贔屓される人 2015.6.13
2015年 06月 13日
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今日はもっぱら決算の作業、長男ちびQの父親参観でした。父親参観は3回目。今までは6月の第一土曜日にあったけど、今年は第二土曜日。おかげで先週は名古屋に行けたのです。ちびQは活発で元気で素直な良い子です。小さい頃からあまり手がかからず、言葉を覚えるのも早かった。それだけコミュニケーションもスムーズで。だけども、ちょっとばかし臆病で気の弱いところはあるかな。ようは優しい。誰にでも優しい。そして泣き虫。男の子ならもう少し強く、、、と思うのだけど、これはこれで個性だし別にいいか。何となくうちの兄に似た感じがあるけど、これは長男の特性なのかな。ロボットを作る人になるのが夢で、ゲームとかパソコンとかが大好き。簡単な足し算引き算も自分で覚えてしまいました。
それに対して次男たくちゃんは、、、長男とまったく性格が違う。母親の手を焼かしまくり。身体は小さ目だけど気は強い。こないだも病院のキッズコーナーで同い年くらいの男の子にいきなりケンカを売ってました。「こら~」と言いながらグーで殴る。誰も教えてないのに。そして何にでも好奇心旺盛。来年はそんなたくちゃんの父親参観に行くのだけど、正直、想像がつかない。幼稚園に行く前のクラスに月に一回行ってるようだけど、早くも問題児扱い。兄弟でここまで性格が違うものなのか。
ただ、そう言うと私のところも同じ。私は三人兄弟の二番目なんだけど、兄と弟が比較的似ていて昔から仲もいいのだけど、私だけ違うと言われていた。活発かどうかで言うと、私が各段に活発。世界のどこにでも行きたがるのに対し、兄も弟も基本的に行かない。自分から行こうとは絶対にしない。兄は仕事関係で南米に行ったことがあるようだけど、弟はもしかしたら海外に行ったことないかも。ここ数年会ってないけど、まだ名古屋にいるのかな。仕事は財閥系企業の専門職。兄も弟も理系で、昔から腐るほど頭がよかった。私も決して悪くないと思いながらも、比較されるとどうしてもバカ扱い。
だけども、生きるのは上手だと思います。学校の成績もよくなくて、何かと失敗続きの私ではあったけど、両親からはたくましく思われてたみたい。大学卒業して放浪しようが、会社を辞めようが、どうにかして生きていくだろうとの信頼はあったようで、実際、その通りになってる。18歳のときに土方のバイトしたのだけど、そのとき、33歳くらいの作業員の男性から、「石田は世渡り上手やな~」って言われた。なんでだろう。だけど、これまでずっと一貫して可愛がられてきたかもしれない。その土方でも20代、30代の人たちから飲みに連れて行ってもらい、未成年ながらいわゆる「大人の世界」を見せてもらっていた。大学に入ってからも地元の大人たちからよく飲みに誘われた。
「なんの取り柄もない男」と何度か言われながらも、こうやって好き勝手に生きていられるのは、きっと世渡りが上手だからだろう。そんなこと言うと、「世渡り上手なだけで実力のないやつ」と揶揄されそうだけど、それは事実だから認めるしかない。だけども、「世渡り上手」も実力のうち。社会に出ると「結果」が大切。仮に実力があっても、世渡りが下手なら埋もれてしまう。もちろん実力も突出していたら別だけど、結局、この社会って「世渡り」である程度決まってしまう部分は否定できないかもね。
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20代でやっておくべき二つのこと
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好き勝手生きていくために、20代でやっておくことって二つしかなくて、それは「徹夜」と「贔屓」。もちろん象徴的な言い方にしたのだけど、「徹夜」ってのは体力に任せて長時間労働すること。普通の20代って体力しか能がないのだら、それをフルに使っておけばいい。それで「仕事」ってものが身体を通してわかるから。もう一つの「贔屓」ってのは、つまりは世渡りのこと。プライドなんていらない。どんなに自分をすごく見せようと思っても、上の人はすべて見抜いてますから。斜に構えるとか上から目線とか絶対NG。本当にすごい人はすごい。だけど、自分をすごく見せようとするだけなのは、全員から見抜かれてるのでその自覚が必要。
私も40を過ぎまして、いまだに上から可愛がられることもある一方、20代、30代の下の人たちも増えていました。なので、これからはその人たちに対して「恩返し」をする必要がある。飲みに誘うこともあれば、場合によって仕事を回すこともある。その基準は可愛いかどうか。「可愛い」ってのは男も女も同じで、もちろんビジュアルじゃない。たとえば昨日のブログでは、来年頭に演奏会を企画しますって言いました。奏者は全員私の知り合いのプロ。もしかしたら彼らよりも実力のあるプロはいるかもしれない。どの世界にも上には上がいる。だけども、仮にそうであったとしても企画したいのは彼ら。なぜなら贔屓したくなるような関係性が私との間にあるから。
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マーケティングの本質は贔屓
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先週、土井英司さんのセミナーで「マーケティングとは関係性を作ること」と言われたけど、別の言い方すると「マーケティングとは贔屓されること」と言ってもいい。マーケティングの成功とは贔屓の成功である。いわゆるブランドものなんてのは、完全に「贔屓」の世界でしかない。名もない手作りのバッグよりも、量産したルイヴィトンの方が値段は高い。仮に品質は手作りバッグの方が上であっても。それは多くの人がヴィトンを贔屓してるから。そしてヴィトンは贔屓される術を知ってるから。それだけのこと。
どんなに品質がよくても、贔屓されなければ買われない。「あの人(商品)ばかり贔屓して・・・」って言うのは単なるひがみ。贔屓されるには贔屓される理由があり、されないのはそれだけの理由があるから。だったら、贔屓される方がいい。そして贔屓されるって実はそんなに難しくなかったりする。それは一言で言うなら「素直」であること。
素直な人やモノって安心感がある。おそらくだけど、このブログがある一定の人に支持され、場合によっては会いに来ていただけるのは、私が常に「素直」であるからだと思います。逆に私の本やブログなどに対して、「面白い」と思うなら「面白い」と言ってくれる人の方が私は嬉しい。面白くなかったらスルーしとけばいいのだけど、面白いと思ってるのに、「頑張ってますよね~(笑)」みたいにアプローチされると、なんか複雑だもんね。
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わかりやすさは力
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素直な人ってわかりやすいし安全。だから気を許してしまう。ルイヴィトンもわかりやすい。ロレックスもわかりやすい。だから買う。漫画「美味しんぼ」の好きな話に「鍋勝負」があって、簡単に言うと、山岡と雄山が対決するのだけど、山岡は「万鍋」といういろんな鍋の美味しいどころした「わけわからん鍋」を出してきたのに対し、雄山はカニやフグなど王道をドカンと出してきた。もちろんどっちも美味しいはず。軍配は雄山に上がった。そこで審査に当たった「ヘチカン」なる変態茶人が「(山岡より雄山の方が)ずっと素直じゃよ」と言って、その勝負を決定的なものにした。
その意味では私は昔から表現は素直だった。カッコいいと思えばカッコいいと言う。可愛いと思えば可愛いと言う。ただそれだけ。もちろんカッコいいと思わなければ何も言わないだけ。言ってもお互いメリットがないし。だけども、カッコいいと素直に言えば、その人からは100%好かれます。そして関係性が持たれ、私も贔屓されるようになる。そんな単純なことの連続。欲しいと思えば欲しいと言う。欲しいのに何も言わないで待ってるより得られる確率は各段に上がるから。
ただまあ、素直じゃない人からすれば、この「素直」ってのがよくわからないと言われるのだけど、それは課題ですね。贔屓されてる人をよく見て、素直に取り入れるところから。まあ、世の中って贔屓される方が楽だし、実際、お金も入ってきますからね。最終的には選択。実力にこだわって贔屓の道を捨てるのも選択。贔屓される方がいいよね~って素直になるのも選択。オレは「素直」で贔屓される方がいいと思ってるし、これからもそうありたい。そしていろんな人を贔屓したい。そんなわけで、子どもの性格から話がそれちゃいましたが、ちびQはとても素直でいい子です。もちろんたくちゃんも。ずっとそうあって欲しいし、それもそうありたい。ありがとうございました。
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20代前半の頃の私は「素直」になるって事がどういう事かわからず、変な意地との戦いでした。笑 もちろん仕事もうまくいかず、世渡り上手な友人を見ては「贔屓されたい〜!」なんて腹の中で叫んでるタイプでした。苦笑 ある事をキッカケにガラッと変わって、「素直」である事がどれだけ自分にいい結果をもたらすか実感しています。
ちびQちゃん、どんどん大きくなっていますね!以前のQさんのブログで「このブログが子供たちへ残す財産だ!」という事を書かれていて、大変感銘を受けました。Qさんの姿を一番間近で見て育つちびQちゃん、たくちゃん、素晴らしいローモデルが身近にいる事が羨ましいな!
長くなってしまいましたが、なんだか20代の自分を思い出してちょっと懐かしくなってしまったので、コメントさせていただきました。
暑くなって参りましたし、お仕事お忙しいと思いますので体調などお気をつけて、ご自愛ください!