洞爺湖までの114キロ! 2016.9.8
2016年 09月 08日
そしてひたすら峠を登り坂。まだ雨が降る気配もない。キツいんだけど素敵な気分だ。しばらくして山頂に、そっからはずっと下りであっという間に街に到着。と言っても、出発からちょうど二時間も走ってたんだけどね。肌寒かったので、温かいカフェラテが最高!
それからさらにまた走り続ける。今にも雨が降りそうな曇り空ではあるものの、途中、2~3分、降り始めたと思ったらすぐに止んだ。寒かったのもあり、カッパを着用。降ってから着るのが面倒なのもあり。今日は国道5号線を北上してたんだけど、幹線ルートでもあるためか、オレと同じようにチャリで旅してる人と何回もすれ違った。北海道はチャリダー王国ってのはうなずけるな。その多くはテントで野宿したり、ライダーハウスに泊まったりするのだろう。オレは平均5,000円はする旅館だったりビジホだったり、今日なんかは12,000円のリゾートホテルだ。
二年前、福岡から東京まで三週間で走ったとき、やっぱりビジネスホテルを中心に泊まっていた。カプセルでもドミトリーでもない。そんな自転車旅行に対して、「邪道だ」と言ってくる人もいたけど、だったらオレは「邪の道」でいいよ、って答えた。
人生は選択肢だと思う。確かに自転車旅行者の多くは、その期間が半年とか一年とか長い人もいるので、どうしても一番出費のかさむ宿泊費はケチりたくなる。なので、おのずとテントで野宿か、たまには2,000円くらいのライダーハウスになる。けど、ある程度お金にゆとりがあればホテルを選ぶだろう。特に雨が降った日の野宿なんて最悪。下手したら風邪をひく。それだったら、リゾートホテルか温泉旅館でゆっくりした方がむしろ安上がりだ。
・・・なんてのも単なる価値観なんだな。まあ、オレはテントでも可能だけど(ニュージーランドでは初日以外10日間すべてテントだったし)、できれば屋根のある部屋でゆっくりしたい。だけど、テントを否定するわけじゃない。お金のない学生やアルバイトの人はそれで充分だ。そんな経験を若いうちにしておくのも大切。一方で20歳前後で起業して成功して、自転車に乗りながら夜は高級ホテルでってのもいい。つまり、どうでもいい。やりたいようにやりましょう。旅も人生も。どうせよくなるんだから。
ってわけで走り続けて、途中、長万部でいくつかコンビニはあったけど、そこには寄らず。そしたらまた峠が出てきて、お店もないし、5時間弱走り続けてヘロヘロになってるとき、右手に「お食事処あらた」なるお店が出てきたので、コンビニまで7キロもあるし、入るしかなくなったわけ。昼時なのでお客さんも多い。主に現場関係の人が多そうだ。オレの気分はカレー。自転車で汗をかくと塩分が欲しくなる。なので、カレーかラーメンの率が高くなるわけだが、つい先日、カツカレーを食べたのでハンバーグカレーに。スゴイの出てきた。
ご飯の上にハンバーグが乗っかって、その上にルーをかける。手前の塊は柔らかいビーフだ。見るからに美味そうだが、見た目以上に美味い。もしかしたらこの旅で一番かもな。空腹でヘロヘロだったのもあるけど、こんな田舎の外れに意外と人気店でもあるようで、それだけ味は確かなわけだ。お腹いっぱい。元気もりもりで残り20キロなんだけど、さすがに朝5時に起きてすでに90キロ走ってるわけで、さらなる峠はキツいね。でも登るしかない。その頂上に道の駅があったので入る。するとここは、ボクシング元フライ級世界チャンピオンの内藤大助選手の故郷の町だったんだ。
オレもその昔、内藤選手を思いっきり応援していた。亀田と戦う前から、ポンサクレックに買ってチャンピオンになった辺りから応援していた。小中学校といじめられっ子で自殺を考えたこともある。それで悩んでCCBがパーソナリティをしてるラジオ番組に相談のハガキを送ったところ、それで元気が出る言葉をもらい、プロになってからの入場テーマは「ロマンティックが止まらない」だ。
チャンピオンになってから、まずは亀田二男の挑戦を受けたが、処分につながるほどの反則行為を繰り返した亀田に圧勝。テレビでの露出も増え、CMやスポンサーなども多くなる。バラエティ番組でもしっかりからめるキャラ。なんだかんだ言って、亀田特需だろう。もってる男、運がいい。そんな内藤にあやかった「ホタテフライ級」なるもの、お腹いっぱいなのに食すしかないだろう。
でもホタテって聞くと、どうしても「オレたちひょうきん族」の安岡力也なんだけどね。この豊浦町はホタテの名産地と聞くけど、おそらくは内藤が有名になるよりずっと、あの当時のホタテマンの影響が大きいと思うね。安岡力也が「ほら貝」って言うのを間違って「ホタテ貝」と言ってしまい、それをバカにされたことで怒って当たり散らしたのを、さらにギャグにされて産まれたキャラ。力也が暴れれば暴れるほど豊浦町はウハウハの構図があったと思われます。
そして長いトンネルを二つほど潜り抜け、間もなく洞爺湖のリゾートホテルに到着。15時前。なかなかいい時間だ5時に起きた甲斐があったよ。この光るロビーに自転車。
部屋まで持ち込みました。ツインのルームなのでベッドが二つ。なんか寂しい思いになるのですが、荷物置きと洗濯もの乾かすに活用。どんなもんや。
すぐに温泉に行って洗濯。その間、いろいろやり取りしていました。旅行なのに、旅行にならないのがこの仕事のさがだ。なんだけど、こんな平日に自転車で北海道に旅行に行くってのもなんだけどね。今、オレの中で旅は完全に「日常」だな。チャリンコトークライブはこれで終わりじゃなく、まだまだやるつもり。それこそ地方都市も含めて500人から1,000人規模でのホールでの講演を挟みながら走りたいね。きっとそうなる。だけど、10日の札幌で一応のゴール。参加したらいいことたくさん起こりますよ!マジで!
【必読!】夢なに日本一周チャリンコトークライブ:北国編(仙台・青森・札幌)~Everything will change in the fall of 2016~
そうだ、やり取りしてる中で面白いことが起こりました。12日の「コズモクダカ」のレコーディングをして、その後に「打ち上げ・決起集会・予祝」をするのだけど、また一名増えました。実は身近なところにスゴイ人がいたのです。私自身、メンタル面でとてもお世話になってる先生なんだけど、30年前はガッチガチのプロ歌手だったそうで。確かにプロフィールにはそう書かれてる。それ以外にもいろんなシンクロがありまして、12日だけお休みとのこと、突然の乱入が決定。でも30年前って今いくつなんだ?(笑)
このバンドって才能を掘り起こす役目があるようなのね。ボーカルの了戒さんだって中学でアヤサンのオーディションでいいところまで行くくらいの実力、ドラムのTMGはバンドコンテストで一位になったりインディーズでCDデビューするほどの腕前。ピアノ・編曲のまゆちんにしても、20代は完全に音楽の毎日だったわけでしょ。他はガールズ系バンドでいくつも掛け持ちしてたり、就職活動しないでこの道で食っていこうとしてた某Aさんとか。いずれも「昔取った杵柄」なんかもしれないけど、その眠ってた才能が「出会い」によって一気に開花する。
それは音楽に限らず、オレ自身もこのバンドにかかわることでいろんな気づきやら発展があったわけで。そんな聞く人の才能を満開にする、そんな音楽とブックを届けたいな~と思っています。10日は札幌トークライブ、11日は東京に戻り打合せと夜のセミナー、そして12日はレコーディング。何かが始まる、何かが起こる、そしてどんどんよくなる!!
そんなわけで、今日の夜はバイキングで毛ガニ食い放題とかもあり、腹はちきれるほど食ったかもしれない。せっかく体重が減ったのにね。でも明日はまた100キロ。しかも雨の中か。最後の最後まで気を抜かずにゴールしたいと思います!ありがとうございました。
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【9月8日(木)のログ】
05:13ー出発
07:12ーローソン八雲町立岩店~07:39
12:11ーお食事処あらた~12:45
13:44ー道の駅とようら~14:02
14:48ー洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス(宿泊)
★自転車走行距離:114.6km
・535円:おにぎり、パン、カフェラテ(ローソン八雲町立岩店)
・900円:ハンバーグカレー(お食事処あらた)
・250円:ホタテフライ級(道の駅とようら)
・12,100円:宿泊
・400円:洗濯
★合計:14,185円