デリー観光も楽しかったね♪ 2016.2.18
2017年 02月 18日

その後、午前中はスパに行く人、めいめいに観光に行く人など自由行動。私はブログを書いたりとか、いろいろ作業。チェックアウトは12時までゆっくりで、そこから荷物を預け、再び自由行動。私は6名でオールドデリーの観光に。午前中、メンバーの理恵ちゃん(コズモクダカベーシスト)が、怪しいインド人に連れまわされ、観光、リクシャー、チャイを奢ってもらったそうだ。写真を見るといかにも怪しい。ホテルを出ると、その男が待機してたけど、リクシャーの値段の交渉だけしてくれてバイバイ。結果的にいい奴だったけど、危ない危ない。本来3人乗りのリクシャーになぜか6人ギュウギュウ。20ルピー(40円)でいいって言われけど、50ルピー払った。うし君の楽しそうな顔。

そうそう、うし君は相当インドにハマったようで、いずれまた一人なりグループなりで絶対来ると。お釈迦さまがインド出身であることを知らなかった分際で「仏教」に興味が出たとかで、次回は仏跡を巡る旅をするとか。これまでまったく興味のなかった分野でも、一回の旅でめちゃくちゃハマって詳しくなることもある。うし君にとっていい機会だったろう。
ランチはパハールガンジの安宿。そう、拙著『インド~』や『そらのレコード』にも登場する「ナブランホテル」の食堂に来ました。1997年には泊まっていたので、20年以上前からある。2005年も泊まった思い出深い宿だ。メンバーの皆さんには、ある意味、私の聖地と呼べる宿に来てもらった。喜んでいたのはうし君だけかもしれない。

日本食が定着したのはここ10年ほどらしい。2005年にはハッキリとはなかったが、五つ星ホテルにある日本食ではなく、安宿の怪しい日本食を食べるのもまた旅だ。メンバーは軽くカルチャーショック。うし君は喜んでいた。

オレが注文したオクラ丼。インド米に醤油で混ぜたオクラの上に卵が。これで200円くらいは安いのか高いのか。味はまあまあ。日本食に飢えたバックパッカーには評判なんだろう。うし君にも評判だろう。

けんちゃんかつ丼。けんちゃんが誰かは不明。この手のはどの国でもバックパッカーが作り方を教える。そこそこ美味くはあったようだ。これで300円は安いのか高いのか。うし君は「めっちゃ美味い!」と喜んでいた。

再びリクシャーでオールドデリーに向かう。有名なモスク、ジャーマー・マスジドでも見に行こう。タージマハルは遠いしね。デリーは渋滞が激しいが、うし君は喜んでいた。

信号待ちのたびに物乞いがやってくる。昔は完全に無視してたけど、いくらかバグシーシした。昔は5ルピーぼられることに腹を立てていたが、今はもうそんなのはいいのだ。ぼられても数十円数百円。オレたちはインドに来させてもらってるのだし、それも圧倒的な経済格差を背景に勝手にきてるだけ。
50ルピーのところを100ルピー払ったところで知れている。そんなことすると、バックパッカーは「きちんと値段交渉してくださいよ!他の旅行者にも迷惑になるんですよ!」なんてこと言う。今なら「うるせえ!」と答えたい。そんなこといいんだよ。ボラれるのも醍醐味なんだよ。これで貧困の解消とかまったくならないけど、目の前の乞食がコーラ一本飲めればいいじゃないか。自己満足だけどいいんだよ。インドで楽しませてもらってるのだから。
この物乞い、足がない。「テンルピー、テンルピー」と言うところ、二人で50ルピーほどあげたら喜んでいた。帽子を抜いでポーズを取ってくれたら、これまた超絶なイケメンじゃん。この顔だけなら、日本ではまず苦労しない。
ちなみに足がないのは、昔からだろう。小さい頃に医者に切ってもらった。だってその方が物乞いしやすいからね。つまりこの男は、生まれてから死ぬまで「物乞い」として生きる運命にある。カーストで職業が決められているから仕方ない。今でこそIT分野とか、カーストにない新たな職業もあるけど、そもそも教育を受けられなければチャンスもない。
インドには手足を切る専門の医者がいる。出血多量で死なない程度に手足を切るには、それなりの技術が必要なのだ。足を失うような事故や病気にあえば、そもそも物乞いをするような立場の人が病院など行けるはずはなく、野垂れ死にするだけ。手足のない物乞いは、それはそれで物乞いの世界では特権階級なんだ。うし君もわかっているはずだ。

着いた。リクシャーのおじさんには200ルピーで来てもらったが、相場は100ルピーもないだろう。なのでこんな乗客、帰りも乗せたいじゃん。ってことで、往復400ルピーでホテルまで送ってもらうことにした。代金は後払い。モスクの前で待っているって。もちろん逃げたりなどしないよ。安心して。うし君も逃げないから。

賑わっていた。うし君も賑やかだった。

5時半の集合まで2時間くらいある。ホテルのカフェでビール。このウルトラってビール、めちゃくちゃ美味い。理恵ちゃんはコズモクダカTシャツを着ている。うし君は普通のポロシャツを着ている。

いよいよインドともお別れ。ホテルの玄関。うし君が一番寂しがっていたと思う。

東京行きの飛行機はだいたいが夜。なので夕方のこの時間にタクシーで空港に向かうのが毎回のこと。切ない、切ない、切ない。うし君が一番切ないと思う。

と言うわけで、無事にチェックイン。うし君は最後までチケットの名前の「IWA→LWA」で手こずり、それでも無事に発券できたからよしとしよう。まったく不可抗力な名前ミスなんだけど、うし君はそれほどインドに愛されてるってことだ。ぜひまた行って欲しい。エジプトにもぜひ行こう!
以上、完全に「夢」にいるような旅でした。一生涯、心に残り続ける旅。でもこれで終わりじゃない。これからもオレの旅はまだまだ続くのだ。ありがとうございました。
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