【ビジネス】著者になるための十か条(前半)
2018年 02月 21日
1.毎日、何らかの文章を欠かさず書く
ブログであったり、フェイスブックであったり、「義務」ではなく、書くのが楽しくて仕方ない。毎日書かないと気持ちが悪い。書くことが喜びにつながっている。誰が読もうが、何人読もうが、気にならない。書かずにはいられない性格であり習慣がある人は、著者としてのベースがあると言えます。
ただ、芸能人、政治家、経営者などは一般に自分で書くよりも、ライターさんを活用することが多く、これらの人はすでに芸能人などの肩書があるので、「著者」の範疇ではないとします。
しかし、世の中には著名人でも何でもないのに、一冊目からライターにお願いしようとする人がいますが、一冊目はとにかく「自分で書く」を経験しなければ、10年、20年の著者にはなれません(もちろん例外はある)。かくいう私は、来年で10年、今年で10冊になる予定です(現在7冊、5月に8冊目)。
2.いろんなテーマで1,500字程度の記事・エッセイが書ける
一冊目は著者のそれまでの人生をすべて凝縮して出せますので、誰もがそれなりに書きたいこと、伝えたいことはあると思います。しかし、二冊目以降は、どうしても一冊目の路線からだんだんと縮小していく傾向は避けられず、たまたま一冊目が売れたとしても、一冊目を超えることは難しくなります。
だからと言って、二冊目のために出し惜しみは言語道断。本を書くときは、先のことは考えずに、現状のすべてを出し切ること。
ただ、こうなるとやはりテーマ、コンテンツの縮小が避けられなくなるので、普段からどんなテーマでも書けるよう、アンテナを張っておく必要がある。たとえば、仮想通貨、バレンタイン、インフルエンザ、花粉症、カーリング、北朝鮮など、一般的な話題であれば、すぐに書ける、しゃべれるよう、野次馬根性を持っておくこと。このストックが作品につながりますので。
3.マニアックである
ここでの「マニアック」とはマイナーや二ッチなどの意味ではなく、「狂気」のことを言います。もちろんマイナー・二ッチでも本は出せるし、ニーズは確実にあるのですが、それを狙うことは難しい。
たとえば、カーボベルデ共和国という独立国があるのですが、日本人でその国の場所は首都を言える人は1万人に1人いるかどうかどうかでしょう。カーボベルテについて一冊分の情報を持っているなら、それだけで一冊にはなるし、増刷はかからずとも、図書館に置かれることはあるでしょう。ただ、カーボベルテについてまったく知らない人が、今からカーボベルテに詳しくなると思っても、そのための情熱も時間も費用もないと思うので、書くためにマイナー・二ッチを目指すのは難しい。
なので、マイナー、メジャーに限らず、文字通り「マニアック(狂気)」になること。私の場合は「願望実現」については自分の生活がかかっていたので、完全に狂気になって研究、実践してきました。その経験と理論があったから本が書けたのです。
昆虫料理の内山先生などは、それ自体が二ッチですが、それに並みならぬ狂気があったので、昆虫料理の分野で何冊も本を出すことができるのです。
自分にとって「狂気」とは何か。それが本のテーマになるのです。

4.編集者と親しくしておく
完全な自費出版は別として、商業出版の場合は、必ず版元となる出版社、編集者が存在します。本の出版は最終的には企画会議によって決まるのですが、それでも編集者さんの力量や熱量がネックとなります。
なので、自分自身にさしたる実績がなかったとしても、編集者さんが出したいと思えば出る可能性は高まります。言うなれば、編集者を落とせば本が出せるのです。
ただし、有能な編集者は、有能な料理人でもあります。この場合の素材がまさに著者。有能な料理人は、そこそこどんな素材でも美味しい料理にすることができるのでしょうが、素材へのこだわり、目利きも同時にあるし、できればいい素材を使いたいもの。
なので、一言に編集者次第と言っても、編集者、つまり料理人から選ばれる素材であることが必須です。
あれこれ編集者さんに顔を売って、つながって、企画が通ればライターさんにまとめてもらうなんて魂胆は見え見えなので、まずは自分、書く力、興味深いコンテンツが重要です。
5.ブレない
どんなジャンルにせよ「著者」となると、世間からはその分野の専門とみなされます。雑誌の寄稿、連載、講演の依頼など、同じ条件であれば著書のある方が選ばれます。それだけの専門性は当然のこと、どんなに批判されても、ブレない図太さと、その根拠が大切。
しかし、一方で誤りがあったら素直に認める心と柔軟性は重要です。間違いを素直に認める姿勢も含めて、著書や専門に対する真摯さが問われるわけです。
後半に続きます。ありがとうございました。
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