たとえば毎日パンを10キロ持っていくのけど、他にもあげたい人が出てきた。なので、次の日はパンを9キロに減らし、徐々に8キロ、7キロと減らしていく。だけど、もらってる方は「10キロで当たり前」と思ってる。

となると、減った1キロ、2キロに対して、相手は「どうして!どうして!」って気になるんだ。人間はおろかなことに、最初はありがたいと涙しても、それが続くと、次第に「当たり前」と思うようになる。

その昔、お金をおろすために、銀行に行って伝票を書いて、窓口で一人ひとり手渡ししていた。それでも誰も文句を言わずに並んでいた。そこでATMなんて便利なものができて、伝票を書かずとも、そんなに並ばずとも、お金をおろすことができるようになった。多少の手数料を払ってでも、便利だと思っていた。その後、コンビニで24時間、手数料無料でおろすことができるようになった。さらにパソコンやスマホでその場にいながらにして、買い物ができるようになった。これが今では当たり前。

もしも今、「今日から買い物をするには、9時から3時までの間に銀行に行って、伝票書いて、並んで、その後は7時までにスーパーに行ってください」と言われたらどう思う?


Qさん
そりゃ、不便だし、クレームの一つも入れますよね。


子守神
けど、昔はそれが当たり前だった。今は財布がなくてもコンビニでスマホやカードをかざすだけでいつでも欲しいものが手に入るのが当たり前。Qさんはね、自分でいいと思ってお節介焼いてるけど、相手に対しては「当たり前」の基準を上げて、時にはいきなり梯子を外すようなこともある。

覚えてほしいことは二つ。

1.いいと思ってやっていても、相手にとっては「大きなお世話」のことがある
2.いいと思ってやっていても、それは相手の「当たり前」の基準を上げることになる



Qさん
確かに言われてみると、そうかもだけど、じゃあ、どうすればいいの?


子守神

対策を教えるよ。

1.相手に見返りを「期待しない」こと
2.「当たり前」の基準を上げたら、それを下げたとき反動が来ることを自覚すること


Qさんが好きでやってるなら、見返りなど期待しちゃダメだよ。だったら、最初から何もしない方がいい。また、やり続けてると、相手の基準が上がるから、それを下げるとき、相手を怒らすかもしれないことも覚悟した方がいい。それでいいなら、どんどんやればいいんじゃない。


Qさん
え~、でもそれって与えっぱなしで、エネルギー枯渇するじゃないですか!


子守神
いいんだよ。この宇宙はね、「与えると、返ってくる」という法則があるから、与えっぱなしでも、巡り巡って自分に返ってくるから。だけど、返ってこないケースもある。それが「期待」なんだ。

単純な足し算引き算でね、最初の「与える」を「10」とするよ。誰かに「10」を与えると、宇宙はそこに多少の利子までつけて、「11」が返ってくることもある。だけどね、「10を与える」に、「10の期待」をセットで送ってしまえば、『「10の与える」―「10の期待」=0』となって、返ってくるのは「0」になるんだ。

そしてその人は「10与えたのに、まったく返ってこない」と言って腹を立てる。だからお世話とか、お節介とか、好きでやってるなら、そこに「期待」を挟まないこと。不義理であろうが、恩知らずであろうが、そう思った方が負けなんだ。そこで腹を立てた方が負けなんだ。

「当たり前」の基準を上げてしまって、それが下がって相手を怒らせても、それは仕方ない。そんな時は素直に「すみません」と頭を下げればいい。

資本主義のサービスは、「当たり前」の基準を上げることで成立している。でも、中にはその基準を満たせないことだってある。そんなとき、お客さんに「昔はこれでもありがたかったんだよ!」と逆ギレしても、納得するお客さんなんかいない。お客さんの「当たり前=ニーズ」を満たせなければ、サービス提供者ができることは「すみません」の一言だけなんだ。


Qさん
でも、それって損ばかりじゃないですか。


子守神
いいんだよ、損すれば。先に「損」をする人間をね、宇宙は可愛がるから、率先して損すればいい。損できるって、それだけ恵まれてるんだから。「損しない、損しない」って思ってる限り、損は抑えられても、それ以上に得することはないから。


Qさん
ふ~ん、そんなもんなのかな~。


子守神
けど、Qさんにとって今はもっと大切なことがあるんだ。薄井先生から言われた通り、「傷ついた心を癒すこと」だ。Qさんはね、世話を焼いた人の「不義理」に腹が立つと言ってた。けど、それは本当に腹が立ててるんじゃないんだ。本当はね、悲しいんだ。自分の「与えた」が思い通りに返ってこない。挙句の果て、その人たちが自分の前から姿を消す。腹が立つと思ってても、本当は悲しいんだ、寂しんだ。

失ったものを乗り越えるには、「悲しみ」の感情が大切。だけど、特に男の人は「悲しみ」を封印して、「怒り」でごまかそうとする。人がいなくなった。本当は悲しいのに、腹を立てて、不満を言ってごまかしている。それじゃあ、いつまでたっても状況は良くならないし、傷が癒えることもない。


Qさん
え、僕は悲しんでたの?


子守神
そう、悲しんでいた。それを怒ったり、悪口を言ったりして、ごまかしていた。だから、薄井先生が言うように、今回の滝行のテーマは「泣くこと」なんだ。

だからね、僕(地蔵菩薩)の前では自分の悲しみを思い出して、「おんかかかびさんまいえそわか」と唱えるんだ。その瞬間、僕がQさんの心の傷を癒すから。心配ない。僕がついてるから大丈夫!

それからね、世の中はよくできていて、過去のつるんでいた人たちがいなくなって、常に新しい人がやってくる。それでいいんだ。Qさんの心が癒えることで、過去の人たちが戻ってくることはある。けど、戻ってこないこともある。

そんなとき、「仕方ないな」の一言で片づけてしまえばいいんだよ。ある意味、「仕方ない」は過去と決別するための魔法の言葉。自分の思い通りにならないことがあっても、そこにいつまでも執着せずに、「仕方ないな」の一言で次に進めばいいんだよ。

世の中はね、何とかなることもあれば、どうにもならないことだってある。そんな時、「仕方ないな」と言って受け入れることが、本当の意味での癒しになることだってあるから。けど、世の中は楽しいよ。いろいろあるけど、楽しいこと、たくさんあるから、これからも頑張ってね。僕はQさんを見ているから。
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あ~、恥ずかしい。ここまで赤裸々に言われちゃうと、どうですかね。でも、本当の話かもしれないし、ともあれ明日から21日間の滝行に入ります。何が起こるかな、何も起こらないから、「期待」などせずに、一日一日、楽しんで修行に励みたいと思います。ありがとうございました。

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Commented by あんじぇら at 2018-05-30 19:00 x
いつもお世話になります。

>読みやすい物語だけど、読んで終わりにするにはもったいなく、何らかの解説があった方がいいので、その辺のニーズも高まる。


確かに、もっと仏教の神様について深く知りたくなりましたね!

>「あの鬼たちは、Qさんのオリジナルですか?」

てっきり、仏教において7つの鬼というのがいるのかと思ってました。

そして、読むセラピーはその通りですね!!
by katamich | 2018-05-29 23:39 | ■僕らの魂・地蔵菩薩 | Comments(1)